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本当に痛くないの?無痛分娩体験談

2020年7月に東京衛生病院で計画無痛分娩にて男の子を出産し、4ヶ月が経ちました。無痛分娩って本当に痛くないの?など聞かれることがよくあるので、体験談をまとめておきます。

※ あくまで一事例なので、参考までに🙏


本当に痛くないの?

本当に痛くないです。少なくとも、耐えられない痛みは経験しませんでした。強いて言えば、

・点滴、麻酔用の針を刺すとき
・途中まで麻酔なしの陣痛
・出産後のお股

は痛いです。

でもおそらく最大の痛みである終盤の陣痛と分娩は、麻酔で全く痛くありませんでした。痛みは消しつつ、赤ちゃんがずるっと出る分娩の感覚はあったのが嬉しかったです。


点滴、麻酔用の針は痛いです。しかし逆に言えば、この程度のものを痛みとしてカウントできるほど、出産中の痛みが少ないということです。

麻酔(硬膜外麻酔)の針は背中に刺すのですが、これは怖かった。脊髄の近くに針を入れるので、もし失敗したらとんでもないことになるのではとビクビクでした。丸まって背中から針を入れられる瞬間が、出産中で一番怖かったです。コロナで立ち会い禁止だったため、応援してくれる家族もおらず… しかし怖いだけで痛みは強くありません。背中に点滴を刺す程度。硬膜外麻酔についてはこちらのサイトが詳しいです。→ 関東中央病院|硬膜外麻酔について


陣痛も途中までは痛いです。麻酔を入れると子宮口が開くペースが落ちてしまうため、途中までは麻酔を切っているからです。ただ、「もう無理です!」とナースコールすれば麻酔を入れてもらえるので、ギリギリ耐えられる痛みで済みました。陣痛は下めの腹痛、生理痛みたいな感じです。


出産後、麻酔が切れたあとのお股も痛いです。分娩時に裂けたお股は縫合してもらったのですが、麻酔が切れてしまうと痛い… 処方された痛み止めを飲んでいましたが、3日目までは座ったり歩いたりの動作が辛かったです。これは普通分娩の人も同じはず。帝王切開はもっと痛いイメージです、、


リスクはあるの?

私の知る限り、こんなリスクがあります。

無痛分娩のリスク
・直前になって普通分娩に変わる
・事故
・普通分娩よりも長時間になる

直前になって麻酔を使えなくなるケースがあるそうです。詳しくは知らないのですが、麻酔科医が不在だったり母子の健康状態によって起こりうるとか。

少ないですが事故も起きています。ただ基本的にはマンパワー不足が原因の印象なので、産科・麻酔科の先生が複数人いて実績が十分にあればリスクは減らせると思います。

これはリスク…ではないですが、助産師さんに「普通分娩よりも長時間になる」と聞きました。麻酔を入れることで陣痛がゆるくなるからだそうです。しかし12時間と聞いていたのが実際は5時間で済んだので、結局は人によるのかも?(ただこれは超スピード出産だと聞きました)


リスクに関してはこちらの記事がよくまとまっていました。ありがたい。



お金はいくらかかるの?

東京衛生病院の場合、無痛分娩の入院費用は369,965円でした。

お金

正確には789,965円なのですが、出産一時金42万円が支給されるため自己負担は約37万円。特別な処置は無かったので、おそらく標準的な金額だと思います。

ちなみに妊婦健診費用は13回ほどで合計95,640円でした。


普通分娩は42万に収まることもあると聞いたので、無痛分娩の方が高いのは間違いないと思います。ただもう少しお安く収まった話も聞いたので、産院によるのでしょう。


産院はどうやって選べばいいの?

東京衛生病院を選んだ理由
・家、里帰り先が近い
・無痛分娩で実績がある
・産科医、麻酔科医が複数人いる

無痛分娩をできる産院はいくつかあったのですが、単純に近い場所にしました。深く考えたわけではなかったのですが、近いことは重要です。妊娠中、産後のトラブル時にすぐ駆け込めるようにするためです。どちらの場合も母子の命に関わる事態になる可能性もあるため、近い場所、アクセスしやすい場所であることは重要です。

先述のとおり無痛分娩にはリスクもあります。なので実績があることを重視しました。東京衛生病院は長年無痛分娩をやってきたので安心感がありました。

産科医、麻酔科医が複数人いることも重要です。院長先生一人で回しているこぢんまりした産院も素敵だなと思ったのですが、出産時のトラブルを考えると大病院、なによりも産科と麻酔科の先生が複数人いるところが安心でした。


産後はどう違うの?

「本当に痛くないの?」に書いたとおり、お股の痛みは普通分娩と同じはず。ただし身体へのダメージは比較的少ない(?)らしく、普通分娩よりも産後が楽だと聞きました。周囲もみな無痛分娩だったので比較しようがありませんが…

少なくとも私の場合は、産後2,3日目からすたすた歩けるようになりました。ただし5分以上は無理。産後1ヶ月くらいまで、内臓の調子がおかしくなるので10分以上は歩けませんでした(しぼみかけのお腹は不安定)。

それでもお義母さんには「もうそんなに動けるの!すごいね〜」と言われたので、やはり普通分娩よりも産後の回復は早いのだと思います。



結論|次も無痛分娩を選びます。

まとめると、無痛分娩は痛くないし産後の回復も早い。産まれたての赤ちゃんとの面会も、看護師さんとにこにこ雑談する余裕がありました。お金はかかりますが、人生一の痛みを経験しないで済むのであれば出す価値はあります。

痛いのは絶対イヤ!と私は結婚前から無痛分娩に決めていました。実際に産むだけなら何人でもいける!と思うくらい楽な出産(臨月のほうがつらかった)でしたし、また産む機会があれば必ず無痛分娩にします😀




この記事が無痛分娩を考えている人の助けになれば嬉しいです。他にもこんなことを書いています。


分娩準備室で陣痛促進剤を入れながらTwitterで実況中継をしていました。出産前日の入院から出産、出産直後までまとめています。


産後の状態をより細かく知りたい方はこちらも。


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