「絵を描くのが好き」

ひとくちに「絵を描くのが好き」と言っても、「絵を描くこと」全部まるごと愛してるひとって少ないんじゃないだろうか。

この思わぬ大連休で、自分の中で、絵を描くことってどういう位置にあるのかなぁと深く考え込んでしまって。

描いていて、心が躍る絵と、そうでない絵がある。

そうでない絵と向き合っている時は、わたしってそんなに絵を描くの好きじゃないのかもな。とか思ったりする。

心が躍る時を掘り下げてみると、それは誰かのことを想いながら、慈しんで描いている時。

「わたしにとって、絵を描くという行為は愛情表現だ」とよく言うのですが、

手を動かし、紙に線を引き、色を落としていく作業や、自分の中の世界を具現化することよりも、自分の外に存在する誰かを愛するのが好きなんだなあ、と。

「誰か」も、もう少し細かくいうと、人の表情や感情に恋をしているのかもしれません。

絵を描き続けて身につけた技術は、わたしの中では何かを愛する手段。その愛したい何かが、自分自身から見つからないのがつらいです。

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