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Storytellerとして。#3.11

書こう、と決めてプロフィール欄に宣言をしてから、もう数ヶ月経ってしまった。なんだか、うまくまとめられなくて。

今年でもう25になる私は、自分で生計を立てて、大好きな人たちに囲まれ、やりがいのある仕事に就き、本当に恵まれている環境に身を置いていると思う。

でも、そんな毎日でさえも、孤独を感じることがある。特に去年、東京に来てから。

どんなに時が流れても、「私」と「2011.3.11」との距離が一向に遠くならない。なのに世の中は、きちんと着々と、前に進んでいる。それを実感させられる瞬間が、とても孤独。

さらに、このコロナ禍で、私のStoryteller(語り部)としての活動は全て止まった。社会人1年目になったというのも理由の一つだけども。

あれだけ東北を、故郷を想い、言葉で訴えてきた私が、東北を離れ都会にいる。それだけじゃなくて、震災や防災に関わる活動すらできていない。それが、どうしても「裏切り行為」だとしか思えなくて、自分を責めてしまう。後ろめたく感じてしまう。

職場では、3 1 1という日付を口にしてもすぐにあの日と結びつかない人も多い。あ、もうそんなもんなんだな、10年とはそれくらいの月日なんだな、と急に突きつけられた。もちろん東北にいた時だって、東京の人と変わらない時の流れだったはずだけど、周りの人はみんな、多くを語らなくても痛みを理解し合い、なんでも打ち明け合えた。だから、こんなにも、「私」と「2011.3.11」が遠くなっているなんてことを感じずに過ごしてこられた。

でももう違う。
私は大人にならなきゃいけない。

神様が、いつも私を導いてくれる大好きなじいちゃんが、そして『あんちゃん』が、そう言っているんだ。

東京で、東北人として、何ができるのか。
分からないけど、私はやっぱり、言葉でなにかするべきだ。

多くの人に”You are the gift.”と言ってもらった、そして多くの人に東北に想いを寄せてもらった、私の言葉。それを紡ぐことはやめちゃいけない。

だから、少しずつ、人知れず、言葉にしていこうと思っています。

このブログは、自分以外の誰にも存在を教えていません。目に留めてくれた方だけに伝わればいいな。

私自身が、もう一人で泣かなくなるように、そしてより多くの人が、周りの大切な人との時間の貴重さに気づけるように。

そして、『あんちゃん』が迷わずにいつでも私たちのところへ帰ってきてくれるように。

どこにいたって、私はStorytellerであり続けられるんだ。

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