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我が家の言語環境:子供編

外国の人と結婚して海外で子育て、では、家庭内では何語で話しているのか。我が家の場合は下記の通り。

子供 (2人)⇄ 夫:バリ語
子供 (2人)⇄ 私:日本語
夫 ⇄ 私:インドネシア語

ちなみに、インドネシアには公用語の「インドネシア語」とは別に、民族ごとの言語(バリ島なら「バリ語」)がある。テレビや学校の授業はインドネシア語、地元の友達や親戚家族とはバリ語、といった感じ。
そして、私はバリ語は1割ぐらいしか分からない。夫は日本語はほぼ全く分からない。

夫婦間の会話に関しては前に書いたので、今回は子供達との話。

子供達に関しては、生まれた時から、親それぞれがネイティブである言語だけで話し、言語を混ぜない、と決めていた。
(その理由は書くと長いので、また今度。)
家族全員が揃っている場面も基本的にこのルールのまま。
例えば私が全員に同じことを伝えたい時も、インドネシア語で言えば一度で済むところを、わざわざ日本語(子供向け)とインドネシア語(夫向け)で2回言う。

子供達も、小さい時から「母=日本語」「父=バリ語」で付いた「道」は簡単には変えようがないらしく、ある程度大きくなって私がインドネシア語が理解できるとわかっても、二人とも基本の言語を変えてくることはない。たまに間違えると、自分で「あっ!」っとびっくりして笑い転げている。それくらい感覚的に変なことらしい。

息子と娘で違うところもある。
上の息子は私に話すときは、語彙が少ないなりにほぼ完全に日本語。娘も日本語なのだけれど、こっちはインドネシア語の単語もけっこう挟んでくる。
同じように育てたつもりでも、二人目の育児はなにかと手を抜きがち。なので娘のときはインドネシア語が登場しても、私もわざわざ日本語に言い換えずに「はい、はい」と聞いてしまっていたのだろうな。
それぞれの性格もありそうだ。
息子は日本語で単語が分からないときは「まぁ、いま言わなくってもいっか」となるのに対し、娘はきっと話したい気持ちが勝っていて、分からないところはさっさとインドネシア語で補ってしゃべっているような感じ。
そんな違いも面白い。

ちなみに、子供達の間はどうなっているかというと、バリ語か日本語のいずれかを状況によって自動的(ほぼ無意識)に選んでいる。そして、1セットの会話をどちらかの言語で始めたら終わりまでそのまま、途中で言語を交互に変えたりはしない。
彼らをみていると、バイリンガルの脳みその中がのぞけるようで面白い。
これについても、いつか詳しく書いてみたい。


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