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勝手に乃木坂にされました 8-1

和:はぁぁぁ…緊張する…なんか色々と出そうだよ…

今まで見たことないくらい緊張している和ちゃん。

○○:さっきまで全然余裕そうだったのに…

和ちゃんが緊張するのも無理は無い。

なぜかというと…

今日は乃木坂10周年のライブ

10th year birthday liveの日だからだ。

俺たち5期生も披露する曲がある。

それが"絶望の1秒前"

俺と和ちゃんがセンターの曲だ

過去お見立て会で披露したとはいえ
今回は規模が違う。

実際俺も緊張で汗が止まらないのだ。

しかも…それに加えて俺は別の不安要素もある。

それは数時間前のお話…


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今はリハーサルの時間。

俺達は5期生は1期生の先輩たちと初めて会うので挨拶にきていた。

軽い挨拶を終え、和ちゃんが先輩たちと写真を撮りたいというので一緒に向かった。

本当は写真なんて撮らなくてよかったが

「不安だから…付いてきて…お願いっ!」

と上目遣いでお願いされ、完全に釣られた。

和:し、白石さんっ!わ、わ、私とし、しゃし……

和ちゃんは既に泣きそうになっていて
言葉がちゃんと伝えられていない。

白石:え、えーっと…?

○○:あっ、白石さんとお写真が撮りたいみたいです!
おれ…私が撮るので横に並んであげれますか?

白石:うんっ!おっけー!ありがとね!

白石さんは和ちゃんの横に立ち、ポーズを取る。

うわぁ…改めて最前線を走ってるモデルってすごいな…

ただのピースでも物凄く様になっている。

○○:撮りますっ!はいチーズっ!

1人はとても泣いてて1人はとても決まっているという
謎の写真が撮れたが和ちゃんは満足みたいだ。

白石:せっかくだからあなたも撮ろうよ!
えーっと…○○ちゃんだったよねっ!

○○:い、いえっ…私は…

白石:遠慮しなくていいよー!撮ろっ撮ろっ!

○○:は、はいっ…

白石さんの勢いに負けて一緒に写真を撮ることになった。

横に並ぶと…

めちゃめちゃいい匂いが鼻にささる。

白石:ねぇ、距離遠くないっ?もっと近づいて!

○○:い、いやぁ…これ以上は…

白石:えっ…もしかして私の事嫌い…?

白石さんがシュンとした顔をする。

○○:そ、そんなわけないじゃないですか!!
白石さんはレジェンドですよ!?
だから少し緊張しちゃって近づきずらくて…

それに目の前でほっぺふっくらさせてる子もいるし…


白石:気にしないで!もっともっと!!

俺の腕にくっついてくる白石さん。

なぜか耳元まで顔を近づけてくる。

白石:ねぇ…このライブが終わったらさ…
私のお家でOGだけで打ち上げ会やるんだ…
○○ちゃんにも来てもらうからねっ?

○○:へっ!?

和:ま、○○さん?どうしたんですか?

白石:ううん、なんもないよー!
腕組んだから驚いちゃったみたいっ!ほら撮ろっ!

写真も撮り終わり、戻ろうとすると再び白石さんが…

白石:逃げたら…絶対ダメだからねっ?先輩命令っ!
じゃあこれ私の住所だから!送って貰って?

○○:そ、そんな機密情報をお…私に渡しちゃっていいんですか?

白石:いいの!○○ちゃんとは話したい事があるんだから!

は、話したいこと…?一体なんだ…?

白石:深く考えなくていいよ?
5期生曲でセンターって結構プレッシャー凄いじゃん?
だからお話聞きたいなぁと思っただけっ!

○○:じゃあ和ちゃんも連れていかないとじゃ…?

白石: …和ちゃんは次回っ!
○○君とまた一緒に来てもらってお話するからっ!

なんで和ちゃんと一緒じゃダメなんだろうか…

てかちゃっかり2回目行くこと決められてるし…

白石:じゃあ5期生楽曲の披露頑張ってね!応援してるよ!

