見出し画像

わたしがユース沼にはまった過程を語ります。


北海道コンサドーレ札幌アドベントカレンダー2022への参加記事です。

 毎年、移籍情報が飛び交う時期になると、
「○○の××選手が、うちに来たらいいのになー。」とか
「△△選手は、フィットしそう。ほしいなぁ。」とか
聞こえてきたりするわけですが、
私の場合は他チームのことがわかってなさ過ぎて、
「○○選手にコンサに来てほしい!」ということを考えたことがほぼありません。
 ただ、そんなわたしでも常に「来いー!来いー!」と加入を待ち望んでいる選手たちがいます。
 うちの子たち。・・・コンサドーレのユース出身の選手たちです。

 
 わたし自身がユースを気にするようになったきっかけは、
サポ仲間のあきっくさんが書くユース観戦記でした。

 今は、現地に行けなくても、道外在住でも、リアルタイムで見れなくても、
コンサの試合を欠かさずに観ることもできますが、
かつてはその環境はあまり整っておらず、
道外在住で、乳幼児抱えてて、遠出する時間もお金もままならなかったわたしにとっては、
ネット上でサポ仲間たちの観戦記を読むことがチームの様子を知る大切な情報源でした。(2003年とか、それぐらいの頃かなぁ・・・)
 そんななか、あきっくさんの観戦記が、トップの試合はもちろんのこと
秘境の地(・・・のように思えた)でのユースの試合にまで広がっていき、
「どーした?どーした?」とビックリしながらも、
その愛情たっぷり、情報たっぷり、
そして、なぜか辿り着くまでがスリリングな観戦記の魅力にやられて、
いつも読むのが楽しみになっていました。
(そうだわ!最初は当時流行っていたmixiで
あきっくさんがユースの沼に落ちたのを知ったんだわ。
そのあと、サポーターズブログで「コンサ中心生活」が開設されて・・・
深みにはまっていく姿を楽しく見守ったんだわ!思い出した!)

あきっくさんのユース観戦記が読める「コンサ中心生活」はこちら↓


 そんな風にわたしがユース沼を遠目に観察していた頃、
ユースからトップ昇格したのが、西大伍選手と藤田征也選手でした。
あきっくさんがユース沼にはまっていく過程で印象的に登場していた
西くんは、その愛らしい表情で周囲をきゅんきゅんさせがちだったので、
わたしは「西きゅん」と(文字では)呼んでいました。
(懐かしいなぁ。小悪魔、西きゅん。)
 

 あきっくさんの「コンサ中心生活」を愛読していたので、
登場するユースっこたちのことも観たことあるような気になっていましたが、
実際に、彼らを目にするチャンスはまだなく・・・
ただ、ユースから昇格する選手たちのことは、特別な思いで応援するようになっていました。
 

 そして、2010年11月・・・
松原修平選手のファジアーノ岡山加入のニュースが飛び込んできました。
(ニュース記事より詳しいあきっくさんの記事がこちら↓)

岡山在住のAちゃん。
お近くに修平が行きますので、何かの縁と思って気にかけてあげてくださいませ。機会があれば、練習場に様子を覗きに行ってくれたら嬉しいな。よろしくお願いします。

あきっくさんからわたしに指令が出ました!

修平くん・・・わかる!!
試合の後に踊る子だよね?(上記記事参照
国体で北海道女子チームに「しゅう、へい!」って応援されてた子だよね?
代表合宿に呼んでおきながら出さないとかいうあの時のあの子だよね?
修平くん!観たことないのに、きみの思い出がたくさんあるよ!
プロフィール見たら、わたしと誕生日が同じだったし、ご縁を感じます!!

こうして、松原修平選手の岡山加入により
わたしは、初めて実物のユースっこに会えたのです。

その後は、修平くんの成長を見守ることが日々の楽しみになり、
自分のブログにも修平くんのことをいろいろと書き綴るようになりました。
(サポーターズブログ「たららん荘」 カテゴリー「修平」はこちら↓)

 修平くんのダンマクも作成しました。
 練習後の出待ちなどでは、
北海道のこと、コンサドーレのこと、ユースOBたちのこと・・・と
札幌のユースっこだからこそ、というネタで話せたことが
わたしにはとても嬉しかったです。
 たとえコンサに所属していなくても札幌のユースっこは「うちの子」なのだと
思うようになりました。
 「どうか幸せな選手生活を歩んでほしい」と願いながら応援するようなったのは、
故郷を離れ、厳しいプロの世界で奮闘する修平くんの成長を近くで
応援することができたからだと思います。
 (色白でほっぺが赤くて、めんこいシロクマちゃんみたいだった修平くんは、
ピッチでガオーガオー叫ぶ立派なヒグマに・・・
 そして、いつの間にか「くん」ではなく「修平さん」と呼ぶようになったわたし。)

