Naze shiawase jya naito ikenainoka

何故幸せじゃないといけないのか。 

もはや悟りの境地と言っていいところにたどり着きました。

悩めるアラサー、独身、彼氏なし、友達の少ない女です。

やだわーこの肩書き生々しい。

20代も半ばになってくると、なにかにつけて頭の中を「結婚」の文字がよぎるわけです。友達は結婚したり子供産んだりしてるし、職場でも年の近い人がいると自然とそういった話題になったりするのです。

結婚した友達から「結婚願望はあるの？」と尋ねられると、相手は純粋に疑問を抱いているだけのはずなのに、なんだか見下されているような捻くれた感じ方をしてしまったり、つい、自分とその友達を比べて落ち込んだりするわけです。

20代半ばで結婚して、優しい旦那さんと温かい家庭を築き愛し愛され生きていく人生と、20代も半ばで何をとち狂ったか上京して、コンクリートジャングルでなんとか一人で生きて、たまに孤独に泣きそうになる人生とだったら、圧倒的前者の幸福度が高いんですよね。

思えば、人と話すことがあまり得意でない私は、色々と苦労することが多くありました。学生時代も、社会人になってからも。仕事だってすごく出来るというわけではないし、中の下くらいの脳みそを必死に中の中くらいに見えるように頑張って見栄を張っています。

中には、結婚していなくても、友達がたくさんいて彼氏もいてかわいくてスタイルよくて性格も良くて仕事もできるという、まるで人生勝ち組コースな人もいます。

幸せそうでいいなあと思うと同時に、余計自分がみじめに見えてきます。

そんなことをぐるぐるぐるぐると繰り返し考えていたら、ある疑問が頭に浮かびました。

人は幸せでないといけないのだろうか。

よくよく考えてみれば、私が結婚したいのも彼氏が欲しいのも、新しい友達が欲しいのも、そのほうが人生幸せそうだから、というのが理由の一つにあります。

確かに「幸せ」な方がいいんですよ人生。だけど幸せになる方法が分からないし、分からないままだと一生幸せじゃないし。

でもべつに幸せじゃないとダメって決まりはないということに、マジでついさっき気付きました。

別に不幸な人生にも人権ってあるんですよね。めちゃくちゃ怠惰で人に迷惑かけまくって普段してることと言えば呼吸くらいみたいな人間も別に生きてていいんですよね。だって人間殺すの犯罪ですからね。殺しちゃダメってことは生きてていいってことですしね。日本に生まれてよかった。

そうなると、逆に「幸せ」になりたいって思うことは、自分にはよくないんじゃないか、と思い始めました。逆に「幸せになりたい」と思わない方がメンタルが安定しそう。その理由を、いろいろ考えてみました。あくまで個人的な考えなのであしからずです。

■「幸せ」のココがだめ！

〇具体性がない

漠然とした目標なので、具体的に何をすればいいのかが伝わらず計画が立てられない。結婚したいなら婚活だし、彼氏欲しいなら恋活だし、お金欲しいなら何かしらで稼ぐしかない。でもそれは必ずしも「幸せ」を約束してくれない。たとえその目標を達成しても「幸せ」になれるとは限らないので終わりが見えにくい。

〇維持できない

もし「幸せ」の状態になったとして、体調不良や人間関係の悪化で簡単に壊れてしまうので、長く続けることができない。「幸せ」の瞬間はあっても、ずっと「幸せ」を感じ続けることは難しい。

〇たぶん「幸せ」にはなれない

これは私の場合なんですが、幸せってなんだろうと思ったときに、悩みが一つもなくて、好きな人達に囲まれていて、心身共に充足しているような状態かなあと思ったんですけど、この20数年生きてきて、悩みがなかったことがありません。そんなの生後何か月かくらいじゃないですかね。

（ちなみに私の中の最古の記憶は、母に布オムツ巻かれて、マジ気持ち悪い紙おむつにしてくれ、って泣いた思い出です。そのおかげかは知らないけど、オムツ外れるのは早かったらしい。布オムツは本当に気持ち悪かった。）幼い頃でも悩みはあったんだから、悩みがなくなることなんて、多分私の人生においてはないんですよ。ってことは、私がずっと「幸せ」になることって、たぶんないんですよね。そう感じる瞬間はあっても、すぐに他の悩みごとを思い出してあ～～～ってなると思うので。

だから、「幸せ」って言葉って、過去を振り返ったときに「幸せだった」と感じる瞬間や、本当に願いが叶って嬉しい瞬間のその今の一瞬を示すもので、未来に対して使うものではないな、というのが私の結論です。

とはいえ、生活の向上を目指すのは良いことだと思うので、そのためには「幸せになりたい」じゃなくて、具体的にこれをこうすればこういう理由で今より良い生活になる、みたいな道筋をきちんと考えて行動するしかないですね。計画性大事。

まあそれが難しいんだけどね！

でもべつに幸せになんなくてもいいし、不幸でもただ生きててもべつにいいんですよね。誰にも怒られる筋合いないし。って考えたら、大分肩の荷が下りました。

ここ最近悶々と考えていたことが晴れた気がしたので、このあと数日くらいはすっきりした気持ちで過ごせそうです。数日したら多分また忘れてウダウダ悩み始めると思いますが。

明日の朝は今日より軽やかな気持ちで起きられますように、と願いながら今日はベッドに入ります。おやすみなさい！