見出し画像

とにかく必死だった。年子育児+職業訓練に挑戦した私のリアルストーリー #1

はじめに

こんにちは、あやです
今回は、2012年まで遡って
長男1歳9ヶ月、次男6ヶ月の乳児2人を保育園に預けて
ハローワークの職業訓練で簿記2級を取得した経験について書きました。
10年以上前の話なので、参考になることは少ないかもしれませんが
体験談として記録に残したいと思います。

前職とその当時のわたしの状況

結婚前は、病院や企業で管理栄養士として働いていました。
人員が少ない部署で育休取得が認められなかったこともあり、
妊娠が原因で退職を勧められてしまいました。

1人目を産んですぐに2人目も妊娠したため
2009年10月〜2012年3月までの約2年5ヶ月は
2回の妊娠・出産と年子育児であっという間に過ぎ去りました。
その頃の記憶はほぼないですw

その当時の2人



希望する保育園は、働いていれば6ヶ月から通わせることができたため、
次男が6ヶ月になるタイミングである2012年4月からの再就職を計画していました。(ちなみに職業訓練校に通学する場合も保育園に入れます)

しかし、乳児2人を抱えての再就職は簡単ではありません。
新しい職場を探そうといろいろトライしましたが、求人の条件が当時の自分には過酷すぎて、管理栄養士として外で働くメリットを感じられなくなりました。

そもそも、給料と作業量・拘束時間が見合っていない
双方の実家も頼れないので、送迎は自分でしなければならない
保育園に入ったら間違いなく病気をもらってくるだろうし、
急な呼び出しに対応できるのも自分だけ

など、自分の状況を考えると到底こなせない条件が多かったのです。

- 早朝から夜遅くまで働く必要がある
- 一人でやるタスクが多すぎる(献立作成、労務管理、調理師業務、仕入れ、衛生管理)
- 管理栄養士一人が責任者になると休めない
- 通勤時間が1時間を超える
- 管理栄養士の求人は少なく、栄養士の場合は勤務時間が長い&給料が激安
- 主人がブラック飲食店に勤務していたため、子どもの世話や送迎は全て自分でやる必要があった

求人情報の条件を見るたびに、頭の中でシュミレーションしては
”この条件で、保育園に通う年子(しかも乳児)を一人で世話しながら
これまで通りに働くのは無理。このままでいいんやろか?”
と悩む日々でした。

このような状況で、管理栄養士として病院や介護施設などで
働くことに限界を感じていた私は、
”定時で帰れる事務職に方向転換しよう!”と決心しました。
事務職を希望するにあたって簿記の資格は優位になるだろうと考え、
ハローワークの職業訓練で簿記2級の取得を目指すことに決めました。

職業訓練とは?

ハローワークの職業訓練(公共職業訓練)は授業料は無料!(テキスト代は実費ですが、1〜2万円くらい)また、失業給付を受給中の方が職業訓練を受講する場合、訓練期間中も失業給付が延長されることがあります。

  1. 求職者支援制度: 失業給付の受給資格がない方や、受給期間が終了した方でも、一定の条件を満たせば職業訓練を無料で受講できる制度です。この場合、訓練期間中は「職業訓練受講給付金」が支給されることがあります。

  2. 公共職業訓練: 失業給付を受けている方が訓練を受講する場合、訓練期間中も失業給付が延長されることがあります。さらに、訓練に出席することで「受講手当」や「交通費」、「寄宿手当」などが支給される場合もあります。

通常の失業給付の場合は、職場からもらった離職票は10日以内に提出する必要があり、給付期間は離職日の翌日から1年間のみとなりますが、特例措置を使えば、4年間まで延長が可能になります。

私はこちらの特例措置を利用するために、離職票をゲットしてすぐにハローワークの窓口で延長申請の手続きをしました。流れは以下の通りです。

  1. 離職: 離職票を受け取る。

  2. ハローワークでの手続き: 離職票を持参し、失業の認定を受ける。

  3. 妊娠・出産・育児のための延長申請:

    • 離職日の翌日から数えて1年間の受給期間内に、受給期間延長の申請を行う必要があります。

    • 必要書類として、受給期間延長申請書母子手帳や医師の診断書などの証明書類を提出します。

  4. 受給期間の延長: 申請が承認されると、受給期間は最長で3年間延長され、合計4年間となります。

  5. 求職活動の再開: 妊娠・出産・育児が一段落し、再び求職活動を開始できるようになった時点で、延長された受給期間内に失業給付の支給が再開されます。

*具体的な条件や手続きについては、最寄りのハローワークに確認を!*
失業給付をもらいつつ、勉強ができる、交通費も出る
何かといたれりつくせりの制度ですが、利用するには、いくつかの手続きや要件があります。

