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三姉妹の三女のお友達が遊びに来ました

今日は彩ちゃんと2人でお買い物

蓮加とあやめちゃんは学校の課題が終わっていなかった為お家にお留守番だ。

彩:ふんふーん!○○さんとデートっ!!

○○:デートっていう程じゃないけどね?
ただ夕飯の買い出しに来ただけだし…

彩:いいんですっ!彩にとってはこれがデートだもんっ!


腕にぎゅっと抱きついてくる彩ちゃん

他の2人とはまた違う可愛さでついつい甘やかしちゃうな…

彩:あっ!あのお菓子欲しい!!

○○:こらっ!家帰ったらすぐ夕飯なんだから!
お菓子はまた今度ねっ!

彩:ご飯食べ終わったらにするから買ってよー!

○○:ご飯の後に食べたら太るし、体に悪いよ?

彩:それでもいいもんっ! 彩健康だしっ!!

○○:あーあ。
彩ちゃんが太ったら僕嫌いになっちゃうかもなぁ…?

彩:えっ…嘘…

○○:それでもいいなら買ってあげるよ?

彩: …彩やっぱり我慢するっ

○○:よしよし!偉いぞー!



買い物かごを持ちかえ、彩ちゃんの頭を撫でてあげる

最近は三姉妹の扱いを少しずつ理解し
何をどうしたら喜んでくれるかが分かるようになってきた。

お肉や野菜などしばらく買い物をしていると……

突然目の前に現れた女の子が「あっ!」と大きい声を上げる

「あーや!? あーやもお買い物中?」

彩:あっ! 和だー!
うん!今ね、お兄ちゃんと買い物中なのっ!

○○:彩ちゃん、この子は?

彩:この子は和! 彩の同級生!!
お兄ちゃんがお姉ちゃん達と遊園地いってた時に
彩が遊んでた子だよー!


あぁ…確か寝る前に彩ちゃんと話したな…!

確かおはぎ作るのが上手い子だっけな…?

和:初めまして。井上和と申します!
お兄さんのお話はいつも彩から聞いてますよ!
かっこよくてなんでも出来る人だとか…

彩:ち、ちょっと和!   恥ずかしいじゃん…!

○○:へぇ…
彩ちゃんはいつも学校で僕のこと言ってるんだ?

和:はい!「彩が絶対に彼女になるもん!」とか
「今日お兄ちゃんのベット潜り込んじゃおうかなっ」とか
色んなこと話してます!

急な和ちゃんの暴露に彩ちゃんは顔が真っ赤だ

和:確かに彩から聞いた通りかっこいいですねっ!
大人っぽくて達観してる感じがあるといいますか…
まさに私の理想のタイプかもしれませんっ!

○○:おーありがとう…  んっ?

最後理解できない言葉が飛んできたんだが?

彩:だ、ダメっ! お兄ちゃんは彩のだからっ!

ギュッと僕の腕を掴み、自分の物だとアピールする彩ちゃん

○○:彩ちゃんの物になった覚えはないんだけどなぁ…

和:あっ、そうだ!○○さんこの後予定ありますか?

○○:いや…まぁ家帰ってご飯作るくらいだけど…

和:じゃあこの後私もお邪魔させてもらっていいですかね!?

彩:えーっ!ダメだよ!和もお母さん待ってるでしょ!

和:いいの!お母さんにはちゃんと報告するし!

○○:でもねぇ…うちにはあと2人上に女の子がいて…

和:それでも大丈夫ですっ!!

あまりに強い押しに断る理由が見つからなくなってきた…

○○:僕は料理で忙しいしなぁ…

和:私手伝いますよ!! ある程度はお料理作れます!

僕の本当か?という顔を察したのか
スマホで自分が作った料理の画像を見せてくる

○○:おおっ!これも…これも美味しそう!

和:でしょ!! 私も手伝いますから!
お家連れて行ってくださいっ!!

彩:もうっ…彩とお兄ちゃんのイチャイチャする時間無くなっちゃうじゃん!! また今度にしてよ!

和:いやっ!私は今行きたいから!

最初あった時は大人っぽくて落ち着いてる子だなぁと思ったけど、年相応な所もあって少し安心した。

○○:ふふっ…

和:○○さん、なんで笑ってるんですか?

彩:むーっ!今彩達の事バカにしてたでしょ!!

○○:いやいや、可愛い2人が仲良くしてて微笑ましいなぁって…

彩:か、可愛いっ…?

和:えへへ…そんな急に告白されても…


○○:んっ!? 告白はしてないよ!?

和:まぁ○○さんとお付き合いした時の話は後でにして…
早く買うもの買ってお家いきましょ!!

彩:全部おかしいから!
和はお兄ちゃんと付き合えないし、お家もだめっ!

和:ねぇ…○○さん…本当にダメなんですか…?
私料理も出来ますし、お菓子も作れますよ?

