「大学の友達に、本当の友達おらん」

都内の高級住宅地の中にある大学のキャンパスに通う2年生。

部活もサークルも入っておらず、外部でキックボクシングを習っている。
そんな自分は大学に一人も友達がいない。

2年生の今、その状況には慣れた。
大学に行っても、前の方の席を一人で座り、誰かに話しかけられることもなく一人で講義を受け、誰とも話さず帰る日が日常である。

そんな自分も1年生の頃は友達がいた。というよりは、一緒に講義を受ける子がいた。

そもそも、入学式の時点で友達を作れず、学部の雰囲気もイケイケチャラチャラ系で「オワッタ。」と思っていた。
しかし、その後近くの席の子に話しかけてもらったりしてくれたおかげで、なんとか3人ほど話す子がいた。
その3人は元々自分を除いた3人で仲良くしていて、そこに入れてもらった感じである。

それについては、特に気にしていなかった。

しかし、大学1年。みんなはっちゃけたい時期。
その友達たちが徐々に講義を休みがちになり、出席コードを送ってと頼まれるようになった。(出席専用アプリをつかって、その講義に提示される番号を入力すると出席という判断になる。)

ノリ気はしなかったが、最初の方は送っていた。
しかし、徐々にムカついて返信することもなくなった。
ここから徐々に、講義を1人で受けるようになり、大学も1人で動くようになった。

これだけではない。

3人のうち1人だけと被っている講義があった。
その講義では、教科書が必ず必要で、最後の課題提出でほぼ単位取得できるのだが、その課題は教科書から出題されるため、買う必要があった。

教科書の値段は¥1800+税込み

高い。地味に高い。

「教科書代」って言葉結構嫌い。

その教科書代も払わずに「教科書見せて!」と言ってきた。
しかも、面倒なのは「教科書買ってなくてごめん、、」
と買っていない事によって迷惑かけている事を自覚していることだ。
ウチに「ごめんね」という態度を見せておけば大丈夫だと思っている。
舐められてる。
結局、彼女は最後の最後まで教科書を買わなかった。
最後の課題の際には「教科書に載ってる問題送って、、」や
「写真撮らせて」と言われた。
送らなかった。実際に会った時には撮らせちゃったけど。

後日、教科書を見せたお礼にと「たけのこの里」をもらった。
教科書代は、2000円くらい。たけのこの里はその10分の1の値段。
別にお礼が欲しいのではない。
これは自分の器が小さいのか?
現にあいつが教科書を買っていればいいだけだよな?


ちなみに自分は圧倒的「きのこの山」派である。

都合のいいように使われた。
たけのこの里をもらった瞬間に「友達付き合いやめよ。」とおもった。
これが、大学で自分に友達がいなくなった理由だ。

1年の時は、1人で授業受けてる自分が恥ずかしくなったり、みんな固まって授業受けて、羨ましい気持ちもあった。
後ろの方で固まって、騒いでる奴らは憎かった。
「なんで、迷惑かけてるのにあいつらは楽しそうに大学いるんだ。」と
しかし、今は「大学の友達って主にみんな利用しあって成り立っているんだな」って思っている。
過去問、課題、
「助け合い」といえば響きは良いが、利用できるときに
利用している。そんなつながりで成り立っている感じ。特に大学生はそれが目に見えて、態度で分かりやすいがあるのがものすごく嫌だ。

だから、大学も大学生も嫌い。

タイトルの「大学の友達に本当の友達おらん」の言葉は、お笑い芸人 軟水 大川内さんの漫才の時のセリフである。この言葉を聞いた瞬間、
「ありがとう!!」って思った。








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