襲われたいお姉さんとゆっくり仲を深めたい僕の攻防劇
はぁ……
久々の地元だー!!
俺はお金を貯めまくって幸せに生きるために
高校時代とても勉強を頑張り、いい大学に進学した
そして…
地元の大手の会社に内定が決まったので
久しぶりに戻ってきたというわけだ!
…といっても中学時代の友達とはほとんど話してないし、高校時代は勉強漬けだったため
合う人なんてほとんどいないんですけどね。
まぁこれからは気軽に家族に会いに行けるし!
妹の成長過程とか見れるのも嬉しいなぁ…
よし!とりあえず新居で荷物をまとめたら家族に会いに行こう!
荷物多いし大変だぞー!!
少し腕を捲り、気合いを入れて部屋の中に入ると
○○: ……あれ?荷物無いんだけど
玄関にびっしりと置いといて大丈夫ですと
頼んだのだがダンボールは1つも見えない
○○:なんか事情があって配達遅れたとか…?
携帯のメールなどを確認しても
一切そのような事は送られていなかった
○○:はぁ…しょうがない…
とりあえず実家帰って荷物待とう…
1度家から出ようとしたのだが…
「んんっ…えへへ…っ…」
とリビングの方から音が聞こえた
○○:だ、誰かいるのかっ!!?
返事は帰ってこない
もしかして…
誰かがこの家を根城にするために侵入してきたのか…!?
恐る恐るリビングのドアを開けてみると…
「すぅ…すぅ…むにゃむにゃ……」
○○:えぇぇぇぇぇ!!!?
僕の布団で寝ている下着姿の女の人がいた
「んんっ!? なになに? なんかあったの!?」
○○:な、なんでこんな所にさく姉が…!!?
「えへへ…来ちゃったっ!!」
───────
○○:ちゃんと説明してくれる!?
なんでさく姉が僕の布団で寝てるの?
しかもめちゃめちゃ部屋片付いてるし!!
さくら:ち、ちょっとぉ…
質問多いし怖いからゆっくりにしてぇ……
○○:あっ、ごめん……
じゃあとりあえずなんでこの部屋にいるか教えて…!
さくら:○○君のお母さんが今日帰ってくるっていう情報くれたから来たの!
○○:そこから…?
さくら:えーっとね…○○君の荷物整理し終わって
まだ時間あったから寝ちゃった!えへっ…!
いや…普通に可愛いんですけど問題が……
○○:そ、その…言いにくいんですけど…
さくら:ん?なぁーに〜?
○○:な…なんで下着姿何でしょうか…?
さくら:そりゃーもちろん○○君に見せるためだよっ!
○○:ち、ちょっと…!
見れないのでちゃんと服着てくださいっ!
さくら:えーっ…しょうがないなぁ……
しぶしぶ服を着ていくさく姉。
この人って…こんな感じだったっけ…?
─────────
さく姉は近所に住んでいる面倒見のいいお姉さんで
高校時代に受験を1番サポートしてくれたとても優しい人物。
高校時代に恋心を抱いていた事もあったが…
さく姉の
「弟みたいに思ってるよ!! 頑張れ!」
という言葉に完全に心を砕かれた
だが…なぜだろう……
今は
さくら:えへへ…久しぶりの○○君だぁ…
僕の腕に抱きつきながら頬をスリスリしてきている
本当になぜなんだ…!?
さく姐は弟に対してこういう事をするタイプだったのか!?
○○:さ、さく姉はなんで僕にずっとくっついてるの…?
さくら:んぇ…そんなの…
「大好きだからに決まってるじゃんっ…? ふふっ…!」
○○:んっ……? あのっ…ちょっと待って?
予想外の言葉すぎて整理が追いつかない
彼女は僕のことを弟同然の存在だと思ってたはずだ
そんな人が急に"大好き"なんて言葉言うだろうか?
○○:ま、またぁ…そんな嘘ついちゃって…
さくら:え?本気だけど?
さく姉は真剣な顔をしてそう言った
○○: ……本当に僕のこと好きなの!?
さくら:うんっ…大好き…
誰にも渡したくないし…私以外見て欲しくないっ…
普通の女の子がいうと
ヤンデレチックにしか聞こえないのに
さく姉がいうとなぜこんなにも可愛いのだろうか…
○○:で、でも高校生の時に
僕のこと弟みたいな存在だって…!
さくら:それは…
受験頑張ってる○○君に迷惑かけたくなかったから…
……この人可愛すぎる
気遣いもできて優しいし、やっぱりさく姉は…
さくら:だから…もういいよね…?
○○:え?なにが?
さくら:さく…もう1秒も我慢できないっ…!
ねぇ、○○君!お布団行こっか?
腕を引っ張られ布団まで招かれる
○○:ち、ちょっと待って!何するつもり!?
お昼寝は別にしなくてもいいよっ!
さくら:お昼寝じゃないよ〜!
○○:じゃあ何!?
さくら:そんなのっ…
恥ずかしくて言えないよぉ…!
あ、これお誘いに乗ったらまずいパターンだ
○○:と、とりあえず一旦ご飯でも!
