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これから大切な人が、死を目の前にしていたら、生前祭をすると決めた。キャンサーペアレンツの西口さんに教わったこと。

西口さんがお亡くなりになりました。

言葉になりません。いつかその日が来るのは分かっていたけれど、もう1回会いたかったな、と思う自分がいて。

西口さんと直接ちゃんとお会いしたのはたった一度だけ。日経のソーシャルビジネスコンテストで池本さんにご紹介いただき。結果、西口さんと同じ優秀賞を頂き、RACの活動を知っていただく機会を得ました。本当に感謝しております。ありがとうございます。

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亡くなる1ヶ月前のツイッターとは思えません。


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自戒を込めて

実は対面したときに、申し訳ないことをしたなという思いがありました。

(自分のことを、周りの人に)「言えないって気持ち、よくわかるよ。」

と言われ、

「いえ、自分が癌の人は、自分のことだからいえますよね。

社会的養護関係は自分たちのことを言えないことがあるんです。」

とつい、感情的に、口から出てしまった私に、

「癌もね、会社や周りの人に、言えないこともあるんだよ。」

会話をしたことをずっと覚えています。

こんなに強そうな、誰にでもフランクに話せる人が、言えないなんて?本当?と戸惑った自分がいました。なんでもっと配慮のある返しができなかったんだろう、と反省しました。

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なんでそんな風になってしまったのか?

少し解説すると、自分たちはマイナーな分野に関わっているから、という思いがどうしても根底にあるからです。

癌のようなメジャーな分野で活動されているあなたとは違う、とどうしても戦ってしまうときがあります。本来、市場の大きさ、または社会的意義・価値というところで人と戦う意味はないと思っています。(まだまだ未熟者ですね。)

そしてこの「言えない」はとても曲者で。

一気に自分を世界から切り離して、孤独という状況に押しやってしまいます。どうせ目の前のあなたは分かってくれない、言っても分かってくれない。そんな気分に押し込められてしまう状況です。


今なら、そこで一歩深呼吸してみる。世界はもっと柔らかいと信じられるから。

自分から言ってみる、相手を信頼してみる、事の大切さを感じています。


今は、西口さんの、この言葉の意味が少しわかります。きっと心のなかで、いろんなことを抱えて、それでも残された時間を、活動に、と動かれていた方でした。

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生命の限りを意識して生きたい

また、小澤先生の投稿を見て、初めて社会起業塾の選抜にも来られていたことを知りました。

思い返すと、同じ場所にもしかしたら西口さんもいたんだ、と色んな感情が蘇ってきました。色んな人が、いろんな選択肢、偶然、ご縁で繋がっています。きっとどこか出会うべき人だったんだと思います。

今はコロナでお別れ会ができないけれど、こんなに心を動かした人に出会って私は幸せだなと思っています。

彼の志も、私の志も、次に繋げます。


後1年しか、後1ヶ月しか生命がなかったら、どう自分が動くか?

そんな問を常に自分に問いかけたいと思います。



西口さん、ありがとうございました。

今度は少しゆっくり、天国から私達を見守っていてくださいね。


最後に。

これから大切な人が、死を目の前にしていたら、生前祭をしたいなと思ったことについて、書きたいと思います。

FBでも追悼の文章が溢れてきて。読むたびに涙が溢れてきていました。

報道では亡くなる3日前まで、活動をされていたと。

それは本当にすごいことだし、西口さんらしいなぁと思う一方、かなり肉体的に辛かったのではと思っている。(私も少なからず病院でお看取りの経験があるけれど、亡くなる数日前にものすごく体調がいい人なんて稀だと思っている。)

亡くなってから、こんなにみんなが思い返して、熱く自分の命の使い方を考えられるのであれば、やっぱり生きていて、もう少し肉体的に元気なときにたくさんの思いや感謝、感情を伝えたかったと強く思っています。


自分はまだ順番として先だと思うので、(本来は自分だけは大丈夫、とおもっていることもバイアスがかかっていると思うが)次に自分が尊敬する人が闘病中であれば、生前祭をしようと心に決めました。

もしこれを読んだ方も、生前祭、ご興味があればどんなに小さくてもいいので、してみてください。(きっと楽しいと思います。)

生前祭って、要は、日頃の感謝を伝えることです。祭りじゃなくても、本当はいい。

大切な人に、私に関わる皆さんに、ありがとう、と感謝を伝えたいと思います。私は、自分が好きだなと思って関わる人に愛を与えたいし、自分も周りも包み込みたい。そう思っています。

ちょっと恥ずかしいけど、今日会ってさよならになるかもしれないから。

今日はちゃんと言いたいと思います。


他に色んな方が書かれていたので、見つけた分だけですがシェアさせてください。



日経ソーシャルで知り合った皆さんへ、

3月の会は延期になっていますが、

次に皆さんに会えるのを楽しみにしています。

一緒に西口さんも、心は参加してくれていることだと思います。

#キャンサーペアレンツ

#西口洋平

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RACという団体でショートステイ・短期里親の普及活動をしています。 歯科医師(訪問歯科、高齢者)、MBA、東京大学大学院 客員研究員。 子ども・高齢者・社会を繋げられたらなと思っています。4歳2歳の母。現在カリフォルニア在住。 BlogはRACの活動と趣味の性教育ネタ。
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