 そして、2015年の5月、
とうとう、うちの子たちを現地応援するチャンスがやってきました。
大阪のJ-green堺で行われた大会に参加する札幌U-15を見に行くことになったのです。
 結果、めっちゃめちゃ楽しかったので、その年の年末には、「ユースっ子たち応援のススメ」なんてタイトルで記事まで書いてしまっています。
北海道コンサドーレ札幌アドベントカレンダー2015の参加記事でもあります。)

 それから、夏にはまたまたJ-green堺で行われた「大阪招待国際ユースサッカー大会」(国体チーム(U-16)の強化のための大会)を見に行き、北海道選抜チームにいるうちの子たちを応援しました。

 さらに、秋には初めて札幌U-18の試合を応援に行きました。

 ユース沼の深みにはまっていくあきっくさんを
遠目に見守り(?)続けて10年ちょっと・・・
とうとう、わたしも沼に自らダイブし、大はしゃぎする日がきたのでした。

 この札幌U-18を初観戦した時の記事に、
ビデオ係の1年生として登場しているのが、井川空選手です。

 ビデオカメラを危なっかしくセッティングする空くんのことが
気になって、大人たちはソワソワしているのに、
ほぼ無反応で淡々と自分の仕事をこなす空くんの姿に
「小悪魔」な要素を感じてキャーってなったのを思い出します。
(わたしだけじゃないよ!・・・ね?あきっくさん!くまちゃん!)
 
 空くんたちの代が卒団する時は、
「3年間でずいぶんと逞しく、大きくなったねぇ」なんて
彼らの成長を感じつつも、こんなにもサッカーうまい子たちなのに
トップに昇格できない子たちがほとんどなのだということを
改めて感じて胸がチクチクと痛みました。

北海道コンサドーレ札幌アドベントカレンダー2017の参加記事でもあります。)

これから先の人生で、
どうか赤黒の魂がきみたちを支えるものとなりますように。
決して、重荷や足枷とならずに…
高くはばたく力となりますように。

目を合わせるだけで勝利を誓い合えた仲間たちのこと、
頭や腰をポンッと触れてピッチに送り出してくれた大人たちのこと
全部がきみたちの宝であり続けますように。

 この頃から、トップ昇格やプロの道に進む子たちだけでなく
大学に進学していくうちの子たちの情報も追いかけるようになり、
チャンスがあれば応援に行くようになりました。
(総理大臣杯や国体には、各地からうちの子たちが集結してきて
把握しきれなくなるほどです。)
 また、SNSなどで、うちの子たち自ら近況を発信してくれることも増えてきたので
元気そうにやっている様子がわかるとユースサポ仲間にも知らせ合い、
喜びを共有するようになりました。

 プロになってもならなくても、サッカーを続けても続けなくても、
本人にとって幸せな人生を歩んでいってほしい・・・と思うようになり
新しい夢をみつけたり、結婚したり、パパになったり、仕事バリバリしてたり、すっかり丸い体型になっていたり、なんていう近況が
ふいに飛び込んできた時は、すぐさまユースサポ仲間でこっそり共有して
「幸あれ!」と願います。

 
 こんな風に、うちの子たちを応援しながら、ユース沼の深みにはまってきわけですが、
2022年シーズン、わたしにとって衝撃的な事が起こりました。
 もう、お気づきでしょうが、わたしが沼にはまっていく過程の節目に
登場する3人が揃ってコンサに加入してきたのです。

 去年11月には、井川空選手のカムバックサーモンのニュース!
(きたー!最高。小悪魔な空くん、待っていました。)

そして、今年2月には謎の練習生を経た、西大伍選手加入のニュース!
(なんと、元祖小悪魔・西きゅんが・・・いや、今となっては、魔王の帰還。)

・・・とか、言ってたら3月末に突然、松原修平選手の移籍加入の発表。
(コアクマ、アクマ・・・と来て、仕上げにクマー!!!)

 いつも「来いー!、来いー!」と、うちの子の加入を待ち望んでいるとはいえ、
3人揃って来るだなんて・・・
盆と正月が一緒に来たと思ったら、クリスマスも来た!、みたいなことですよね?

 ユースを応援する気持ちはトップの選手たちを応援するのとは
全然違う、楽しさがあります。
 1年ごとの限定チームで戦い、サッカー選手としても発展途上で
長い人生のうちの通過点でしかないほんの数年を札幌ユースとして過ごす選手たち。
その数年にしか見られない不安定だけど魅力的な独特のきらめきを見てしまったら、
もう目が離せなくなります。
 そして、その先に、彼らをトップチームで応援する至福の時がきたときは、
そりゃあもう、盆と正月、クリスマスの騒ぎを味わえるかもしれません。
(以前のわたしのように、遠目にユース沼を見て、沼にはまっている人たちを
観察しているみなさま、怖くないです、いざ、ダイブ。)
 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?