ままま全くの予想外な事態発生!このお産最大の危機到来…@大阪日赤病院 予定帝王切開

深夜になり、少しずつ脊椎麻酔が切れ、足が動かせる様になってきました。
事前の説明で、エコノミークラス症候群予防の為に、足を動かせる様になったら、とにかくゴロゴロと左右に動かしてねといわれており、頭の中で「動け~!」と念じながら、少しずつ少しずつ動かしていました。
※以前も書いていますが、大阪日赤では帝王切開後には、基本フットポンプは付けないそうです。

その頃、助産師さんに、横向きに体位変換をしたいとおねがいし、右向きにして貰って、倒れないよう背中に布団などを入れて貰いました。
が、すぐに何となく首のあたりに違和感が。横向きにして貰ったから?と思い、変換して貰ってすぐで申し訳なかったのですが、助産師さんに理由を伝えて、元の仰向けにして欲しいとお願いしました。
助産師さんは、今変えたばっかりなのに?という不思議そうな雰囲気を醸されたのですが、しょうがなく仰向けにして下さいました。

…が、違和感は収まるどころか、徐々に肩の痛みに。

痛い。痛い痛い。痛い痛い痛い。

おかしい、これおかしい!

オペ中、手を肩の高さまで水平にして固定されており、その影響で肩が痛くなることがあると聞いていたので、それか?と思ったのですが、ふと思い立って携帯で
「帝王切開 肩の痛み」
で検索すると…

沢山ヒット!

マジで!?
私、経腟より帝王切開したママさんの方が周りに多いけど、誰もそんなことゆーとらんかったで!?!?
とびっくり…

読み進めると、帝王切開のみならず、お腹を開く手術をした際に起こりやすいそうなのです。
理由については、お腹をいじった刺激が肩に届くとか、開腹部位から入った空気が肩に上がって痛むとか…

これは放散痛や産後痛、気腹症と呼ばれているそうで、一定数の人で起こるそうです。

対応としては、暖めることしかないらしく、時間が経つと無くなるので、それを待つ事になると書かれていました。

この段階でも、勿論腰からは硬膜外麻酔が入っているのですが硬膜外は腰から下の痛みしか取りません。
よって、肩の痛みには全く効果が無いのです…。

マジかよ…と絶望的になりつつも、その後なぜかど深夜に、高校のクラスメート3人へ「産まれたよ~!肩が痛いー!」などとグループLINEし、丑三つ時だったのに、ママさん2人が即レスしてくれて盛り上がるなどしたお陰で、この夜は乗り越えました…が、痛くてあんまり寝れなかった…

次の日の朝、肩の痛みを再度訴えると、とりあえず痛み止の内服をとのことで、カロナールを処方され、薬剤師さんが持ってきて下さいました。
それを見た私、マジかよ、こんな弱い痛み止めしか出んのんか…と絶望。
恐らくその日のうちに授乳も始まる為、いきなり、あまり強い痛み止めは処方出来なかったのかなと思いましたが、逆プラゼボ効果となり、効かなかった気がします…

いけないのですが、私はロキソニンの内服薬はこっそり持参していました。上の子の時、後産で苦しんでいたら処方されたので、これなら大丈夫かなと思ったからです。
内服の痛み止めを処方して貰えんかったらこっそり飲んでやる…と思っていたんですが、この時思ったのは
「ボルタレンの座薬持って来とけば良かった…」
ということ。
病院によっては、緊急帝王切開などで硬膜外を使えなかった際の痛みを取るために、ボルタレンの座薬を使うことがあると知っていましたが、私はしばらく硬膜外入れるから大丈夫やろと思って持参していませんでした。
そして大阪日赤では、ボルタレンの座薬は基本使用しないとの事でした(カロナール処方された折に聞いた)

話が戻るのですが、面会人だった私の母はバリバリの現役ナースだったので、座薬入れる位なんということはなく、こっそり入れて貰えたのに…と後悔しまくりました。

はい、絶対駄目です。勝手な服薬はNG!
でもこの時は、ルールを犯してでも何とかしたかった…。

また、緊急帝王切開の場合、病院によっては静脈麻酔を入れて貰う事があるそうで、それであれば、その時だけは痛みが和らいだかもしれませんね。
この場合、意識が朦朧としたり、恐らく授乳が出来なくなるので、長時間は入れないですし、硬膜外入れてるならわざわざ入れるはずはないので、私には関係の無い話でしたが。


