双極性障害の私が司法試験に合格する話(412)嘘でもいいから「君は大丈夫」って言ってほしかったんだ。

ちょっと不安定な日が続く。

勉強に専念できず。ほとんど寝てばかり。さらには酒に逃げる。お金にも、時間にも、体力的にも、本当は余裕なんてないはず。有限な自分の時間・お金・体力、本当は、有益ないい使い方をしたい。それができない。黙って問題集に向かえばいいのに。こんなときは1分ですら集中できない。なにをしたらいいのかわからないので、ベットに逃げる。

今日は、A4用紙の裏紙に、「やめる?やめない?」って書いてみた。でも、当然「やめる」っていう文字が嫌だった。絶対やめない。それは確かだった。でも、確かなのに、迷っているのはなぜだ。なんかもうどうしていいかわからなくて、電話占いに頼った。

ハキハキした野太い声の女性占い師さん。「どうせあなた辞めないでしょ。絶対、資格とるでしょ。とるまでやめないでしょ。我が強いもん。これ辞めたとしたら、あなたからやりたいことなくなっちゃう。悩むのは遠回り。きっぱり覚悟して近道を行きなさい。」って言われた。なんか知らないけど、涙が込み上げてきた。なんでかな?確かなのは、私はうれしかった。嘘でもいい。「あなたはやるよ」って、はっきりと、強く、背中押してもらいたかったんだ、今。

この占い師さんにどんな能力があって、どんな経歴があるかなんて知らない。そもそも、占いなんて、ってちょっとバカにしているところもある。でも、今日は、助けられた。占いのことはよくわからないが、正直、なんの根拠もなく、もしくは統計的なものなのだろうし、ほとんどが占い師さんの直感?みたいなものなんだろう。だから、そんな占い師さんの言葉に、すがりつくのは違うし、うまくいかないからといって占い師さんのせいにするのも違う。

でも、たとえ、根拠のない、無責任な言葉でも、私は確かに今日、励まされ、体が動き出した。また数日たったら、また迷ったりもするかもしれない。それでも、私自身の身体が動き出したことは、はっきりとした事実。

救われた。

私は結構、お世辞でも、嘘でも、前向きな言葉で、がんばれちゃうってことも、わかった。でも変なところに敏感で、相手の根拠なき応援とか誉め言葉の裏になにか他のたくらみが隠れていたりすると気づいちゃうようなところもある。そういうのは、大嫌いだ。心の底から、大丈夫だよ!君ならやれる!そんな言葉をかけてあげられる人に私もなりたいと思った。

私は、大丈夫。やれる。私の近道、前を向いて、進もう。

私は、いつも、自分を信じてる。

根拠なんてない。でも、信じてる。

それが見えなくなってた。根拠がないことに不安を感じてた。

全く知らない人に、大丈夫って言ってもらった。見えなくなっていた私自身の芯を取り戻した。もうしばらく大丈夫。さ、いこう!

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