パソコン音痴は克服できるのか?って話。
先日、キャリアカウンセラーのみなさんに、
第四次産業革命と教育改革の話をしつつ、
「私たち大人に求められる資質・能力とは?」
というディスカッションをしてたのですが、
ITスキルって、もう、当たり前なのですよね。
っていう話が、やっぱりでてきました。
うん。もうあたりまえだと思う。
人間の道具として。←道具、です。ここ、重要。
でも、苦手な方ももちろんいるわけで、
比較的身近な「パソコン音痴さん」をこっそり観察し、
なぜそうなるのか、その行動を分析してみました。
【特徴1】指示を読まずに操作する。
落ち着きがない、とも言えるんだけど(笑)
タブレットなんかは、
説明がなくても直感的に使える仕様になっているし、
いわゆるパソコンも、ナビ機能はだいぶ親切だと思う。
次に何をするのか、メッセージを出してくれるし。
わけわかんない難しいもの、減ったと思うし。
操作の取り消しも、大抵の場合はできる。
なんだけど、「パソコン音痴さん」は、
メッセージを読まずにOKボタンをクリックしたり、
操作をやり直すってことをしないので、
「なぜそんなことが起きる?」とびっくりするくらいの
事態を引き起こしていたり、する。
これ、本当に。
スカイプのパスワードを再設定するはずが、
なぜか、マイクロソフトのアカウントを作ってたりして、
・・・あれはマジでびっくりしたわ・・・
(結果、スカイプアカウントが増えてるっていう)
ちょっと待て!
落ち着いて読んで判断してからクリック!
ていうだけでも、だいぶ違う気がします・・・
【特徴2】操作を覚えようとしている。
これは、自分も「操作マニュアル」を作りがちだし。
そうせざるを得ないもどかしさも感じつつ。
「操作を覚える」ことよりも、
構造や仕組みを理解する方が、絶対いいと思ってます。
例えば、eラーニングシステムのユーザー登録、
私がよく使っていたものだと、
(1)ユーザー情報を登録する
(2)パスワードを登録する
(3)コンテンツの割付をする
という、大まかな構造だけを覚えておく。
これを「操作を覚える」にしようとすると、
ログインボタンを押すところから、
csvフォーマットのダウンロードの仕方とか、
アップロードの仕方とか、
操作の「工程」として覚える項目は増える一方。
仮にシステム上の仕様が変わったとしたら「覚え直し」、
っていうムダが発生する。
でも基本の構造だけ理解していれば、
インターフェイスの変更は大きな問題ではなくなる。
自分の記憶容量のキャパは信用していないので、
記憶する情報はより少なくし、
状況に応じて応用できるようにする方がいいわけ。
*私の場合、そもそもがMacユーザーで、
でも会社ではWinマシンを使うという状況だったので、
同じOfficeでもインターフェイスが全く違うというのが
あたりまえだったから、というのも大きい。
でも「パソコン音痴さん」ほど、
がんばって操作を覚えようとしているので、
(これ、文系頭の人に多い気がする)
いつまで経っても、負荷が高いだけのものになり、
パソコン音痴から抜け出せない。
【特徴3】主導権を放棄している。
パソコンは所詮、道具。
それをどう使って何をするの主導権は自分にある。
が、「パソコン音痴さん」はその主導権を放棄している。
パソコンの仕様に自分を合わせに行こうとしている。
にもかかわらず、そのことには気づいていない。
主導権を取り戻せば、
もう少し便利で快適なお仕事環境が生まれるし、
パソコンとの関係も、おつきあいしやすくなるのでは。
・・・というわけで、
パソコン音痴は克服できると思うんですよね。
松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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