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怪獣のうた

もうすぐで梅雨明けしそうな7月の大阪で、キミとボクの物語にまたひとつの場面が追加された。
歌うキミを追いかけて走り出したのは、あの夏の日。あれもやっぱり大阪だった。あの夜も、綺麗な満月だったけれど、ほらねえ今度だって。
綺麗だったろう?見たか?
月が満ちる頃に必ず出逢うんだ、ボクら。海の潮なのかな。
夏は永遠だ、ってボクらの普遍の合言葉だけど永遠だから、始まりもなければ終わりもない。いつだって夏の最中ってこと!
そうは言っても暑すぎるわ。暑くてたまらない。たまんなーーい!これが現在の日本の夏かーーー永遠に続くなんて無理すぎる。36度炎天下、もう当たり前になったんだよね、温暖化ありがとうーーー汗が止まんないぜ、どうすんのこれ。本当にちょっと熱中症ぽくなるくらいには汗をかきました。陽の当たる場所を求めて生きてきた人生なのになんの役にも立たない。今は日陰しか信じられない。
汗をかいて生きようとは思うけども、そういうことではないな。ひたすらにドライシャンプーと汗拭きシートを使いまくって1日で使い切りそうでした。
なんの話だったかな。
熱中症には気をつけようねって話、
でいいや。
本当に、熱中症では死にたくない。だってなんか、太陽のせいにしたくない気がする、なんか。
これまでいちばん私のこと、見てくれてたの絶対に太陽やん。

あの日、キミがこの歌をうたってくれて本当によかった。もう少しでボクは太陽と一緒に海へ帰るところだった。
目の前でキミが歌っている、それはボクにとっての絶景だ。東京タワーなんかよりも。
サグラダファミリアならまだ分かんないかも知れん。スペインに行きたい。
どんな町にいたって、キミは海を超えてやってくる。
ボクがこの世を憂いて月に吠える夜、キミは怪獣になって海を超えてやってくる。ボクを悲しませるすべてのこと、キミが踏みつぶしてくれるかなあ。そんな夢を見ています。
ボクは狼、キミは怪獣。
ほんとは似た者同士なのかな。
泣いてもいいよ。
いつにも増して冷たいキミの手が余計に怪獣味がありました。

怪獣のうた
世界でいちばんすきなうた

もう梅雨は明けたらしい

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