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素直になること。

春分の日ということもあって、朝から沢山のお客様で店内が賑わっていました。


お客様が多いと、商品の問い合わせもとても多いのです。
作業の手を止めることになるのだけれど、私は喜んでお探しの商品のところまでご案内します。


お年を召した女性をお探しの商品のところまでご案内した時、とても喜んでくれて私の名札をチラッとみて「○○さんね。おぼえておくわ。ありがとう。」と私の腕の辺りにそっと触れて笑顔で仰いました。

お客様から名前を読んでもらうことはなかなか無いので、私はとっても嬉しかったです。


祝日は家族連れも多く、今日は小さいお子さんが大きな声で元気よく泣いていました。
子育て真っ最中の時は「なんでこんなところまで来て泣くの〜」とイライラしたりしたなぁ。
今は「元気元気」と微笑ましく思います。


「抱っこして〜」と泣く声が聞こえた時、私はそんな風に泣いた記憶が無いな〜とふと思いました。
私が5歳になる前に母が亡くなり、程なくして継母がきました。
3歳年下の妹は「抱っこ〜」とせがむと母に抱かれていましたが私は言えませんでした。
父に対しても然り。

親に抱かれた感覚と温もりは、母が亡くなる前の遠い遠い記憶の中だけ。

だから大きな声で「抱っこ〜」と言える素直な気持ちをずっと持ち続けて欲しいな〜。そんな事を思ったのでした。


大人になると、我慢の連続。
自分の心に素直になる事の難しさと大切さをあらためて実感しました。

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