ギャザーのような人間になりたくて

「横漏れ、ギリギリ…セーーーーフ！！！！！」

息子のおむつを替えるときの我が家の光景である。いまいちピンとこない人にもわかるように説明しよう。

赤ちゃんの、特に新生児のうんちというのは、とにかくゆるい。言っちゃ悪いが下痢のような形状だ。しかも、意外と量が多い。おむつをあけるとうんちの海のようになっていることもある。(ご飯中の方ごめんなさい)

このゆるゆるうんちが横から漏れないよう、せきとめるのが「ギャザー」の役割。太ももあたりにくる、フリルっぽい形状のあれだ。

このギャザーが、ほんっっっとうに優秀で。これまで幾度となく我が家のうんち横漏れの危機を救ってきた。2人目の子どもを育てているが、横から漏れたことは未だかつてない。最強の防波堤だ。メーカーの努力に脱帽。

そして、どんなゆるゆる大量うんちをもせきとめてきたギャザーを見るたび、こう思う。

「ギャザーのような人間になりてぇ〜〜〜！！！」

一応言っておくが、うんちをせきとめたいわけではない。物の例えだ。

タスクのちょっとした抜け漏れとか、最新のトレンドとか、重要だけど時間がとれなくて先延ばしになっちゃってる業務とか、雑談の中で何気なく出た良いアイデアとか。そういうものたちをしっかりキャッチして、実行に移していく人間になりたいなと。

常々思いながら、今日もうんちたっぷりのおむつを替える。