自閉症スペクトラム+運動が嫌いなDCDありの息子が、アスレチックを自分から楽しんでチャレンジしてくれた1日に乾杯。
今日はシェアハウスオーナーのマナさんにお誘いされて、アスレチックに行ってきた。めちゃくちゃ感動したのと、自分の受け止め方を変えるきっかけになったので、久々に長文だがnoteに書き留めたいと思う。
0.前提:息子は運動が大大大嫌い
まず。息子は本を読んだり、創作したり。部屋遊びが基本大好きなんですね。そして昨年度診断が付きましたが、ADHD,ASD,DCDと3つ揃っていてなかなかこだわりもあるタイプ。一度「外に今日は出ない!」と決めたら出ないんです。
1.DCD(発達性協調運動障害)とは
そしてそのDCDですが、発達性協調運動障害と言って、なかなか手足を同時に動かしたりが難しいという特徴を持ちます。彼はそれがあるので、私が思っている同年齢よりも運動が難しいんですよね。
出典=発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育 さんより
例えば。味噌汁をこぼすとか、色々毎日の生活で苦労している部分があり、(親としてはもっと困っている部分もあり・・・)サポートしていきたいなと思っているところになります。
(↑上の図は自分の息子のことを、シェアハウス向けに記載したものの一部です。)
2.私(母)の考え方:それでも関わり・環境が重要だと思うので誘う
他にもADHD、ASDがあるのでこだわりはありつつも、ただひたすらに避けたいのは「運動が嫌いでしない⇒もっとできなくなる」ということのみ。
好きなことを好きなペースでさせてあげたい。でも、そのためには、習い事だけではなく、手足を動かす運動などをさせたい・・・!という思いがある。(もちろん療育にも月に1回通っているので、そこの運動の指示もある。)
3.環境:シェアハウスで運動が好きな子どもたちとの出会い
幸運なことに私は縁あって、2020年7月から今(2022年3月)まで子どもが一緒に住めるシェアハウスに住んでいる。
総勢19人ほどの拡大家族。毎日子どもたちとてんやわんやで暮らしている。
息子とはタイプの違う子どもがたくさんいて、きっと自分たち家族では一生チャレンジしなかったであろう公園遊びや、運動も色んなことがチャレンジできる。
(今日アスレチックに行く前に、フリスビーを室内でしている5人。息子は苦手なので?点数を数える役に自らなっており、真ん中で2点と3点の手の形をして立っている。)
もしかしたら一般家庭にはない、競争もあるかもしれない。
でもこんな風に、「フリスビーを投げるのが苦手なら、数字を数えるのが得意なので、点数をカウントする役になればいい!」と考えて行動できるようになったのは本当にここでの生活だからこそだと思う。
感謝。
4.今日のこと:のびのびと挑戦していた彼を見て
もうね、ここからはただの親ばかですがね。
めっちゃ怖そうなやつにも「これ無人島だね!」とかいいつつ、挑戦していってるんですよ。決してスイスイとは行かないし、速度も多分ゆっくり目なんだけど。
一緒に行った小学生で運動が得意な子が怖がっているやつとか、私は絶対にしないわ!みたいなものもやっていく。
こんな直滑降みたいなのも
若干びびりつつも、すぐ降りれて。
この池があるやつも、他の子は怖がってたけど、ちょちょいのちょいで終わってました。親のほうがハラハラしてた。
療育でも頑張っているおかげなのか?少しずつ出来るようになったのか?めっちゃ息子よ、できてるやん!!!!!すごいやん!!って。
5.気づいたこと: ”私”の思い込みから変えよう。
運動が嫌いなんじゃなくて、點せられているのが嫌いなのかな。とか。
運動じゃなくて、無人島なんだね!とか本人が好きなように解釈させたらしてくれるんだと言う事とか。
たくさん心に感じるものがあって、一人で成長を喜びました。
そして「感動したんだ!めっちゃ息子がチャレンジしてたんだ!」と興奮気味に話したら
「Yくんはチャレンジしないイメージが(そもそも)あまりないけど?」
と言われ。
んん???
私が、違って見てた?だけだったの??と。
確かに発達障害という診断がついて、ちょっと焦って、「環境整備しなきゃ」「●●しなきゃ」「〜〜できない」が知らぬ間に増えていったのはあるかも知れない。
思えば。息子はずっとこの2日間、アスレチック的なところに行って
園内の地図を大事に抱きしめ。
「○○番の遊具はここか!」と確認しながら歩く。
「トンネルは46mなのか!」とか。
その確認がじれったくなって、「早く行こうよ−」と言ってしまうけど、
彼にとってはとても大切で、かつ生きていく中でもすっごく大切なことだというのに気づいたのでした。(あーだいぶ遅い・・・)
特に子ども時代はスポーツが出来ることが、とてもかっこいいように見えてしまうのもあるかもしれない。
親としては、出来るなら独り立ちして自分が好きなように、楽しく人生を送ってほしい。のでそのチャンスが増えるように毎日楽しく過ごす。挑戦を応援する、失敗してもなんでもOK!という経験を増やす、ことぐらいだろうか。
そう思えた1日だった。
いい日でした。気づかせてくれて、息子も、言ってくれた人もありがとう。
いつも応援ありがとうございます。サポートいただけたお金は、当事者の子どもたちとのご飯代金か、直接子どもたちに手に渡る寄付に回したいと思います。