さくら:無理っ! 我慢できない…!
それに早く既成事実作っとかないと他の女の子見ちゃうから!
あ、完全に理解しました
さく姉はとても危ない人なんだと……
──────────
しれっと勝手に始まった同居生活だったが
毎日毎日とんでもない事ばかり……
さくら:○○君お仕事お疲れ様!
えへへ…なんかこれ夫婦みたいだねっ!!
こうやって心を撃ち抜かれそうになれば
さくら:ご飯にする?お風呂にする?
それとも…さく一択!? きゃーっ…!
これでまた現実に引き戻される
他にも
○○:んんっ…むにゃむにゃ…
こそこそと○○の部屋に侵入するさくら
さくら:ごめんねぇ…○○君っ…
これ以上焦らされたらさく…おかしくなるからっ!
○○: ん…?
見間違えじゃないかと、目をゴシゴシこする
○○: …ち、ちょっと!
なんで僕の部屋入ってきてるんですか!?
さくら:だって!○○君が襲ってくれないから!
だったらさくから行くしかないじゃんっ!!
僕の布団に侵入してくるさく姉を躱し
布団で押さえつけた。
さくら:ちょっと!!
○○:怒らないでください!
これは……完全にさくらさんが悪いですっ!!
さくら:布団で縛り付けてどうするつもり!?
……○○君もついに乗り気になって!
怒ってるわけじゃないんかい……
○○:そんな訳ないじゃないですか。
もう…僕はリビングで寝るんでここで寝てください
さくら:あっ、ちょっと!○○君っ!
部屋を出ていった○○
さくら: …もうっ!
ふふっ…でも○○君のお布団で寝れる〜♪
さくらが○○の布団を抱きしめ
ぎゅーっと自分の所有物かのように扱っている頃
○○は
○○:もう襲ってこないよな?
本当怖いわ……
一人、さくらへの恐怖に怯え
ビクビクしながら布団に入っていた
─────────
○○:はぁ…
もうこの家で休まる所はお風呂しかないな…
お風呂が大好きな○○は
ゆっくりと湯船に浸かるのが趣味
○○:さく姉の事僕も好きなんだけどなぁ…
勢いがすごすぎて圧倒されるんだよな…
この前さく姉に用事があって部屋に入ろうとしたら
「ううっ…○○君好きっ…大好きだよぉ…!!」
と携帯をガン見しながら何かをしていたし…
○○:さく姉を抑えるにはどうすればいいんだろうなぁ…
「○○君が受け入れるしかないんじゃない?」
○○:んーでもなぁ…あんま恋愛経験ないからさ…
「えーっ!そうなの! ○○君可愛いーっ!」
○○:そ、そんな事ないよ〜!
………ん?
「どうしたの??」
○○:な…なんでさく姉がお風呂に…!!
さくら:えへへぇ…入ってきちゃったっ!
遂にこの家で休まる所は無くなったのか……?
さくら:湯船お邪魔しまーすっ!
さく姉は僕が入っている湯船に
割り込んできたためお湯が溢れ出す
○○:ち、ちょっと! さく姉近いって!
さくら:ふふっ…顔真っ赤にしちゃって…かわいっ…
こんなことするの○○君にだけだからねっ…?
ぐいぐいと近づいてくるさく姉
○○:ち、ちょっと…ダメだってばっ……
さくら:いいじゃんっいいじゃんっ!
このままさくと一緒にステップアップしよっ…?
○○:ほ、本当に…ダメ…だから……
さくらに抱きつく○○。
さくら:きゃっ!
遂に○○君から求めてくれたっ…へへっ…
じゃあ…早速… ん…?
○○が全く抵抗をしない事に違和感を覚える
さくら:○○君…もしかして…!?
○○の顔を見ると、真っ赤っかになっていた
さくら:の、のぼせちゃってるっ!!?
は…早く運び出さないと…あわわっ…
──────────
ここは…僕の部屋……?
なんか涼しいのに暖かいような……
人肌みたいな体温を感じる
さく姉かな…?
でももう体だるいし…寝ちゃお…
─────────
冷房で冷えないようにしっかり暖めて上げないと!
さくの体暖かいよね〜?
あー普段の抵抗してくるのもそそられるけど…
大人しくしてる○○君もバブみがあって可愛いっ!
さてと…
今日はいーっぱい楽しもうねっ!○○君っ!♪
────────
次の日
○○:ねぇねぇ…昨日の記憶ないんだけどさ…
僕ってなんかしたりしてないよね…?
さくら:うん!大丈夫だよ!
○○君は何もしてないっ!
○○:良かった…
さくら:○○君はねっ!♪
○○: …ん?それってどういう…?
さくら:秘密ーっ!! ふふっ…!
○○:ち、ちょっと!ちゃんと説明してよっ!
さくら:やだもんねーっ!
その日以来さく姉が無理やり迫って来る事は少なくなった。
だけど…
時々お風呂に入ってきて
僕がのぼせてしまいぶっ倒れることが増えた……
さくら:よしよしっ…えへへ…
今日もまた楽しめそうだねっ…○○君!
END
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