わからなさについての考察 1
父に息子のお迎えとご飯を頼んだ日は、帰るとフローリングがざらざらしている。父の定番かつ息子の最も愛するイカとホタテとアサリの煮物を、鍋を床に置いて、息子が醤油、酒、みりん、砂糖を入れるのを手伝い二人で料理していたのだと思う。そして毎回砂糖がこぼれている。そしてそのまま。床に鍋を置くのを止めて欲しいと言っても、聞かない。
帰るとテレビの前のだるまに白眼が追加されて描かれていた。
前に息子が父がダルマ市で買ってきただるまの片目を真っ黒に塗りつぶしていた。
父は黒眼だけなのが気になったのかわざわざ、白いペンを買ってきて、黒目の周りをぐるっと囲ったんだ。
なんで
わたしが「黒眼だけで良いじゃん」と思うのと全く同じテンションで、父も「床で料理したって良いじゃん」と感じてるんだとしたら今世はこのまま受け流していくしかない。黙って、掃除機をかけよう。
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