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思った以上に気持ちが折れていることを客観的に自覚した方がいい。

新型コロナ感染症で起こった変化は、自分が思っている以上に、
気持ちをかき乱していて、いろいろ折れているということを、
客観的に自覚しておくことって、大事だと思ったという話です。


3月・4月以降、予定していたイベントや仕事がなくなったりして、
「まあ、この状況だし、仕方ないよなぁ」という
わりと冷静な受け止め方をしていた「つもり」でした。

その分、オンラインセミナーの検証をやってみたり、
カードゲームを作ってみたり、
新しいオンラインイベントを立ち上げてみたり・・・

と、「新しいチャレンジ」と言えば聞こえはいいのですが、
要するに「わからないからあがいてみよう!」でしかありません。
もちろんこれだけではなくて、
年間で受託している事業を今年はどうするのかを模索したり、
例年やっているセミナーのカタチを変えるべきかどうかを悩んだり、
ステイホームであっても、やることはいろいろあったというか、
悩みが山ほどありました。
それらもまだ解決はしていません。

そして、6月・7月に入ってさらにでてきた変化として、
「そもそも予定していたこと」が
ちょっとずつカタチを変えて復活してきたということ。

復活できてよかったー!と思うはず、だったのですが、
自分が思っていた以上に、
その案件に対しての気持ちが折れている
というか、
エネルギーがなくなってしまっていることに気づきまして(笑)
自分でも若干びっくりしたのです。


変化は、誰にとっても、けっこうしんどい。

先日、仕事仲間と話をしていた際に、

「営業スタイルが全く変わってしまっていて、
 正直、オンラインでのコミュニケーションがしんどい。
 得られる情報が少ない。
 対面でどれだけたくさんの情報を得ていたかがわかった。」

という話が出てきて、そうだよなぁと思ったのでした。

オンラインは対面の代替えではないというのは、
いつもいつも感じていたことではあったのですが、
これだけ世の中が変わってしまったら、変化に対応せざるを得ない。
「仕方がないんだから、なんとかやれよ!」と
叱咤激励することもできなくはないのですが、
でも、「仕方ないからやるしかない」という理屈だけでは、
人は動けないんだよなぁ
とも思うのです。


人間だから感情を置き去りにはできない。
ツライものはツライ
んです。

この感情を見ないふりして先に進んでしまったら、
やっぱりしんどいことにしかならない。

しんどいという感情を、見ないふりはしない。
ちゃんと「自分はいま、しんどいと感じている」ということを、
自覚して言葉にしないといかんなと思ったのです。

声を大にして言いますよ。

この変化は、ツライです!!!


ここから、エンジンをどう「リスタート」させるの?

そう。変化への対応は、そもそもツライんです。

実は、この数週間での復活案件の中に、
仕事ではないのですが、某芸術祭のボランティア活動がありました。

今回が初めての参加。
要するに、何をするのかのイメージも全くついていない。
通常であれば、対面型のグループワークが中心の研修も、
この数ヶ月間はオンラインでの情報発信のみに。
そして、今後の活動もオンラインが中心になることが決まりました。

運営側の苦悩や試行錯誤、本当によくわかります。
もう、わかりすぎるくらいに、わかります!
そのチャレンジや試行錯誤は、尊敬に値します!

なんですが、そのチャレンジを一緒にできるか、というと、
迷ってしまう自分がいることに気づきました。

だって、いちど気持ちが折れてしまっていたから
その上、自分も初めて関わる案件。
そんな状況の中で、
一緒にチャレンジできるエネルギーが自分にあるだろうか、と。


迷った末に、アンケートには「参加」と回答したのですが、
本当にこれでよかったのかは、正直わかりません。


極端な話かもしれませんが、
「捨てる」「やらない」という判断も必要なのかも、と思いました。
こんな状況になったからこそ、
自分が何をすべきかの優先順位を考え直してもいいのかも、と。

そうじゃないと、
「やりたくないのにやっている」という
やらされ感しか生まれてこないし、
それって、関わるすべての人にとって本当に良くない。

だからこそ、いまの自分の気持ちを、
ネガティブな感情も含めて自覚しておくことって、
けっこう大事なんじゃないかな、と思います。


*余談ですが、
 「みんなのフォトギャラリー」で見つけたイラストが、
 描きたかったことにすごくしっくりくるテイストで、
 「みんなのフォトギャラリー」、いい仕組みだなーと思ってます。
ありがとうございます。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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