46歳で初挑戦!蒲郡オレンジトライアスロンでトライアスリートデビューしました!
2024年6月23日、準備期間5ヶ月でトライアスロンデビューしてきました!当日朝まで土砂降りだった雨は会場入りする頃にピタリと止み、レース中には全く降らず、奇跡的に晴れ間もあり、文字通り晴れてトライアスリートになりました。
【結果】総合381位、女子33位、年代別7位
全部後ろから数えた方が早いのですが、とにかく完走できて嬉しかったし楽しかった!フレッシュなうちにどんなだったか記録しておきます。ちなみに5ヶ月前の私はこんな感じ。こっから準備しました。
スイム【1.5km】 過呼吸&パニック
まずは一番自信があったスイム。ポンツーンから飛び込んでスタート位置へ。ひとつのウェーブに50人くらいいたのかな?立ち泳ぎでスタートのラッパを待ちます。プァ~~、はい、スタート。バトルを避け、最初は抑えめでいく作戦でした、が、なんと、まさかの開始100mで過呼吸でパニックになり溺れそうになりました。えええーーー、私が?高校で水泳部副主将だったこの私が?PADIアドバンスのライセンスも持ってるのに?
人生初の過呼吸です。胸が苦しくて息ができない。顔をつけると視界一面緑色の海、前が見えなくて息ができなくて苦しくて全然泳げない。パニックです。手足もうまく動きません。うわやばい、溺れる。こりゃダメかな、とDNF(棄権)が一瞬よぎったけど、リタイアするにしても今やれることはやってからにしよ、と、これまた一瞬で思い直し、まずはひっくり返って脱力し、しばし浮いてみました。息、整うかな、と。でも全然だめ。後ろからバシャバシャ人が来るから、顔に水かかるし、鼻に水入りそうだし、余計こわい。全然だめだ。パニック止まず。
わー、どうしよどうしよ。もっかいひっくり返って、今度は顔出し平泳ぎを試してみました。あ、これ良さそう。クロールで顔つけて泳ぐとパニックになるっぽかったので、前方の視界が見渡せる顔出し平泳ぎなら安心するかな、と。そしたらパニック症状が少し治まり、なんとか手が動かせる状態になりました。ホッ。ちなみに平泳ぎは、スィ~、と伸びる時間が長い泳ぎ方。スィ~~、キュッ、って手足を動かす動作がなるべく少ない競泳ブレストの泳ぎ方です。
その間に後ろのウェーブの人にもどんどん抜かされて、周りに人がいなくなり、ちょっと安心しました。このあたりで頭は冷静になってきました。このまま静かに苦しくないようにゆっくりと。しかし、海でする平泳ぎは全然進まないな。でも焦りませんでした。周りに人がいない方が泳ぎやすいし、最悪の場合も助けてもらいやすいし。ここは落ち着いて、なんとか一周目を泳ぎ切るんだ。
ようやく命からがら750m泳ぎ切り、ポンツーンに上がりました。心臓がダンッ・ダンッ・ダンッとものすごい音を立てているので、心拍が落ち着くまでしばらく桟橋の上にいました。給水係の方に「大丈夫ですか?」と心配されたり。5分くらい休んだのかな。最後のウェーブの人達が2周目に入り、いよいよ最後尾になりそうなので、2周目いくことを決心して緑色の海に再び飛び込みました。オエ。
休憩が奏効し、2周目のほうが泳ぎやすい。けど、途中やっぱり苦しくて、顔上げ平泳ぎを混ぜつつ、最後の方はなんとかクロールで普通に泳ぎ切りました。手元の時計で41分かかってスイムアップ。お疲れ、私。諦めずに立て直した自分に拍手喝采。なんとかなってよかった!389位で通過!
バイク【40km】 気持ちよく踏めた
バイクは普段どおりできました。STRAVAで40kmのPRも出てました。トランジション1はスイムのパニックを引きずっていてグダグダでしたが、その後のバイクを楽しく乗れて本当に良かった。おかげで落ち着きと自信を取り戻しましたよ。最後までちょうどいい感じで踏み続けられました。抜かれる時や抜かす時、コーナーで膨らみそうな時も、まわりの人とちゃんとコミュニケーションできました。
正気にもどったので考え事する余裕もありました。バイクにまたがり必死に踏んでる老若男女のトライアスリートを眺めながら私は何を思っていたかと言いますと、自家発電で自分だけの脳内麻薬を出す方法を見つけた人は強いな、と。人生はそれを見つけるための旅のようなものなんだね。一つでも見つかれば超ラッキー。いっぱい見つかったら超ハッピー。囲まれて暮らせたら最強だ。好きなこと・もの・ひと(動物含む)を見つけ、ただ目の前のことに集中すれば良い。幸せになる方法はいたってシンプルだな〜、と。
マルホン胡麻油工場からいい香りがしてて(故に向かい風区間)、4周回あっという間でした。ずっと曇り空で山の方には霧がかかって、終始とても幻想的な景色、バイクの時は晴れ間も見えました。水たまりはいっぱいできてたけど、そこを避けつつ、しかし、バッシャーン、と勢いよく突っ込むのもまた楽しかったです。バイクは100人ぐらい順位上げて、289位!
ラン【10km】 最後まで歩かなかった
バイクですっかりメンタルが回復しまして、ランはエントリー費もったいないから最後まで歩かないぞ、と強く思っていました。ランは3周回、メイン会場やチームテントがいっぱいあるところを通るので歓声や応援が賑やかで終始楽しかったです。
バイク直後は脚がヘロヘロでフワフワして、とても変な感じになるんですけど、何度かブリックラン練習をしていたので気持ちに余裕がありました。1周目は様子見、いつも3km超えてからエンジンかかるので、2周目からスピードアップするぞ、と思っていました。が、まあ全く上がらない。結局終始スピードアップできないままでした。
無心になれず、邪念や思考が次から次へと湧きあがります。時々、あー苦しい、と思いながらも、この3時間くらいの間に色んなドラマがあったな〜、と思い返してました。海で溺れてたのはついさっきだけど既に過ぎ去った遠い昔の思い出のよう。腕を振っても全く上がらないペース、しかしタレずに走り続けます。キロ7分半くらいだったかな。蒲郡の海沿い、潮の香りがするなあ。
走りながら、トライアスロンの楽しさが何なのか、思考が自然に浮かんでは消え。これは面白いスポーツだ。そしてここは深い沼になっている。ハマったらほぼほぼ浮かび上がってこれない奥深〜い沼地。走っている人全員が、自分との戦い・約束に集中しておられる。その感じがなんとも気持ちが良かったです。最後は381位(完走者402人中)でゴール!
【まとめ】
こりゃ面白い!近年まれに見るピンチに遭遇したり、そこから今の自分が持ってるリソースを総動員して立て直して、そして完走するという達成感。競技のピーク年齢が高いのも納得、年齢が熟してきてからの方がその面白さをより理解できるのかも。終わってみれば、とっっっても、楽しかった!!!
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