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5月の風
5月の風が吹いた瞬間(とき)、キミの想いがボクの鼻先にプチッと触れるのを感じた。
これが恋だと思った。
若葉の緑も、躑躅のピンクもあの日のオレンジも、風の色がすべてを乗せて運んでゆく。キミへのメロディ。それは、ロックンロールという色の風でした。
甘酸っぱい春は、もう来ない。ボクは生き過ぎちゃったから。それでもまだキミのことずっと好きなのは、キミがボクを知っているからなのかも知れない。
それだけが手がかりの、伝説の恋。
絶望さえも喜劇に変えてゆく。
キミの歌のように生きること、それがボクなりの精いっぱいの愛だ。
どんなカタチにでもなってみせる。それをキミが美しいと言ってくれるのならば。
キミと出逢ったあの5月はもう来ない。
寝転がってるだけのキミを想う日々だ。
だけど、キミもボクも知ってるね。
これをロマンスと呼ぶんだよ。
風がまた、吹いたね。
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