職業訓練を受けるために必要な手続き

以下に、必要な準備や手続きを詳しく説明します。

1. 求職申込み

まず、ハローワークで求職の申込みを行う必要があります。これにより、ハローワークがあなたの求職者登録を行い、職業訓練の対象者として認定されます。

2. 職業訓練の情報収集

次に、ハローワークで提供される職業訓練コースの情報を収集します。ハローワークのホームページや窓口で、各訓練コースの内容、期間、募集要項などを確認します。

私が選んだのは、資格の学校TACが主催していた、簿記2級取得コースです。
25名の募集へ応募した人数は80名以上、倍率は3倍以上だったと記憶しています。
定員がハローワークの職員さんに確認したり、ホームページでも今募集されている講座について調べることは可能です。
*時期によって受けられる講座は異なります*

3. 訓練コースの選定と申込み

希望する職業訓練コースが決まったら、訓練の申込みを行います。申込みには以下の書類が必要になることが一般的です。
私の場合は成績証明書ではなく、職務経歴書が求められました。
履歴書と一緒に用意しておきましょう🎵

  • 求職者登録証: ハローワークで求職登録を行った際に発行される証明書。

  • 履歴書: 訓練の申込みに必要な場合があります。

  • その他書類: 訓練コースによっては、追加の書類(例:成績証明書、職務経歴書など)が求められることがあります。

4. 選考と面接

一部の職業訓練コースでは、選考や面接が行われることがあります。これにより、適性や意欲を評価されます。
私は筆記試験と面接の2つでした。
ペーパー3割、面接6割評価されていると感じました。

筆記試験(30分):1時間 中学レベルの読み書き、計算問題、文章問題など
例題はこちら
面接(15~20分):1面接官2人の前で話す
内容の面接はこちら
・どれほど切実なのか
・どれだけ熱意を持っているのか
・再就職を真面目に考えているのか
・得られたスキルを使ってどのように働きたいのか

一緒にコースを受けて仲良くなった人に聞くと
”ペーパーは本当にできなかったから、面接で受かったと思う”と話していた人が何人もいました。
どうしても筆記が心配。。という方はSPI総合検査のテキストなどを使って少し勉強しておくことをお勧めします。

5. 訓練受講の決定

選考に通過した場合、訓練受講が決定されます。ハローワークから受講に関する通知が届きますので、指示に従って必要な手続きを行います。
試験後、1~2週間後に結果が郵送で送られてきたのですが、
受講できる!となったときはすごく嬉しかったです✨

6. 訓練期間中の要件

訓練期間中は以下の要件を満たす必要があります。

  • 出席率: 一定の出席率を維持することが求められます。欠席が多い場合、訓練の継続が難しくなることがあります。

  • 求職活動: 訓練と並行して求職活動を行うことが求められる場合があります。

  • 成績評価: 訓練の進捗状況や成績が評価されることがあります。

この3つのうち、私が一番苦しめられたのが出席率
毎月、担当教官と学習状況、求職活動について短い面談があるのですが、
私は出席率で毎回”あと1日休んだらやばいよ!!”と心配されていました。

もちろん、自分の体調不良ではなくw
保育園から”今日は長男君がお熱です””今日は次男君が嘔吐しました”
と毎週のように早退したり、休んでいたので、出席率は毎月スッレスレ。。

担当教官が、子持ちのワーママさんだったこともあり
常に私ともう一人同じ状況に陥っていた受講生の方に
親身になって話を聞いてくれていました。
そのおかげで、最後まで諦めずに食らいついていけたなと
今でも感謝しています。

7. 訓練修了後

訓練が修了した後は、就職活動を継続し、ハローワークに報告する必要があります。訓練で習得したスキルを活かして、就職活動を行う流れになります。私の時は、簿記2級の本試験は、講座が終了した後に開催されたため、
簿記2級取得見込みと履歴書に書いて、求職活動していました。
簿記の勉強だけでなく、履歴書や職務経歴書の書くための経歴の棚卸しから実際にそれらを完成させるまでのレクチャーや面接の練習、面接後のお礼状(葉書)での書き方なども、カリキュラムに含まれています。これまで、パートタイマーしか経験したことないといっていた受講生の方も、自信を持って求職活動ができたとおっしゃってました。
私も最終的に半年限定で経理事務所から内定をもらったのですが、お礼状が決め手になったと言ってもらいました。
この時得られた、全ての経験は今の私の中にも生きていると思います。

まとめ

いかがでしたか?
職業訓練は、いろんな人に利用してほしい制度なので
今回、自分の過去の実体験を書きました。
少しでも参考になれば嬉しいです。

自分で決めて、やり切る体験は私自身を強くしてくれました。
ある程度のことはなんとかなりますw
今思い返すと、もっと周囲の人を頼ればよかったなと思います。
主人には頼れない!と思い込んでいたけど、
もっと自分の考えややりたいことについて、
しっかり話して送迎の協力してもらうくらいはできたはずなので。

職業訓練の時に味わった悔しさ、大変さ、無力感、時間のやりくり、
何が自分にとって大切なのか?をとことん掘り下げて考えられた
貴重な時期だったと感じています。
もちろん今、全く同じことをやれと言われても無理ですw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?