フィクション、フィジカル
細胞を修復し、
癒しがもたらされ、
ネガティブな思考を流してくれる
という音叉の音を、お礼にと映像で送ってくださった方。
本当に、お心には感謝なのですが、
実はわたしはそのようには、音も音楽も信じていない。
しかしながらこれって、わたしが「セラピスト」に感じるもやもやしたものをよく表している事柄だと思いました。
恐らく、音叉の音の証明が云々ではなくて、
必要のない介入だと感じたのです。
そして、わたしが音叉で癒えそうだと見えたらしいことにも、
わたしは気を落としています。
あなたの細胞は傷ついて、癒しを求めており、ネガティブ思考になってますよね、と突然言われたら誰だって困るんでは。
そして、自分もやらかしそうだと反省したのでした。
ウチの足の物語 はあくまでもネタをいただいて作る物語であり、セルフケアは身体的なものという原点に立ち返れというそれこそ内なる声だ。
占いだって本当にやっている人は、
不要の介入に関して、とても気を付けておられるはず。
対面せずに発せられる
「あなた、よく頑張ってきましたね、疲れていますよね、押し殺してきましたね、泣いてよいのですよ、そんな自分に癒しを」
というメッセージは流行る。
レリゴーがそれだ。
ファンも増えるし、儲かるかも。
ああ紅白歌合戦のAIひばりの何に嫌悪したかが、今よく解ったし、オンラインライヴのいろいろがダメな理由も上記のような余計なお世話が溢れていそうだからなのだわ。
本当に効く介入って、
何も言っていないのに
「あなたに何がわかるんですか」
と面と向かって泣きわめき食いつかれながら、
でもベラベラしゃべらせちゃうみたいな、
ギリギリのところでできる、
プロフェッショナルの手練手管。
そんなことは到底できない手技療法者が、
「セラピスト」というカテゴリー分けによって、
最初から答えを欲しがる人をひきつけ、
もっともらしいことを言って女の涙のひとつやふたつ引き出し、
カルトの首長化するところでした。
あぶねーあぶねー。
(まあ、笑い話ですが、
音叉にそんな作用があるのなら、
わたしのヒストリー的に、
自分はすでに大天使アヤエルであり、
そしてあまたいる音楽家の友人もいまごろみな聖人だろうに、
そうでもなさそうだ、
というのはどういうことか、
とかつぶやいてしまいました)