Fractal Audio Systemsについて

五十嵐です。
今回は私がメインで使用しているFractal Audio SystemsのAxe fx II XL+について書きます。

最近だとマルチエフェクトプロセッサー等が増えてきたおかげでとっつきやすさが出てきたと思います。
今ではIIIやFM3が発売し、このモデルはすっかり化石状態。
それでも私は使い続けてますが、そもそもなんやこれ?という人もいるかと思います。

このAxeシリーズは、ざっっっくり言うとギターとかのエフェクトがたくさん入りつつ、アンプモデリングも複数入ったひとつでなんでもできるよ系エフェクターです。
オーディオインターフェースとしても使用できるので、これひとつありゃ録音からライブまで余裕でこなせます。
同じ系統のLINE6/HELIXと比べると、操作性がとっつきづらい点やそもそもラックなので持ち運びやライブ時にはMIDIコントローラーが必要だったりする点など不便なところはありますが、良いところもたくさんあります。

個人的に思うFractalの強みは、
①アンプモデリングが豊富かつ、音を深掘りして作り込みやすいこと
②CPUの頭が良いので、空間系のエフェクトが綺麗に掛かってくれること
でしょうか。

私自身KemperとGT1000、HELIX、GEシリーズなど色々弾いてみましたが、どれもそれぞれのブランドのクセが出てしまっているように感じます。
その点Fractalは、マーシャルならマーシャル、フェンダー系ならフェンダー系と、比較的その実機に近しい音をアウトプットしてくれているような気がしました。
もちろん、あくまでモデリングですので実機にはないパラメータもありますし、全く同じ出音ではありません。
ただ、この曲のこの部分はフェンダーのこのアンプで...リードはマーシャルのJVMで...という頭の中のサウンドイメージと一致させやすいのは確かでした。

良いところもたくさんあるのですが、不便なところもめちゃくちゃあり、そもそもラック式で運搬が超大変。
私はアルモアのラックケースに入れてライブの日は運搬していますが、カート無しじゃとても持っていけません。
IIIになってからは3Uになってしまったのでさらに大変です。
また、操作性がめちゃくちゃ悪い。
私は慣れたので操作はスムーズですが、PCのエディター無しだとちょっとしんどいです。
更にはMidiコントローラーが無いとライブ時は音色のの切り替えができないので、荷物が増える+Midiの知識が無いとできることが少し狭まってしまったりもします。

不便なところも多かったりしますが、ポテンシャルは非常に高く使いこなすことができれば非常に心強い存在です。
私はこれ一台でライブから作曲も済ませているので、購入からおよそ4年、かなりお世話になっている機材になります。かっこいいし大好き。

後継機種の登場で中古市場もかなり安くなっているので、気になっている方は買ってみては!?

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