アメリカンドリームの話?

それにしても最近ずっと頭が痛い。なんで?最近、というか、この夏ずっと。一ヶ月くらい。いや、もっと前からかも。言われてみれば、春もずっと頭が痛かった気がする。去年もずっと頭が痛かった気もする。その前の年も、その前も。ずっとずっと。頭が痛い。なんで?痛いんだ。痛いのよ。痛いよ、オレの頭。なんで??

そんな痛い頭で空を見上げる。そこに空があるからね。私、空が好きなんですよ。空を見るなら、九月にかぎる。いや、そんなことはない。だけど、九月の空がいちばん綺麗だと、どこかで思っている。妙に、青いじゃないですか。夏から秋に季節が変わる、その途中で、こんな青色を見せつけられると、空の本気を感じる。最後に燃え尽きて消えそう。堕ちてきそう。空が堕ちたら一体、何が残るのでしょうか。そして、今ごろ本気の入道雲がもくもくと。入道雲って、かっこいいよね。だけど、夏の青空とは、やっぱり表情がちがう。顔は同じだけど。表情がちがう。大切なのは表情ですよ。表情。人も空も、表情が大切なのだ。

九月の空は、儚い。時を感じるから。美しい。恍惚と。言葉を失いながらも、詩になる。まさに文学的。
ちなみに私の中で、文学的なのは五月と九月だ。そんな気持ち分かるでしょう?そして十二月は、宇宙でしかない。ただのロマン。浪漫。その他は、社会的です。この、その他の月こそ、私の日常かもしれない。生活。五月と九月と十二月の私は、頭がおかしい。いつもおかしいわけではない!とりわけ、五月と九月と十二月は、おかしい。そういうことにしておきたい。

そういえば、昔アメリカに留学したときに、みんなで広場に集まって、ひとり一個の風船を持って願いごとを書いて大空にみんなで一斉に飛ばしたんですよ🎈いろんな色の風船があって。とっても綺麗だった。アメリカの広い広い青空に色とりどりの風船たち。たしか、あれも九月で。アメリカの空って、なんだか太陽が近くに感じたなあ。さすがアメリカだなあと思った。夢がいっぱい。アメリカンドリーム。

あの風船どうなったのかな。
黄色の風船だった。幸せの色だから選んだ。
どこまで飛んで行ったんだろう。

十八歳の私は、黄色の風船に、こう書いたんだ。

I WANT TO BE HAPPY!

みんながどんな願いごとを書いたか知らない。
笑っちゃうかい?
笑われているかな。
どう思われたってもう、平気だよ。
強くないから。弱くもないけど。
粘土みたいなものだから。なんにでもなれるよ。

また、何の話か分からなくなってきた。

空の話?頭が痛い話?
そんなことはもうどうでもいいのだ。

私が話したいことはただひとつ!
アメリカンドリームの話、ではなくて(たしかに、その話もおもしろそう)

だけど、やっぱり、そんなことより、私は!
ロックンロールの話がしたい。(おきまり)
もはや、言いたいだけかもしれない。
そんなことはないかもしれない。

ロックンロールの話、しよう??昔なら、夜が明けるまで語り明かそう?とか言いたいところだけど、今は、夜は寝ないともうダメなんで。次の日がキツいんで。夜ふかしとか出来ないから、出来れば、真っ昼間に、青空の下で。どこかに居る誰かと!ロックンロールの話がしたい。九月の空の下で、あなたと!?ロックンロールの話がしたい。それが、今の夢でしょうか。実に、可愛い夢ですね!

あの日、自分で見つけて自分で開けたドアの向こうに、知らない地図が広がっていて。いっぱいドアがあって。どれを開けても楽しくて優しい場所だった。星が流れていったり、珍しい花を見つけたり。ずっとそこに石が置かれたままだったり。どれでもいいんだ。たまたま、それに出会えただけ。おめでとう。本当に、そう思う。出会えていなければ、一生、頭が痛いだけの、高嶺の花気取った底抜けアメリカンドリームなおかしなやつじゃん。最悪じゃん。
おかしくないもん。真面目だもん。真面目に好きだし、真面目に頭が痛い。なんでや。
バファリンが効かない日もある。半分と言わず、全部が優しさで出来てればいいのに、って思うこともある。そうはいかない。私がきっと、優しさになってみせます。

九月も、楽しくなりそうだ。すでに楽しい。頭の中が。黄色の風船は、私の心の中にあるんです。もう、叶ってるんです。自分次第なだけだから。へへへ。楽しいね。

そういえば、高嶺の花の反対語が、路傍の石だと知ったときは、感動して震えましたね。日本語って、いいよね。さらばアメリカンドリーム。またね!

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