『凍てつく愛の囚われ人』を創って考えた、CoCクローズドシナリオの面白い要素とは?
はじめに
7月21日に新クトゥルフ神話TRPG『凍てつく愛の囚われ人-女性探索者が雪山のコテージでお姉さんと×××するソロ百合シナリオ-』を公開しました。
今回、初めて舞台をクローズド・サークルなシナリオを作りました。
「どうやったら、面白いクローズドシナリオ」になるか、考えながら作りました。
「凍てつく愛の囚われ人」で意識をした4つの要素を挙げていきます!
閉塞感を抱ける雰囲気を演出する
コテージの外は猛吹雪、閉鎖的な空間に散らばっている不穏な物、外とは連絡が取れない……。
異様な空間、逃げ出せない状況下を作ると閉塞感を生み出し、シナリオに緊張感をもたせられます。探索者は1人だけのシナリオで、様子のおかしいお姉さんと閉鎖的なコテージでふたりきりなので、とっても怖くて濃密な体験ができます。
探索範囲を少しずつ解禁する
序盤は吹雪によって、コテージの限られた空間のみ探索が可能で、中盤以降からコテージの外を探索できるようになります。
探索できる範囲を少しずつ広げると、プレイヤーは解放感を得て、新しい場所を探索するモチベーションが湧きます。
「最初からマップ上のあらゆる場所を探索できる」とするのは、自由度が高くて良いように見えますが、気になる場所を序盤に探索しつくして、中盤以降はローラーや消化試合になることがあります。
探索範囲を少しずつ解禁するほうが、プレイヤーは自由に感じるものです。
不自由から解き放たれて、自由へ!!!
マップにこだわる
クローズドシナリオはマップにこだわりましょう。そうすると、プレイヤーは空間をイメージしやすくなり、没入感が出ます。
限られた空間のなかに、密度の高いモノを詰め込みましょう!!!
面白いイベントを矢継ぎ早に起こす
お姉さんとの甘くとろけるロマンス、嗜虐に満ちた猟奇的な行為など、面白く魅力的なイベントを畳みかけるように起こしていきましょう!
シナリオ内でイベントが多いと、ロールプレイのきっかけとなり、探索にもメリハリがつきます。
イベントでは、作者のこだわりを思う存分注ぎ込めます。いや、注ぎ込みましょう!!!!
おわりに
個人的にクローズドシナリオは、シティシナリオよりも意識することが多く、面白くすることが難しいと感じます。
しかし、クローズドのほうが、テーマを絞り短時間で濃密な体験ができるものを創りやすいなと感じました。
こだわりと、欲望と、執念を詰め込んだ、『凍てつく愛の囚われ人-女性探索者が雪山のコテージでお姉さんと×××するソロ百合シナリオ-』をよろしくお願いいたします!!!!