子どもの「やりたい」を早めに叶える
コロナ禍になってからというもの、旅行やおでかけが難しくなっているが。
それでも、私は子どものやりたい事は、なるべく叶えるようにしている。
気球
例えば昨年5月は、気球に乗りたい!という娘の夢を叶えるために、車で片道2時間半かかるところへ気球体験に行った。
本当は11月に開催される佐賀インターナショナルバルーンフェスタにも興味があったが、コロナで昨年は結局無観客での開催となっていた。
5月の早いうちに、とりあえず気球乗った、という経験をさせてあげる事ができてよかったなと思った。
ちょっとした体験だったので、上空滞在は5分程度、トータルでも15分程度のあっけないものだったが。
気球を飛ばすときに火を使うことや、その火の熱さを近くでリアルに体験できたり、「空を飛んでみたい」という夢をほんの短時間でも実現できたのはよかったかなと。
ちなみに娘たちにとっても気球体験はあっさり終わりすぎたようで、その後にオプションでつけた水陸両用車で川を横断するプチツアーの方がよっぽど大興奮で喜んでいた。
かまくら作り
また、長女が冬になったらかまくらを作りたい!と夏頃から何回も言っていたので、今年の2月に秋田でやっている横手の雪まつりに行こうと計画を立てていたのだが。
しかしその時期、周りでコロナの感染者が増えて保育園が休園になったりしていて。
一緒に行く予定だった私の母も、今の時期はちょっと…と乗り気じゃなくなっていたし、感染爆発エリアから、そこまで流行してない秋田に行くのはやめたほうがいいかな…と判断し、泣く泣くキャンセルした。
代わりに片道3時間かけて電車に乗り、雪深いエリアで1泊して、かまくら作りとソリ滑りを体験するイベントに参加してきた。
(スキー場に行くという案もあったが、私はもともと運転しない、夫は雪道を運転したくないと言うので、我が家的には公共交通機関で行けるところがベター。)
ディズニーランド
他には、長女の4歳の誕生日で初ディズニーに行くつもりだったが、ちょうど2020年の緊急事態宣言でディズニーランドが休園となった時期とかぶってしまい。
営業再開後もキャラグリやパレードなどのイベントが中止になったり、短縮営業していた。
せっかくディズニーランドに行くなら、コロナが終わってノーマルモードになってからにしようかなと待っていたものの・・・
1年以上待っても、コロナが落ち着く気配はなく。
これ以上待っていたら子どもたちが成長しすぎて、プルンセスになりきってディズニーの世界にひたる、みたいな楽しみ方ができなくなってしまうな~と思い、えいや!っと昨年12月に公式ホテルを予約してチケットを確保した。
たまたまタイミングよく、その頃はコロナが少し落ち着き、営業時間が延びて夜のパレードが復活してくれた。
クリスマスムードも味わえて、娘たちのディズニーデビューを最高の形で実現でき、私自身も大満足の旅となった。
夜のパレードを見てからホテルに戻ると、花火がちょうど始まったタイミングで。
それを見終えてから、部屋にセッティングされたルームサービスの夕食(あらかじめ予約済)をいただくというプランは我ながらパーフェクトだったので、小さい子連れファミリーにはおすすめしたい。
私が小学生の頃に大好きだったイッツアスモールワールドを娘たちも気に入ったようで、今でも次女は時々「またディズニーランド行きたーい!あのおふね乗りたい!何曜日にいく?」と言ってきたりする(笑)
自分が幼い頃に、キラキラして夢みたいな世界だなぁと感じてたものを、自分の子どもと共有できるのはなんとも感慨深いなと思う。
後から叶えられない夢
子どもというものは、しょっちゅうあれしたい、これ欲しいと、思いついたまま欲望のままに色々とリクエストしてくる。
言った後で忘れていることも多いが、何度も「やりたい!」と本気で言ってるような時は、よっぽど実現が難しいことでない限り、なるべく早い時期に実現してあげるよう私は心がけている。
私の父は保守的かつ超倹約家というか、ドケチだったので。
幼い頃に欲しいと言ったものや、行きたいと言ったところは、ほぼほぼ全て却下された。
学問を重視する父だったので、参考書や塾の費用、学費などは惜しまず出してくれたけれど。
遊び要素がある物は基本的にお金のムダと考えていたので、可愛い文房具や洋服はまず買ってもらえなかった。
数百円程度のおねだりですら通らないのだから、どこかに行きたい、何かしたい、なんていう大それたお願いはする気にもなれなかった。
小学生の頃、子ども新聞を読みたいと頼んだ時ですら、お金のムダと父には反対された。
さすがにその時は母がそれくらいいいでしょうと、父方の祖母に話をしてくれて、祖母が電話で父を説得してやっと新聞をとってもらえることになったのだが。
父のNOは絶対であり、そうそう滅多にひっくり返らないので、どんなお願いも言うだけムダだと、幼い頃から私はあきらめていた。
小学生ぐらいの頃から、子どもってなんて無力なんだろう…と私はよく絶望していた。
お金も力も自由もなく、会いたい人にも会いに行けないし、行きたいところにも好きに行けない。
最も頼りになる、身近な大人である親にダメと言われたら、あきらめるしかない。
早く大人になって家を出て、自分でお金を稼ぎたい。
やりたいことも欲しいものも、全部全部ぜーんぶ、自分の力で手に入れられるようになりたい。
この貧乏コンプレックスの記事にも書いたが、子どもの頃はいつもそう思っていた。
大人になって医師になり、そこそこ自由に使えるお金を手に入れた私は、やっと自分の望む人生を手に入れた。
でも小学生の頃にあんなに欲しかった、キラキラのシールやファンシーな文房具を今さら買ったところで、あの頃と同じ喜びを味わうことは不可能なわけで。
昔あんなに行きたいと憧れていた遊園地やプールだって、大人になってから行くのと子どもの頃に行くのとでは、ワクワク感が全く違う。
絶対的にその時にしか叶えられない、夢や喜びがあるのだ。
少し前にTwitterでバズっていた、むぴーさんという方のつぶやきに「ほんとそれ!」と深く共感したので、紹介させていただく↓
本当にこの通りで、子どもの好きや興味、ものの感じ方や見え方というのは成長と共にすぐ変化してしまう。
つい最近まで大好きで、あーんなに熱中していたものに、ある日気づいたら全っ然興味がなくなっていたりするから、親の気持ちのほうがついていけないくらいだ。
子どもの「やりたい」の旬は短く、タイミングが命なのだ。
慌ただしい日々のなかでも、子供にとって大事な「今」という瞬間を、親として見逃さないようにしてあげたい。
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