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勝手に乃木坂にされました4

梅:じゃあ…どういうことか…

蓮:私たちにちゃんと説明して!!

先程口を滑らせてしまったのを梅と蓮加に聞かれてしまい、説明の為にとりあえず家に連れてきた。

史: …という事でして

梅:という事でしてじゃないよ!
○○ちゃんが男の子だってバレたらどうすんの!!

蓮:そうだよ!大問題になっちゃうじゃん!

史:は、反省してます…


美:まぁまぁ…バレないように皆で頑張れば

梅・蓮:美月は黙ってて!!

美:はい…

梅:はぁ…とりあえずどうするか考えないと…

蓮:なんてことしてんのよ史緒里…

メイクなどを落として男の姿に戻った○○が帰ってくる。

○:すみません、僕も悪いんです…
姉ちゃんだけを責めないであげてください…

史:う゛う゛っ…○○ぅぅ…大好きぃ…


○:おい!どさくさに紛れて抱きつくな!

さて…どうしたものか…
梅澤さんと岩本さんはきっと協力してくれないだろう

さっき車で僕の事をかなり嫌な目で見てたし…

まぁそりゃそうだよな…
偉大な先輩達が作り上げてきた自分達の誇りのグループに男が入るなんてありえない話だ。

蓮:ねぇねぇ…梅…ちょっとこっち来て!

こっちに聞こえないように2人でコソコソ話をしている。

時々僕の事をチラチラとみている気が…

梅:うん…うん…私もそう思った!

蓮:だよね!だからさ…

梅:あーそれありかも!!

蓮:でしょでしょ!!

何やらすごく盛りあがっている。

僕をどう処分しようかでも話し合ってるのかな…

あーこれからの人生終わったなぁ…

蓮:ねぇ○○ちゃ…君。 ちょっとこっち来て。

史:えっ、私も!

梅:史緒里と美月はだめっ!

美:えー!いいじゃーん!!

蓮:ダメったらダメなの!!

梅:じゃあちょっと上の階借りるね〜

___________

2人に両腕を組まれ逃げられないように捕まえられながら2階にいく。

○:そ、それで…お話って…

梅:ふふっ、そんなビクビクしなくていいよ!

蓮:そうそう!蓮加達は君の味方になってあげる!

○:えっ!?本当ですか!?

梅:たーだし!タダって訳にはいかないよね〜?

梅澤さんと岩本さんはこちらを見てニヤニヤしている

○: …出来ることなら何でもします!
だからお願いします!
姉ちゃんに迷惑かけたくないんです!

蓮:自分の心配よりお姉ちゃんの心配が優先か〜
○○君はやっぱりいい子だねっ!


岩本さんの上目遣いに思わずドキッとしてしまう

岩:あーっ!○○君蓮加に照れてるぅ〜!
可愛いんだけどー!!

あれ…僕の方が年上だよな…?

こんなに大人っぽい人が僕より年下とは…
乃木坂恐ろしい…

梅:もう!○○君こっちも見てよ!


梅澤さんも目が凄く綺麗で…

なんか引き込まれそうだ…

梅澤さんの顔が段々と近づいてくる…

蓮:だめーっ!!

○:はっ…!

岩本さんがいなかったら…危なかった…

梅:ねぇ!いい所だったのに!邪魔しないでよー!

岩:もう!油断も隙もないんだから!

○:あ、あの…

「ん?」

○:その…さっき言ってた条件って…

岩:ああ、忘れてた!ちゃんと言わないとね!

梅:○○君は今から…

「私達の言うことをずっと聞いてもらいまーす!!」

○:へっ…?

岩:もちろんずっとと言っても全部ではないよ?
1日1回は私達の言うことを聞いてもらうの!

それってもはや奴隷みたいな…

梅:そんなに酷いことは言わないって約束するよ?
それに○○君が少しでも嫌に感じたらやめていいから!
私達はしっかり○○君の事秘密にして助けるし!

思ったよりというか凄く優しい条件だ!

僕の事をこんなに優しく助けてくれるってことは…

やっぱりお2人とも何だかんだいって姉ちゃんの事好きなんだなぁ。

なんか嬉しいかも…

○:もちろんやらせていただきます!!

梅:じゃあこの紙に名前とハンコ押してね!

○:は、はい…

ここまで本気なのか…

甘く見てたな…

でもこれで姉ちゃんに迷惑かけずに済むならいいか!

僕は軽い気持ちでハンコとサインをした。

梅:あーあ…

岩:○○君名前書いちゃったね〜?


してやったりという顔で僕の方をみる2人。

○:えっ…どういう…

岩:紙もう1回ちゃんと見てみて?

えーっと…

○:はっ!? これどういう事ですか!?

梅:どういう事って…そのままの意味だよね〜

岩:ねー!


紙には

「久保○○は私達の彼氏同然の存在となり、1週間に1回は必ずどっちかの家に泊まる。」

ということが書いてあった。

○:ち、ちょっと!こんなの聞いてない…

梅:いやぁ、サインしちゃったらねぇ?

岩:もう契約破棄は出来ませんよ〜?

やばい…こんなの姉ちゃんと美月さんにバレたら…
嫌な未来が見えてブルブルと体が震える。

これはどうにか切り抜けるしかないぞ…

○:さっきの話と全然違うじゃないですか!

岩:いやさっきの話プラスこれだからさ?

梅:間違ったことは言ってないよ?

1日1回言うこと聞く+彼氏同然の存在+お泊まり?

最悪の展開じゃないか…

こうなったら他の人犠牲にして…

○:…お2人の為にもっとかっこいい人用意しますよ!
絶対僕より御二方に似合います!!

梅:だーめ!

岩:私達は○○君がいいのっ!

2人が再び腕にくっついてくる。

くっそ…完全にやられた…

あんなに優しかったのは姉ちゃんの為じゃなくて…

僕をはめる為の罠だったのか…

今更気づいてももう遅…

…んっ、待てよ?

○:梅澤さんさっき「少しでも嫌だったら」って言ってましたよね!?

梅:うん、言ったね

○:それを適応させてください!

岩:そっか…蓮加達の事嫌だったんだ…

梅:もう乃木坂にいる気力無くなっちゃったかも…
いっその事そつぎょ…

○:嫌じゃないです!!すっごく嬉しいです!!

岩:だよね〜!

梅:はぁ…びっくりしちゃったよ〜

うん、これは逃げ場がないな…

これからの生活一体どうなっちゃうんだろ…

とりあえず疲れたからまた後で考えよ…

考えるのを放棄し、岩本さんと梅澤さんが盛り上がって話している間にこっそりとベットに潜った。

続く。













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