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エンドロール

遠い昔の記憶のようね
懐かしい曲 キミの赤い服
あの夏の青空の下
はじけるキミにボクは恋をした
それはただ 呆然と
ミラーボールのように
それはただ 呆然と
ミラーボールのように
まわり続けていた
キラキラの雨に打ちのめされた

ずっと昔にノートに書いた
名もない詩に題名をつける
名もないボクがキミの名を
叫び続けてついに声は枯れ果てた
いっさいは過ぎてゆく
エンドロールのように
いっさいは過ぎてゆく
エンドロールのように
いっさい過ぎていった

あの春にボクら出逢っていたなら
あの夏にボクら笑っていたかな
あの秋にボクら素直で居られたら
あの冬にボクら愛し合っていたかな

それはただ 呆然と
ミラーボールのように
それはただ 呆然と
ミラーボールのように
まわり続けていた
そして
いっさいは過ぎてゆく
エンドロールのように
いっさいは過ぎてゆく
エンドロールのように
いっさいは過ぎていった
まるで名もない映画のように
過ぎていった

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