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『センス・オブ・ワンダー』森田真生

『センス・オブ・ワンダー』

 森田真生 訳とそのつづき

レイチェル・カーソンの著書『センス・オブ・ワンダー』を独立研究者の森田真生さんが新訳したもの。

ようやくようやく読めた!!

学生時代にカーソンの『センス・オブ・ワンダー』に出会えたことで、いまに至っている。

この本も、これから時々、何度も何度も開くだろうなぁ。付箋だらけ。

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本文より

「どこに進むのでも、たどり着くのでもなく、ただ心がいきいきと躍動している状態。驚異、驚嘆、驚き、不思議、好奇心、あるいは文脈によっては、疑念や不安と訳されることもある。結論が出ないまま、動き続ける。静かでありながら、繊細に周囲に感応している。「ワンダー」という一つの言葉から、僕はこのような心の風景を思い浮かべる。」(p.52)

『センス・オブ・ワンダー』

「僕たちはただ、自分たちから切り離された客観的な時間の枠のなかに閉じ込められているのではない。生きることは、時間を生み出すことである。ヒトの時間、椿の時間、コケの時間、雪の時間…。地上にいくつもの時間が咲き、たがいに触れ合い、響き合っている。そうして一日が、そして季節が、紡がれていく。」(p.128)

『センス・オブ・ワンダー』

「つまり、すでに大人になってしまった人間が、忘れかけているセンス・オブ・ワンダーを思い出すことができるとするなら、そのためには「生きる喜びと興奮、不思議を一緒に再発見していってくれる、少なくとも一人の子どもの助けが必要」になる。」(p.53)

『センス・オブ・ワンダー』

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新訳に続いて綴られる〝僕たちのセンス・オブ・ワンダー〟という題目がいい。

「必要よりも、本原的なもの−限りある生を生きる「歓び」を発見し、分かち合い、育んでいくこと。これから生まれてくるすべての子どもたちが、「きてよかったね」と心から思える、そういう世界を作り出していくこと。僕たちが何度でも新たに、それぞれの「センス・オブ・ワンダー」を生き、書き継いでいこうとしているのもまた、このためなのである。」(p.174)

『センス・オブ・ワンダー』

自然との繋がりのなかで生かされていること

人との繋がりのなかで生かされていること

ひとりじゃない、だから面白い。

子どもたちから教えてもらうこと。

自分の日常に重ねてみる。

私も出会っている。

分かり味がありすぎる。

日々の暮らしのなかで出会う、私自身のセンス・オブ・ワンダーを綴っていきたなぁ、と感じた。

#言葉採集 #読書記録 #本が好き #森田真生 #センスオブワンダー #レイチェルカーソン #僕らのセンスオブワンダー

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