見出し画像

活動していたものを止めるのって大変だって話。

いきものがかりの「放牧宣言」

アクセスが集中しているらしいのだけれど、
オフィシャルサイトの放牧宣言は、良い。
というか、かなり、好き。
3人で牛の着ぐるみ着ちゃってるところなんか、
ほんとうに、いい。

でも、これを見ながら、いろいろ思った。

「解散」「活動休止」って、
一般的にはネガティブなニュースなんだ。

NHKの第一報(たまたま見ていたのがNHKだった)も、
「活動休止」というニュースで、詳細の情報は流れなかった。
ま、NHKのアナウンサーが冷静な声で「放牧宣言」って
言ってくれても、笑っちゃうけど。

活動休止=残念なことというニュアンスになるのが
一般的なのかもしれないし、
ファンから見たら残念でさみしいことなのかもしれないけれど、
 (もちろんファンの気持ちは否定しない)
オフィシャルサイトを見たら、
これが、全く残念なことではなく、
むしろポジティブなことだってことがよくわかる。

にも関わらず、このギャップ感。

活動休止=ネガティブな何かがあったに違いない、
っていう先入観があるんだろうね。きっと自分の中にも。
そんなことにも気づいた。

そしてもう一つ思った。

活動していたものを「止める」って、
たとえポジティブなものであっても、
けっこう勇気のいる決断なんだ。

人生って常に変化していくから、
そこでやりたいこととか興味のあることが
移っていくことはいいことだと思う。

あと、意外と見落とされがちなのが、
人と人との関係も変化していくってこと。
いい時もあれば、悪い時もある。
それはイチかゼロかっていう簡単なことじゃなくて、
ゆるやかに維持する、とか、
ちょっと距離を置いてみる、とか、
そういうこともあっていい。
長く・楽しく続けようと思ったら、
必要に応じてカタチを変えることだって、あっていい。

そこに「続けたい」という意志があるなら。

カタチを変えることのひとつに、
「活動していたものをやめてみる」っていうのも
あると思うんだけど、
でも、活動を止めるって、
そこで失われるものも実際にあったりするから、
簡単じゃなかったりするんだよね。
自分も夏に仕事をひとつ手離してみて、そう思った。

でも、視点を変えてみてわかること・できることの方が
実は大きい、っていうことは、
やってみないとわからないこと。

だから、「放牧宣言」って、
とてもいいなと思ったのでした。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
☆学校を応援する大人のための教育マガジン無料配信中
 登録はこちらから。
  https://submitmail.jp/FrontReaders/add/4173

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?