双極性障害の私が司法試験に合格する話(394)決心できない。

今年の予備試験合格が私の目標だ。2025年に司法試験に合格するためには今年の予備試験に合格しておかなければいけない。今年がラストチャンス。

ラストチャンス?

今年合格しなかったら、この挑戦はやめるの?

・・・・・・。

黙り込んでしまうのが今の私の正直な気持ち。2020年から始めたこの挑戦。5年で合格する。5年あればそれくらい成し遂げられると思った。3年目の今年・・・・・・正直、かなり厳しい。見通しは全く立たず。短答式の1次試験ですらかすりもしない。敗因はわかってる。明らかに勉強が足りてない。1年で合格しちゃうような人がいるのだから、勉強時間の長さがものをいうわけではない。ただ質は、ある。私は勉強時間が短いうえに質も低い。始めた当初、私が人より優っているものは、「勉強に充てる時間の多さ」だった。

仕事は今はしていない、すべての時間を司法試験に充てることができる。なのに。それができていない。いったい勉強せずなににそんなに時間を使ったのか。

その正体は「勉強しなきゃと焦って自分を攻撃する時間」だ。数字で示すほどははっきりと言えないけれど。勉強時間より、明らかにこの時間に費やしたように思う。双極性障害が一時期悪化したのも、それが原因だったんじゃないかと思う。今は、薬さえ飲めば安定している。それはやっぱり、少しずつ自分を責めない方法を身に着けてきたから。すると比例して勉強時間も伸びていく。10時間勉強できる日も増えてきた。(責める日がなくなったわけじゃない。)

でも、いつまでもこんな生活は金銭的にも、精神的にも続かない。むしろ、司法試験の挑戦をやめてしまった方が、双極性障害の治療にはいいんじゃないかとも思ったりする。でも、これをやめて、何がしたいか。何も浮かばない。多分、きっぱりやめてしまわないと、新しい目標なんか見つからないだろう。私のことだから、またどうせ新しい目標を見つけるんだと思う。

でも。「司法試験に合格しなかった」というコンプレックスを抱えたまま生きることになる。挑戦なんて初めからしなければ、こんなコンプレックスを抱えることもなかったんだろう。でも挑戦してしまった。だから抱えて生きるのは明らかだろう。私は自慢じゃないけど、最強にねちねちする人間だ。過去に東京の芸能プロダクションをやめて島根に帰ったのも、島根の劇団に所属して365日公演の2日前に劇団とけんかして舞台を降りて退団したことも、離婚したことも、ローカルタレントの仕事を中途半端にやめてしまったことも、他にも、たくさんの失敗を私は自分を許すことができないまま、今に至っている。これ以上、その荷物はもう持てない。だから、合格するしか、他に方法はないのだ。

だからなのか?うん、多分そう。決心できずにいるのだ。今年、合格しなかったら、この挑戦をやめる。それが言えない。言いたい。言ってしまいたい。でも言ったら、どうなるか。自分を苦しめることにならないか。あとからやっぱり・・・を何度も繰り返すのか。プライドだと思う。しょうもない空っぽのプライドが邪魔してる。

なにをそんなに怖がっているのか。全然自分でわかっていない。

私が私の親友ならなんていう?

本気で合格を祈ってるなら、「決心しな、宣言しな」という。「今、揺れてるなら、もうやめな、その挑戦。そんな甘い世界じゃないよ。」という。

そうだよな。そうだよな。そうだよな。

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