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コロナ時代・新たなる始まり 第7話「ハミングバードオープン」



ハミングバードオープン前日の夕方。完成したお店のフォルムを見て、最初に想像していた通りの…いや、それ以上のお店が出来上がったことに、ただただ感動した。「ここでチョコレートと珈琲の店を開こう!」そう思ってから僅か2ヶ月。コロナ騒動が始まり半年後、世の中が停止しているような状態の中でのお店誕生は、まるで奇跡のようだとも思った。

ワタシはおろしたての制服を身にまとい、完成したばかりの店の扉を開いてみた。
「ハミングバードへようこそ!」そんな心持ちになった。

店内にはシンプルながらも厳選したチョコレートやグラノーラなどを並べた。棚やテーブルは、内装を全て担当してくれた友人の磯部さん作によるもの。チラリと写っているチョコレート用冷蔵庫は、まだこの時は使い始めで温度設定が上手く出来なくて、ガラスが曇っている(笑)

珈琲のガラスストッカー瓶は、年配のガラス職人さんが体力的にもう難しいとのことで、最後の珈琲瓶となった貴重なもの。ここに珈琲豆をガラス瓶に入れた時、店の息吹が注がれたような気がした。

この照明はイタリアのライト。一目惚れして一番最初に購入。このライトに合わせてお店全体のイメージを統一デザインしたのは、大正解。

扉の取っ手は、フランスで100年前に使われていたというアンティークなもの。家具と内装業を営む佳世子さんの会社にあった特別なものを、このお店に取り付けてもらった。


スタッフはもちろんのこと、お客様への感染予防、感染対策も怠らず、やれることは精一杯やって…。

2020年7月29日、午前11時に『ハミングバード』はオープンした。

ありがたいことに、店頭や店内を飾る祝花も、この日多くの友人知人から続々と届き…店頭も店内もまるでお花畑のよう🌸

前日までハミングバードの内装をほぼ一人で作り上げてくださった磯部さんも、お祝いのお花を持って駆けつけてくださった。
オープンしてからも続々とオープンに向けて協力下さった方々がお買い物に来てくださったり、お祝いを持って駆けつけてくださったり、嬉しい日々が続いた。
ハミングバードのロゴを作ってくださった海野さんもそんな一人だ。


そして記念すべきお客様第一号は、ご近所の親子連れの方だった。そのお客様を皮切りに、次々とお客様がやって来られ「オープンの日を楽しみにしていました!」と皆さん口々に言ってくださり感激。

これまでは、オフィスTENやワタシのことを何かしら知っている方々がお客様となってくださっていたが、こお店をオープンしたことで、新たなる道が始まったよな、そんな気がした。

試行錯誤。まだまだ生まれたてのお店で全てが慣れず…という状態ではあったが、私たちもアルバイトスタッフも、皆、やれることは精一杯やる、という心持ちで店頭に立った。

オープンには間に合わなかったが、ホームページも9月には完成している。
https://hummingbird-japan.com
ようやくオンラインでもお買い物をしていただける様になり、少しずつだが進化した。


10月には初めてのハロウィンを迎えた。ディスプレイ台があるというのは便利なもので、それなりの雰囲気がここでつくりだすことができることを実感。

ディスプレイしていた箒とカボチャを持って、飛び立とうとしているワタシ。

そして初めて迎えたクリスマス。お店のイメージ似合うよう、生の草木を使い、クリスマスリースや看板飾りも作った。

ありがたいことに、このようにハミングバードは少しずつ皆様に愛される店に成長していた。
これまで、ほとんどギャラリーのことに触れていないので、次からはギャラリーのことを書こうと思う。

続く…。

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