○○:ん?お菓子? 例えば…?

和:おはぎとか…クッキーとか…あとはマカロンとか!

○○:マカロン!! マジで!?

和:はい!これ見て下さい!

再びスマホの画像を見せてくれる和ちゃん。

そこには美味しそうなマカロンが沢山…

○○:よしっ!和ちゃん今日お家おいで!

和:やったぁー!○○さんありがとうございます!!

彩:ち、ちょっと!お兄ちゃん!?

○○:ごめん…彩ちゃん…
誰にも言ってなかったけどマカロン大好きなんだ…

男のくせにマカロン好きなのかと言われるのが嫌で
隠し続けてきたけど……

やっぱり美味しいマカロンが食べたいっ!

彩ちゃんをなんとか説得し、和ちゃんを家に呼ぶことにした

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和:ここが4人で住んでるお家なんですねー!
えへへっ…いずれ私もここに…

彩:ちょっと和!?  絶対ダメだからね!

相変わらず2人は仲良くしているが…

問題なのは家で待ってるあの二人なんだよなぁ…

前からずっと「家に女の子は呼ばないで!」と釘打たれてるし…

少し心配だけど…まぁ大丈夫だよな?

蓮加:2人ともおかえりー!
って…え?

あやめ:お姉ちゃんどうしたの?
…あっ、もしかして彩のお友達?


和:はい!井上和といいます!
お2人とも可愛くて綺麗で流石彩のお姉ちゃんって感じです!

あやめ:んふふっ…  そう?可愛いかなぁ?

蓮加:えー綺麗なんて言われたことないから嬉しい!

和:お2人共、私に"負けず劣らず"で本当凄いと思います!


あやめ:あ、あはは…ありがとね…

蓮加:うん、ありがと〜
ちょっと○○こっち来てもらってもいいかな?

和ちゃんに向けた笑顔のまま僕を指名してくる。


い、意外と雰囲気良かったし…

この子達仲良くできますよね…?

すごい勢いで扉を閉じると

蓮加:ねぇ…あの子一体なんなの?

先程と全く違う低い声で質問される。

思わずブルブルと体が震えてしまう

○○:あ、あの子は彩ちゃんの友達で…

あやめ:そんなのわかってます。 

○○:で、ですよねぇ…

さっきもちゃんと自己紹介されてましたし…

蓮加:あの子蓮加達に喧嘩売ってんの?
しかも○○の腕にくっついてたけど?
なんで○○は振り払わなかったの?

年下の質問攻め怖すぎるっ……

○○:実は誰にも言ってなかったんですけど…
僕はマカロンが大好きでして…
作ってあげるからある程度お願い聞いて欲しいと…

あやめ:だから女の子連れてこないでって言ってたのに
平気で連れてきたし、腕も組んでたんですね?

○○:何も言い返す事はございません……

蓮加:へぇ…でも○○はマカロンが好きなんだ…
それ知れたから今回は許してあげるけど…
その代わりまた○○の事詳しく教えてもらうからね?

あやめ:もちろん隠し事は無しでなんでも答えること!

○○:は、はいっ…分かりました!

蓮加:よし!じゃあ蓮加達お腹空いたし早くご飯にしよ!

あやめ:今日もお手伝いしますよ!

○○:あっ、今日は和ちゃんが手伝ってくれるみたいだから
2人はゆっくりしてて?

あやめ:むー…私も手伝いたいのに…

蓮加:まぁいいじゃん!
まだ○○と入れる時間は沢山あるんだし!

沢山…ね…

あったら僕も嬉しいけど…

和:○○さん!早くご飯作りましょーよ!

○○:じゃあご飯作ってくるから!出来たら呼ぶね!

「はーい!!」

彩:お兄ちゃん…お姉ちゃん達に虐められなかった…?

○○:うん!大丈夫だよ? 少し怖かったけど…

彩:そっか…よしよしっ!


大学生にもなって高校生によしよししてもらうとか…

でもなんだか結構安心するな…

和:あーっ!○○さんと彩がイチャイチャしてる!

○○:和ちゃん!そんな大きい声出すと!!

蓮加:ねぇ!ご飯作るんじゃなかったの!?

あやめ:私以外とイチャイチャすること許可してないんですけど?

一旦収まった火種がまた復活してしまった…


こうして色んなトラブルに合いつつも無事ご飯を作りきり
皆で美味しくいただいた

もちろん…

お目当てのマカロンも最高で!

○○:これちょー美味しい!!!

彩:んまっ!! なぎおはぎも大好きだけどこれも好き!


あやめ:うん!和ちゃんすごい才能あるよ!

蓮加:普通にお金払って食べたいレベルかも!

和:えへへ…そんな褒められると恥ずかしいです…

この幸せな空間がずっと続けばいいなぁなんて思っていたのに…

まさかこんな早くお別れが来るなんて
まだ誰も予想していませんでした…

続く












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