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雪と衝撃

お元気ですか。
雪だね。雪だるまとか作っちゃったりして。
なんだか非日常な感じがして、ちょっとワクワクしちゃうね。だけど気をつけてください。雪はとても怖いからね。時々、死を覚悟することになる。もう何年も前の話だけど今でも思い出すと胸がしめつけられる。大雪の日の夜、本気の遭難をしかけてあの時は流石に死を覚悟した。その日そんな予報じゃなかったと思うんだけど、訳あって知らない道をトボトボひとり歩いていたら急に冷え込んできて、そのうちすぐに雪が降り出して、吹雪になった。どこまでも限りなく降り積もる雪と、あなたへのおもい状態。まずいなとは思った。でも寒すぎていつのまにかiPhone電源入らなくて使えなくなってるし田舎すぎて人っこひとり居ないし家もコンビニもないし、車も通らないし、そうこうしてるうちに道路も雪に覆われはじめてもう道も分からなくてここが何処なのかも分からなかった。むしろ私はだれ?ってなったほうがよっぽどよかった。私は今、遭難している。ここが何処かも分からない。誰も居ない。家に帰れない。帰れなければこのまま道端で野垂れ死ぬらしい。それがはっきり分かっているだけでした。人って、いよいよ絶望の淵に立たされたら涙も出ないんだと思った。涙が出るうちはまだ希望が持てるの、って中学生の時にノートに書いてたんだけど本当そう。凍える冷たい空気の中、もう体力も気力もなくて物陰に座り込んで眠ってそのまま夜が明けるのを待つしかないのかと考えていた。妙に落ち着いてた。だけど、神様って居るのかな。途方に暮れながらもそこからほんの少しだけ歩いてみた先に、光るように見えてたあれ。はっきりと希望の光に見えました。あの時あの場所に奇跡的に公衆電話!!泣いた。溢れる涙。私やっぱり泣くんだ、と思った。希望が見えたとき人は泣きます。希望って、溢れる涙のことかもしれん。
そしてそのとき私は人生で初めて110番した。
だって家に帰りたかった。死にたくないって願ってしまいました。お巡りさんにお家まで連れてってもらったんだ。ありがとうございました。
生かされてるんだなって、その時の雪に教わったっていう話。
まあ、東京だと初めからそんなことにはならないかも知れないですね、とも思う。。。
それから去年の雪の日、滑って派手に転んで捻挫した左手首がいまだに痛む。雪と相性が悪い。雪は、ちょっぴり苦手です。
雪国で暮らす人々、尊敬する。

人生には衝撃的な出来事が起こったりもする。生きてると、衝撃的な事実を知ってしまったりする。知りたくなかったとさえ思ってしまうようなこと。衝撃の出会いもある。出会えてよかったとも思うし、出会いたくなかったとも思えるほどの。脆い私のハアトには刺激が強すぎることもよくあるものだ。なんならキミが雪だるまを作ってるだけで傷ついちゃうね。おかしいね。おかげで本当にボロボロ。そう見えないか?全世界に一生懸命、脆いとこ見せてるつもり。あなたが思ってる以上に私、弱いからいじめないでください。優しくしてください、お願いします。
まあ、なんといっても一番の衝撃はキミだけど。キミが生誕したときこの地球、いやあの宇宙だって歓喜、もしくは困惑したことでしょう。星座のカタチ変わったんじゃないかと思う。弓、放たれたね。この胸の弓、はやく抜いてくれや。キミに出会ったこともそうだし、キミの存在自体が私にとってはもう大事件だし、それこそお巡りさん呼んじゃおうかなあ。私のハアトを奪ったね?傷つけたね?どこいったの??奪われすぎて、もうないはずなのに、なんだか胸いっぱいです。この胸は、いっぱいなんです。今日だって想いを馳せては熱い涙を流してるんだ。キミを想うと体が熱くなる。雪なんて溶かしてやりたい。太陽より熱いんだ。そんな気持ち分かるでしょう?この想いって、心とはどこか別のところにあるものなのかなあ。この清く正しい気持ち。どこから湧いてくるんだろう。この気持ちはねえ、どこへゆくの。終わりはあるの?ねえ教えて?
だけどほんとはもう知ってる気もする。
答えなんかない方が、その方がいい。
きっとそうなんだ。この想いは、きっとそうなんだ。
いろんな衝撃によって歪に凹みながら耐えながら生きてきたけど、こうしてキミという一番の衝撃に耐えながら生きている自分のことを、もっと愛してあげられたらいいのにな。自分以上に愛したい人が居るんだから、仕方ない。たまらないね。
たとえ歪んだ人間でもまっすぐ人を愛することはできますか?

しまった、今日もキミのことばっかり考えちゃって気づいたらもうこんなにも夜だった。今日も生きた。私は今日も生きました。まいったね、毎日こんなものです。雪が降ろうと儚い人生、棒に振ろうよ。今夜キミが殺してくれるなら。永遠の夜が私を待ってる。
少しでも伝えたくて届けたくて、、だけど頭が朦朧としてきたから、もう寝る。
今はまだ新たな衝撃的な出来事、起こってほしくない。ちょっと耐えられそうにない。

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