旅行が10倍充実する! 子どもと作る旅ノート
今年の春休みは、家族で九州旅行に出かけた。
10日かけて、博多→熊本→長崎→鹿児島→屋久島とめぐる、なかなかの長旅だ。
夫は10日も仕事を休めないとのことで、途中の鹿児島で合流し、後半は一緒に楽しんだ。
今回は新しい試みとして、子ども達に旅の記録をノートに書いてもらうことにした。
まずは、ノートの準備。
A4サイズのスケッチブックを購入。
子どもが自分で気に入った思い出の写真を貼れるように、チェキも購入することにした。
チェキって、パステルカラーでポップなイメージだったが、この Instax mini はアナログでシックな雰囲気がオシャレ!と気に入って選んだ。
Instax mini のいいところは、ケータイで撮影した写真を送信して、プリントすることも可能なところだ。
(専用アプリを使う必要あり)
子ども達に自分で写真を撮ってほしい!と思って、このカメラを選んだものの。
実際持ち歩いてみると、これが結構かさばる。
子ども達も、最初こそ目新しいから持ちたかってだけど、だんだん「ママ持って〜」と言うように。
旅行中は結局、ホテルに置きっぱなしが多かった。
どうせ後でケータイの写真を送れるんだからと、シンプルにプリンターとして使うことがほとんどだったかな。
旅行は、出かける前の下準備が肝心だ 。
私はいつもバッチリ下調べして、スケジュールを立てるので、頭の中に旅先の情報がぎっしり詰まっている。
今回は、それを子ども達にも事前にシェアすることにした。
どんなスケジュールで何県に行くのか、移動は新幹線なのか飛行機なのか、どんなホテルに泊まるのか、などHPを見せながら話していく。
子どもの旅行へのワクワク感を高めるとともに、主体的に旅を楽しんでもらえるといいなと。
自分が今どこにいるのか理解することで、都道府県名を覚えたり、地理の勉強にもなることを期待。
地方の特産物とかも覚えられたら、もっといいなぁと思いつつ。
まぁそれは現地でアナウンスするくらいにすればいいか、と今回はそこまで欲張らないことにした。
「じゃあ、さっそく自分のノートに旅行のスケジュール書こっか?」と2人に声をかけると、想像以上に気合いを入れて書いてくれた。
意外にも、次女がかなりのこだわりを見せていた。
この春休み時点ではまだ小学生じゃないので、「ひらがなで書けばいいよ。」と私が言っても、「県の名前は漢字でかきたいの!」と、がんばってお手本を写していた。
長女の影響なのか、漢字を書きたいお年頃のよう。
旅行スケジュールも、暗号のごとく、ギッシリ書いてくれた。
旅行中はほぼ毎日、ホテルの部屋やキッズルームなどで、その日の記録をかきかき。
たまに夜は疲れて、あんまり乗り気じゃない時もあったので。
そういう時は「書かなくても、とりあえず何か貼っとけばいいよ!」とアドバイスし、何かしらの記録はつけるように促した。
次女(6歳)のノートはこんな感じ。
新幹線のチケットは今時オンラインで購入してチケットレスにもできるが、あえて紙のものを買っていた。
降車時に改札へ入れちゃうと残らないので、駅員さんに記念に欲しいと伝えると、スタンプを押して渡してもらえる。
私も初めてお願いしたのたが、駅によってスタンプのデザインや色が違って、これもいい記念になるなぁと新しい発見だった。
8日目ともなると、だんだんやっつけ感が出てきたような(笑)
施設のチケットや、山でひろったハートの葉っぱを貼っている。
長女(8歳)のノートは、こんな感じ。
私からのコメントが欲しいと、ノート作成中に長女が言い出したので…。
準備していた付箋シールに、私も何かしらポジティブなことを書いて、2人にときどき渡していた。
熊本城のパンフレットを切り抜いていたので、何をするのかと思ったら、その日歩いたルートをなぞっていた。
なかなか面白いアイデア!
鹿児島の蒸氣屋で食べた、揚げたてドーナッツが、よっぽど美味しかったようで。
残していた袋を、貼りつけていた。
ちなみに、私も2人と同じノートを購入し、一緒に旅の記録をつけていた。
毎日チェキで撮った写真を1枚えらんで貼り、思い出に残ったエピソードを書いた。
あとはせっかくなので、旅行費用の記録もつけようと思いつき。
普段は家計簿などつけない、どんぶり勘定な私だが。
今回は宿代、食費、飛行機や新幹線の費用など、細かく記録してみた。
子どもにも、「新幹線のチケットいくらだと思う?」「この宿は一泊いくらでしょう?」などと、旅の間にちょくちょく質問していた。
物価の相場感、みたいなのを子どものうちから身につけてほしいと思っているので。
安くても高くても、正直にモノやサービスの価格は教えている。
長女はけっこう旅慣れてきてるので、「その値段なら、いつも泊まってる◯◯ホテルと同じくらいだけど、あっちの方がご飯美味しくていいな〜。」などと、だいぶ一丁前なことを話すようになってきた。
親にぼーっとついて行くだけで、ただ楽しかった!という今までの旅行とは違って。
今回は子ども達も色んなことにアンテナをはり、私に質問することも増え、主体的に旅を楽しんでいたような気がする。
私はnoteを書いてることで、普段「これはいいネタになる!」「あとでnoteに書こうっと」などと思うことがあるが。
アウトプットを意識すると、いろんな出来事や、ちょっとした発見に敏感になれるのだ。
自然とインプットが増えていくというか。
子どもたちも、「これ、後でノートに貼る!」と、パンフレットやアイスのフタ、葉っぱなど様々なものを大切そうに集めていた。
長女と次女で結構ちがうものを選ぶので、個性が出ておもしろい。
子どものノートを読んでみると、「えっ、今日一番楽しかったことがこれなの?!」と親である自分との感覚の違いに気づかされたり。
「こんなとこ見てたんだ!」と、子どもの視点に驚かされたりする。
バタバタした日常においては見過ごしちゃうような、子どもの気持ちや感性に触れられるのは、旅ノートの期待以上の効用。
旅の記録をつけたり、社会の勉強にもなるだけでなく。
子どもへの理解が深まることで、親子の絆も深まるなんて、一石三鳥!
今回はこの旅ノートを通してふたりの成長を感じられて、共有できることも増え、母親としては感慨深かった。
私はこのnoteでずっと旅ブログ的なものを書いてるが、1-2年前の記事でも、自分で読み返すとなかなかおもしろい。
どんなに楽しかった旅でも、案外忘れてる事も多いので、記録をつけとくって大切だ。
写真や動画を見返したり、日記やブログを読み返すことで、旅の思い出というのは何度でも楽しめるので、とってもお得。
まさに、以前読んだこの「DIE WITH ZERO」の本に書いてあった、「記憶の配当」というやつだ。
この旅ノートは、世界に一つしかない、スペシャルな配当を私たちにくれる。
将来娘たちが成長したあとも、私がおばあちゃんになってからも。
何度でも何度でも見返して、スルメのように噛んで噛んで噛みしめて、た〜っぷり味わいたいな。