よしなしこと

ここ数日が結構激動というか、ここをきっかけにいろいろとここから先変わっていくこともあるかもしれないと思ったので私自身の整理のためにこのテキストを書いております。
きっと興味がないことをつらつら書き連ねると思うので、読みたい方は読んでいただいて後から「あーなるほどー」と思っていただくといいのではと思います。

先日44歳になりました。
ありがたいことにたくさんのお祝いのメッセージやプレゼントを頂戴いたしました。本当にありがたいです。
私の立ち位置からして義理でかけられた言葉も多いでしょう。ですが、そんな中でも本当に暖かいやり取りができたことが、これまでの積み重ねであると自分を誇りに思えてとても嬉しかったのです。
ひものと二人、乙SUN倶楽部をはじめて3年ほどになります。それ以前には商業を活動の場としておりまして合わせて16年ほどこの界隈でご飯を食べさせていただいております。
そんな中で、最近特に強く思うことがあります。そしてこれは、私がいろんな方と活動をさせていただく上で最も大事にしていることでもあります。

みんなで伸びていこう
若い子には一つでも多くのチャンスを
そして、創作は楽しく

私たちは二人で作品作りをしていますが、二人きりで始まったこの活動も最近では多くの方の手をお借りするようになりました。
声優さんに、コンポーザーさん、らんどでは翻訳家さんに英訳編集さん、そして広報さん。(あ、もちろんデバッガーのyouten、君も大事なスタッフの一員だよ)
皆さんがそれぞれ素晴らしい才能をお持ちで、私たちの作品を素晴らしいものへと昇華してくださいます。それについては常日頃より感謝しています。もちろん人間ですから、様々な摩擦もありますし、うまくいかないことも、離れてしまうこともあります。でも、それでいいと思っているのです。人間ですから。
それはひとまず置いておき。
最近はイベントなどに参加させていただくことも増えました。「THE HORROR!!」はご縁あって参加させていただいているイベントで、#1である今回も楽しくかかわらせていただきました。
この年になり、社会経験もそれなりに積み、こういった場に出させていただいたり自分がこれまで想像もしなかった方々と関わらせていただくようになって思うのは「これを私だけの経験とするのはもったいない」ということでした。できれば若い子(私の言う若い子とは私より若い子という意味ですので現在お取引のある声優さんなどであれば基本的にほぼ全員となります)には一つでも多くチャンスを、そして有益なつながりを持ってほしいと常々思っております。そこから先は自分の努力や才能や運(縁)ですが、私が提供できるものであるなら出し惜しみはすまい、というのがうちの基本理念です。みんなうまくいってみんな幸せになるといいよね、とは常日頃思っているのです。
もちろん、それぞれで立場がありますので私は私の立場からそういった応援をさせていただければと思っております。
基本は私たちがやりたいことをやる、というのが乙SUN倶楽部です。
その立場から、若い子たちには育ってほしいしチャンスをつかんで欲しいと思ってます。うちは小さなブランドですが、うちから繋がる他のところは本当にすごいところばかりですので。
ですから、おせっかいと言われようが甘やかしだと言われようが自分が用意できる場についてはどんどん若い子に利用していただきたいと思っています。
その先にも後にももっと厳しい道があるのです。私のお節介くらい、踏切台にもなりゃしません。そこで甘えてしまうようならそこまでです。それだけの話なのです。

ただ、ビジネスに関してはわたくし結構甘いところ抜きでやり取りをさせていただいておりますのでそこもお勉強していただければなと思います。
フリーの方は全てが自分の責任になるから失敗は全て自分で被らないといけないし、所属だろうが業務提携だろうが何だろうが事務所様の繋がりで動いているのであればそこは企業の名前を背負う覚悟が必要です。
相手が誰であろうと、大きかろうが小さかろうが依頼主との間に仕事として発生している以上、そこは依頼主のオーダーにできるだけ沿うのがプロなのです。
それはクライアントが上だとか受注側が下だとかそういうことではないのです。クライアントはそのために対価を支払い、受けた相手は対価に見合った働きをするというごくごく真っ当な商行為にすぎないのです。それがプロとして場に立ち、場を共有することの本質であると若い子たちにもぜひ知っていただきたいと考えております。
何かミスがあった時に、それが個人との話ではなく受けた企業との話になることも含めて。つまり、会社が代わりに責任を取り、上司が頭を下げることになるわけです。それが彼らの仕事なのです。仕事をする以上、そういった事態も当然予見できていなければなりません。

なぜこういうことを急にもにょもにょ言い始めたか気になる方もおられるかもしれません。

私のビジネスとしてのスタンスはずっと変わりないのですが、それを理解していただけない方も中にはいらっしゃって、今後様々な変動が起こりえるだろうと予測できる事態に陥ってしまいました。
それは非常に残念なことですし、痛手ではありますが乙SUN倶楽部は乙SUN倶楽部としての基本理念を何者にも変えられることがあってはならないと私たちは思っています。
誰からの介入も受けず、他の誰の私物にもならない。
私たちのためだけにあるのが乙SUN倶楽部です。
この先どんな作品を作ろうと、どんな方と仕事をしようと、これは変わることがありません。

どんな変化も私たちです。
それを自分にも言い聞かせて、このテキストを締めくくりたいと思います。

読んでいただくだけでも十分嬉しいですが、サポートいただくとおいしいものを食べたりして幸せになれます。私が。