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テック・カンファレンス会場のUX

*別アカウントで運営していた過去の記事を移行したものです(2019年)

先週、データインフラ関係Segment社のSYNAPSEというカンファレンスに出席してきました。SF市内で開催されていたので、一応通勤圏内。やっぱりテック関係のカンファレンスはSF/ベイエリアで開催される事が多く、この辺りで働く人は参加しやすくなっているんだなーと。ベネフィットの一部として、年間カンファレンス等の教育関係に決められた金額内であれば好きに使って良いというような企業もあるみたいですが、大半は参加費+旅費+業務から離れる日数を加味して稟議踏査なければならないと思うので、そこの手間が大分省けますよね。

さて、今回参加したカンファレンスはスタートアップ1社主催のものなので、これまでに参加したCES/SXSWなど大きな展示会に比べると随分小さい規模です。ユーザーとパートナーとスポンサーを集めて、プロダクトに関わるトピックでセッションをする会といった位置付けのようです。ゴールとしては、プロダクトを中心にしたエコシステムを知ってもらい使用を広げたり、事例を見て更に活用できるようになってもらうといった所でしょうか。

内容もとても面白かったのですが、元代理店の営業としてはカンファレンス会場のエクスペリエンス設計がきになる所です。ところどころサンフランシスコならではなものがあるなーと感じたので、書き留めておきます。

写真撮るの忘れてしまいましたが...まずは、飲み物やケータリングのエコ対策+ヘルシーさ。エコ意識の高いSFでは多分SF開催では確実に抑えなければいけなそうです。写真を撮るの忘れてしまいましたが、紙皿は再生紙を使ってそうな素材でコンポスト可能なものを使用。お水もペットボトルではなくアルミボトルのものが提供されていました。食べ物はよくある感じのサンドイッチにポテトチップスみたいなものではなく、デリ仕様のサラダが何種もあったり、ベジタリアンやヴィーガン対応のものも多かったです。

お手洗いはAll Genders 仕様。これ、ダイバーシティを考慮する事に加えて会場側の使い勝手も良いんだと思います。性別で別れていると、倍の場所が必要だし、性別の偏りのあるイベントに使うのにはとても非効率。

そして、なんとSFの有名コーヒーロースターのコーヒーが飲めるスタンドが会場に散らばっていました。これまで色々な展示会に行ったけれど、ラテアートが施されたラテを頂くのはこれが初めて。抹茶もやりたいなーと思いました。

お手洗いやケータリング、飲み物のサービスなどは、メインの展示やセッションと比べて取るに足りない、と思われがちですが、こういった一つ一つの選択がブランドを作っていきます。

さて肝心のセッションはというと。。。大体30分ずつ2会場で並行して行われていました。この規模ではちょうど良かったです。Q&A無しなのは残念でもあるけれど、時間のコントロールができるのが良いですね。2−3時間ごとにコーヒーブレイクが入るので、その間にネットワーキングや展示エリアを見て回る事ができます。そして両日とも大幅に時間が押す事は無く。大体時間通りに終了。私は通うのにすごく時間がかかるので参加していませんが、ハッピーアワーもあったようです。

「展示会」は一度に業界の人間が集まるのが魅力ですが、個々の企業の色を出せなかったり、大規模すぎて会うべき人に巡り合わなかったりするのが難点です。その反面、新規顧客の開拓にはあまり効率的ではないかもしれませんが、存分にブランディングができるこういった自社イベントが増えてきていると思います。大きな会社になると、うまく使い分けているのでしょうね。

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