朝になり、かなり下半身も動かせる様になったので、ベッドのリクライニングを上げてみたところ、少し痛みが和らいだ様に感じられたので、それからは出来るだけ上半身を起こして過ごしていました。


さてこの日はまだ硬膜外麻酔を抜けないので、シャワーを浴びる事は出来ません。
体を拭き取る為の蒸しタオルを助産師さんが持ってきて下さいました。
助産師さんに、肩の痛みには暖めるのが良いらしいと話すと、この蒸しタオルを別途2つ用意して貰って、肩にあててはどうか、という話になり、お仕事の合間に作って持ってきて頂きました。
あててすぐに良くなるものではないですが、体を温かくする事は気持ちが良くて、お願いして良かったです。

また、助産師さんが、個人的にお持ちだった貼るカイロも2個下さり、レンタルのバスタオルに貼って肩から羽織らせて下さいました。
(自然分娩の際に、暖めると痛みがましになることがあるそうで、個人的にお持ちだったそうです)

このお気遣いが嬉しくて嬉しくて、お仕事とはいえ、私もこんな気遣いの出来る人間になりたい…と感激していました。


結局、痛みは出産した2日後位までがピークで、4~5日目位まで続き、退院する頃には良くなりました。
暖めたのが良かったのかなと思っています。
痛いからと、逆に冷やした人の中には、二週間位続いたケースもあるそうなので。

2日目の夜は、寝転がると痛くて耐えられなかったので、カイロを貼ったバスタオルを被って、ずっと座っていました。
燃え尽きた矢吹ジョーやんか…と思っていました
(が、私はあしたのジョーは良く知りません…)

リクライニングのあるベッドで本当に良かった…
上の子の産院のベッドは、おしゃれでしたが、リクライニング機能は無かったので、あの時この状況になっていたら、地獄 on 地獄でした。


という訳で、私は出産準備に入れなかったのですが、カイロなどの体を暖めるグッズは必須だったなと思う次第です。


さて、この痛みについて、出産前にお世話になっていたカイロに産後行った際、先生に触って見て頂いた所、筋膜のせいですね、との事でした。
ダイエットで一時期有名になった筋膜ですが、元々は整体やカイロなど、医療の世界で取り入れられていた分野です。
先生によると、お腹の筋膜は首まで伸びていて、首の筋膜と繋がっており、首の筋膜は肩の筋膜と繋がっている、お腹をいじった事での影響が肩まで連動したからと説明出来るそうです。

ただ、原因は分かっても、事前に対応する事は出来ないそうです…。
ぇぇー。。。


また、入院中に助産師さんに伺った所、大阪日赤では、帝王切開後に肩の痛みを訴える方は少なくないそうです。
だったら事前の説明で教えてくれよ…とも思いましたが、オペの術式が関係してるのかなとか、周産期センターゆえ、ハイリスク出産のケースが多く、時間がかかるお産になる人が多くて、それも影響しているのではと思いました。

私の周りには、帝王切開で産んだ方は多かったですが、私の様なハイリスク妊娠&分娩のケースは少なく、三つ子ちゃん妊娠くらい。このケースも超順調な妊娠&分娩で、他は逆子とか、分娩が長引いて赤ちゃんの心音低下とか、陣痛の進みが早かったとか、子宮が固くて陣痛がつかなかったとか、へその緒が短かったとか。
お腹を開いて赤ちゃんを取り出したら、さっと処置して閉じたケースばかりです。

とはいえ、日赤でも痛みが出なかった人はいるので、個人差としか言いようがないのかなと思います。


また、実は私は過去にも、お腹をいじって肩が痛くなった事があります。
上の子を妊娠する前、そろそろ子供が欲しいと思った際、何らか不妊原因があってはいけない(有るのに気づけず放置したまま妊活するのは、時間が勿体無いと思ったので)と思い、最初に一通り検査したのですが、その中の1つ、卵管の通水検査をした時、しばらく肩が痛くなりました。
この時も、検査で腹腔内に空気が入り、それが肩まで上って痛む人がいるとの説明を受けました。
私は腹部に何かすると、肩が痛くなりやすい体質なのかもしれません。


という訳で、今回の出産で一番大変だった肩の痛みのエピソードをご紹介しました。
私は1人目は無痛からの自然分娩、2人目は予定帝王切開でしたが、私自身は、予定帝王切開の方が楽でした。
(いきまなくてよい、後産から48時間逃れられた)
でもその中で唯一大変だったのが、この肩の痛みでした。
楽ばっかしちゃ駄目だよ~という神様からのメッセージだったのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?