あなたが買うときに

 昨日書いたnoteは思ったよりも反応をいただけたようでうれしかったです。
 肝心な「営業の仕方」については無料で読めますので、ぜひいろんな方に読んでいただきたいです。有料部分はそんなに大事なことじゃないんでね。大事なことは全部無料で読めます。
 昨日の内容を受けて、少しだけ今日も書いておこうかなと思います。

 内容は「あなたが買うときのこと」について。

 売るのに必死な人は、買うときのことを忘れがちになります。
 だから、どんな人から買いたいか、どんな人から買いたくないかは常に考えておくといいと思います。
 なぜなら、「売るあなた」も「買う客」であることに間違いはないからです。
 逆も言えます。
「買うあなた」も大体は誰かに何かを「売っている人」です。
 これは、経済が循環していることを考えれば至極当然のことです。
 八百屋で野菜を買った人がレストランでその野菜を使い、その料理を食べに来るのは野菜を買った八百屋さん。
 魚屋さんで魚を買った人が勤務しているソフト開発会社の経理ソフトを使っているのがその魚屋さん。
 スーパーでお惣菜を買った人が勤めている銀行の融資を利用しているのがそのスーパー。
 などなど。
 立場は常に逆転します。
 それを理解すると、「売れる営業」「売りたい客」がおのずと見えてきます。

どんな人から買いたいか、よりもどんな人から買いたくないか

 買いたい人の条件ってたくさんあるような気がします。
・親切
・正直
・清潔感がある
・明朗会計
・取引が短期間で終わる
 基本的なことですが、これらは実店舗にも言えることでとても大事なことです。
 ですが、間違えやすいのは「これらは決め手になることではない」ということです。

 では、買いたくない人の条件を挙げてみましょう。
・不愛想
・信用できない
・不潔
・金額が曖昧
・なかなか取引が完了しない

 実は、この「買いたくない人」の条件は「売りたくない人」にも当てはまります。
 逆に「買いたい人」の条件は「売りたい人」の条件にも当てはまるのですが、ここで大事なことはこのネガティブな条件は「決め手になってしまう」ということです。

 とかく商取引や契約において、人間はネガティブな要素を忌避する傾向にあります。
 当たり前です。
 いやな人とはどんな形であれ関わりたくないのが人間です。
 この「忌避される」条件を備えてしまうと、そこで商談はご破算になってしまいます。
 お値段が安くサービスが良かったとしても、「それが本当に履行されるのか」に疑問を抱かせた時点で終わりです。また、不潔感など与えては商談のテーブルにすらつくことを許してくれないでしょう。

売りたい客になることで売れる営業がわかる

 気持ちがいいお客さんには何かサービスをしてあげたくなる、なんてことはないですか?
 同じクレーマーでも、煙たがられるクレーマーと感謝されるクレーマーがいることはご存知ですか?
 気持ちがいい相手には「気持ちの上乗せ」が発生する、と私は思っています。
 この気持ちの上乗せはちょっとしたサービスだったり、チップだったり、お土産だったり、そんなことです。
 でも、そのちょっとしたことが積み重なって継続していくのが人間関係です。
 「こんなことをすると喜んでくれるのではないか?」というちょっとしたサービス精神はお互いに相乗効果を生みます。
 お客としての自分が「あまりうるさいことは言うまい」と決めていると、売り手は「うるさく言わないでいてくれてありがたい」と思うものです。そうすると、「その分ここでサービスしよう」なんてことが発生します。
 しないこともあります。
 でも、発生させるとそこで「このサービスは嬉しい」「もっとこうしてほしい」といったことがお客さんの立場としてわかります。
 お互いに気持ちいいことはプラスしか生みません。

 ちなみに注意しておくと、そのサービスを当然のものとして受け取り、更なるサービスを要求するような相手はお客さんではありません。そんな相手にサービスをすることはありません。それはただの浪費です。

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