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学校の人気者ダブルみなみに挟まれた俺は毎日大変です…

俺は今年から高校二年生になる。

そして同じ名前の姉と妹がいるのだが…

その2人が学校でとても人気なのだ。

1人は「かわいいの天才」と呼ばれ
何をしても可愛いと言われ許される存在。


もう1人は「クールビューティ」と呼ばれていて
冷たい視線が男子からとても人気の原因らしい。

今の説明だとクールビューティが姉で
可愛いの天才が妹だと感じるだろうが…

実際は逆だ。

こんな2人に挟まれた平凡な俺はとても大変な生活を強いられているのだ……


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朝は毎日2人に腕を組まれ登校をする。

俺は一緒に登校したくないのに朝無理やり起こされ
腕を捕まれ強制的に学校に行く準備をさせられる。

1度バレないように1人で登校したのだが
教室まで押しかけてきて叱られたので諦めた。

朝から男子の視線がきついんだよなぁ……

嫉妬の目線がものすごい。

みなみ:ねぇ○○!皆こっち見てるよ!うちら人気者だね!

姉のみなみがニコニコしながら話しかけてくる。

姉は相変わらずふわふわしてんな…

あなた達が原因でこうなってるんですけどね。

美波:マジでこっち見ないで欲しい。
私の事見ていいのは…お兄ちゃんだけだから…


妹の美波は冷たい対応ばっかだと言われているけど俺にはそんな事ないんだよな…

むしろデレ100%で時々困る。

こいつ俺が離れたら生きていけないんじゃないかと心配になる事があるんですよね。

下駄箱につくと…

○:はぁ…またかよ…

みなみ:ため息なんてついてどうしたの?

○:いや、なんもないよ?

バレないようにポケットの中に隠す

美波:あっ…怪しい…何か隠したでしょ?

○:本当になんもないって!

美波が俺のポケットの中身を探ろうとする

○:分かった!落ち着け!
なんでもひとつ言うことを聞いてやろう!

美波:本当!? じゃあやめる!!

「待て」と言われた犬のように大人しくなる美波。

みなみ:えーっ!美波だけずるいよー!
私もお願い聞いて欲しいー!!

○:ふたりの言うこと聞くとか絶対やだ…

みなみ:あーあそんな事言っちゃって…
みなみおこモード入っちゃうぞっ!!


姉のおこモードとはただ単純に拗ねるだけ。

単純だからこそ面倒臭いのだ…

酷い時は3日間は無視されたことがある。

その後、「やっぱ寂しかったよぉ…」って泣きついてきたけど…

話したいことがある時聞いて貰えないから結構だるいんですよね……

○:わかったよ…その代わり本当に一つだけだよ?

みなみ:やったぁ!!

姉の頬が緩みまくっている。


美波:やったね!お姉ちゃん!!

元はと言えばお前のせいなんだけど……

まぁいいや…それよりこれどうしよっかな…

ポケットに入った手紙を再度見ながら考える。

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「呼び出しちゃってすみません!!」

○:ううん、全然いいよ。それより話って?

分かりきってるが、一応質問してみる。

「○○さん!付き合ってください!!」

ですよねぇ……

もう今週何回目だよ……

この子もそうだが、きっと姉と妹と仲良くなりたくて
俺に告白してきているはずだ。

そんな事しなくても2人なら話しかけたら仲良くしてくれるはずなのに……

自分に好意が向けられてない告白ってこんなに面倒なものなのか…

○:ごめんね。
気持ちは嬉しいけど受け取れないや…

これが正しい告白の断り方なはず。

相手を下げる事なく、感謝も伝える。

それだけ言い残し帰ろうとすると…

「で、でもまだ彼女さんいないんですよね!?
私もっと可愛くなって○○さんの彼女になります!!」

みなみの方と仲良くなりたいのか?

それとも美波?

これ以上は面倒くさそうだしさっさと姉か妹好きな方の連絡先渡して帰ろっと…

○:君はどっちの…

俺の言葉を遮るように後ろから大きい声が聞こえてきた。

"○○は私の彼氏だから手出しちゃダメだよっ!!"

この甘い声は……

「み、みなみさんが○○さんの彼氏…?
勝てるわけない…どうぞお幸せにっ…!!」

女の子は泣きながら去っていった。

○:姉ちゃん…なんでここにいんの?

みなみ:一緒に帰りたくて探してたらここ着いた!


そんな笑顔で言われたら怒るに怒れないな…

○:じゃあ帰ろっか?

みなみ:うんっ!手繋ごっ!!

姉は俺の手を掴み恋人繋ぎをしてくる。

自然とこういう事をしてくるから皆この人の事好きになるんだろうなぁ…

他の男にもしてるのかと考えたら少し心がキュッとなったり……

○:あっ、ごめん。俺忘れ物しちゃったわ!

みなみ:もうっ!しっかりしてよね〜!
じゃあ一緒に取りいこっか!

変わらず手を繋ぎながら教室に向かう。

すると男子生徒の大群が目の前からやってくる…

○:な、なんだ!? 部活の練習か?

でも校内でやるわけないしな…

もしかして姉ちゃんの事狙って!?

みなみ:○○、大丈夫だよ?服見てみなよ!

遠くから来る男達の服を見てみると…

○:美波…親衛隊…? なんじゃそれ…

みなみ:美波のファンクラブみたいなのあるんだよ!
きっと美波が○○の事探させてるんじゃない?

姉の言う通りだったみたいで男の1人が美波に連絡し、
急いで美波がやってきた。

美波:もう!
急いで教室いったのにいないからびっくりしたじゃん!!


「デレデレな美波様も可愛い…」

「麗しゅうございます……」

美波:あんた達うるさい!
用事済んだからもう帰っていいよ!

○:美波…言い方良くないぞ…

「い、いいんです!」

「こっちの方が私達は嬉しいんですっ!!」

あ…そういう人たちね…

美波:まぁ役に立ってくれたから一応…ありがと…

「み、美波様が感謝の言葉を…!?」

「もう死ねる…」

みなみ:ねぇ〜早く帰ろうよ〜!!

飽き性な姉はこれを見るのに飽きたみたいだ。

○:そうだね、帰ろっか

美波:お姉ちゃんがそっち繋いでるから私はこっち繋ぐね!

美波が姉とは反対の手を掴み、恋人繋ぎしてくる。

みなみ:あっ、お願いのやつさ!
3人でデートとかどう!?

美波:いいね〜!お兄ちゃんとのデート楽しみ!!

○:俺まだ良いって言ってないんだけど…

これからも俺のWみなみに連れ回される生活は続く…

終わり。















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