○○:は、はいっ…ありがとうございます…

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この後に先輩たちの打ち上げに参加しないといけないという事もあり、不安でいっぱいの状態。

でもまずは5期生楽曲を完璧に披露しよう。

話はそこからだ。

出番はまだ先なので落ち着いてライブの映像を裏で見る。

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五百城:うわぁ!西野さん出てきたでっ!

美空:ほんとだ…西野さんすごい可愛い…

小川:綺麗…彩もああなりたい…

美空:彩ならなれるよぉー!!

小川:んんっ、美空じゃまっ!!

皆、帰り道は遠回りをしたくなるを披露している
西野七瀬さんに目が釘付けになっている。



・・・・・・・・・・・・・・・

アルノ:今度は白石さんのしあわせの保護色だ…

川崎:1期生さんも白石さんもすっごい笑顔!

岡本:皆楽しそうに踊ってる!

皆がニコニコしながら踊っているしあわせの保護色。

扉が開く演出は流石にエモいと思いながら見ていた。

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いろは:今度は生田さんだ…!

菅原:この演出やばくない!? 感動するんだけど…

池田:咲月、まだ泣くの早いって〜

富里:てれぱん笑いすぎでしょ〜!

生田さんの最後のTight Hugは涙無しには見られないくらいキャプテンの真夏さんとの絡みが感動するものだった。


・・・・・・・・・・・・・・・

皆が先輩たちのパフォーマンスを楽しんでる中
1人だけ隅に座ってる女の子が……

○○:もうそろそろ出番だけど…和ちゃんいけそう…?

和:ぐすっ…無理かも…緊張でおかしくなりそう…

○○:そうだよね…でも和ちゃんは1人じゃないよ?

和:えっ?

○○:俺が隣にいる。だから安心してよ。
ほらっ、こっち向いて?

和:ぐすっ…うん…

和ちゃんは俺の顔を見ると

和:ぷぷっ…あははっ、何その顔〜!!

○○:やっと笑ってくれた…俺の変顔効いたでしょ?

和:今仮にも女の子なんだからそんな顔しちゃダメだよっ!

○○:あっ、そっか…

和:ふふっ、でも元気出たっ!ありがとね?

○○:よし、じゃあいこっか?

和:うんっ!頑張ろうね!

拳を合わせ2人で気合いを入れる。

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"Tell me how you feel. looking at yourself…"

和ちゃんも先程とは違い、笑顔でとても輝いていた。

他の5期生の皆もとても魅力的でそれぞれが輝きを見せている。


そんな皆に引っ張られ自分もパフォーマンスを上げていく

なんだか…

自分はここにいていい存在じゃないはずなのに…

この空間がとても心地よかった。


最後もしっかり2人でキメきり、5期生楽曲は成功で幕を閉じた。


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和:はぁぁぁ!緊張したぁぁぁ!!

○○:でも最後しっかり決めきってたじゃん!

和:それを言うなら○○さんだって凄いキメ顔で!

○○:ふふっ、なんか楽しかったね?

和:うんっ、すっごい楽しかった!!

俺もとても緊張したし、最初は嫌だったけど…

今では乃木坂も悪くないなと思い始めてきた。

和:そうだ!今日一緒にお疲れ様会しない?

○○:あぁ、いい……

いいよと言おうとした瞬間、携帯が震えた。

「絶望の1秒前すっごく良かったよ!」

「じゃあこの後の約束忘れないでね〜!」

送り主は…白石さんだった。

やばい…曲披露に意識持っていきすぎて忘れてた…

和:ん?○○さんどうしたの?

○○:な、なんか急に予定入っちゃってさ…!
今日は無理みたいなんだ!ごめんね?

和:えーっ! …分かりました。
じゃあ明日一緒にお疲れ様会しましょうっ!!

○○:うん、それなら大丈夫かも…

和:やったぁー! じゃあ明日楽しみにしてますねっ!!

スキップで和ちゃんは違う5期生の元へ行った。

はぁ…明日の予定まで増えちゃったよ…

この後…俺生きていけるかな…

ただでさえ疲れてるのに後の事で不安いっぱいになる○○だった。

8-2に続く。








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