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病気の本質をタンパク質分子の構造から考える

科学では、正しい理論を1つ知っていれば済むことであり、それ以外はすべて排除される。ここで論じている治療理論こそが科学的に正しい、現代医学も含めてこれまでの治療理論はすべて間違っていたのである。            治せる治療法を提示しても、それを選択しないために治らないならば、正しい理論を理解しない患者の自己責任ということである。治りたいならば、正しい治療理論を受け入れればよいだけである。病気の本質をタンパク質分子の構造から考えていこう。

分子生物学によって、生命現象はタンパク質分子が機能を発現することによって進行することが明らかにされている。病気はタンパク質分子の機能異常であり、それを正常化することが治療ということになる。したがって、タンパク質分子に結び付くことのない治療理論はすべてニセ医学と断定してよい。ホメオパシーしかり、波動医学しかりである。現代医学ではタンパク質分子と結び付けられているが、論証の仕方を間違えている。

見出し画像に表示したのは3個のアミノ酸が結合したトリペプチドであり、実際のタンパク質分子は数百個前後のアミノ酸が結合した高分子である。N末端からC末端に至る長大な鎖状構造を骨格構造という。そこにアミノ酸分子ごとに異なり、官能基と呼ばれる化学反応が起きる原子集団Rが結合している。

骨格構造を見ると、 C-N 結合は一見すると単結合であるが、二重結合性を帯びているために回転することはできず、C-CO-NH-C は、ほぼ同一平面上に存在する。単結合である N‐C 結合と C‐C 結合は、ボルトとナットのように捻じれ回転するので、熱力学的に安定な立体構造に構造変化していくことになる。これを折りたたみといい、数百個のアミノ酸が結合したタンパク質分子でも1秒を要することなく瞬時に完了する。タンパク質分子は特定の球状構造となることによって、機械としての機能を発現することができるようになる。

分子薬理学では、病気は官能基における化学反応が低下あるいは亢進している状態、と考えるので、服用した薬を官能基と結合させてその機能を調整する。健康といえる状態に回復するまで治療を継続することになる。まあ、薬物による機能調節が不要となるまでの時間稼ぎをしているともいえる。しかし、薬物が処方時に想定した通りの効果が現れるとは限らない。治療効果に確実性はなく、無効であったり、目標としていない部位に結合して、想定外の副作用に苦しむといったことが十分考えられる。最悪の場合は死に至ることも有り得る。このような薬物療法のどこが科学的に正しい治療法といえるのか。

この世界の現象はすべて物理法則に従っており、物理法則に還元することができる。このような考え方を物理主義という。生命現象も物理法則に従っているはずである。    化学的現象を量子力学によって説明する量子化学が成立することによって、化学は物理学の一部になった。個別の化学的現象を説明することはできたが、それらに共通する法則性は見当たらなかった。

薬物を使うから副作用がある、薬物を使わずに治療ができるならば副作用はないことになる。実際に、薬物を使わずとも治療はできているではないか。例えば、鍼治療や温冷熱療法、指圧、磁気療法などである。これらの物理療法では、1つの治療法でいろいろな病気の症状が改善することが知られているが、そのメカニズムが明らかではなく、経験的に行われ確実な治療法とはいえなかった。そのために分子生物学に基礎づけられた薬物療法よりもレベルが低い、伝統療法や民間療法にすぎないという評価がされてきた。

ある治療法が有効であるならば、治療法が異なるとしてもタンパク質分子の機能を制御していることは同じはずである。それでは物理療法はどのようなメカニズムによってタンパク質分子の機能を正常化できるのだろうか。タンパク質分子は骨格構造と官能基からなる高分子である。官能基は化学反応が進行する部位であるが、化学反応に共通する法則性は見当たらず官能基を物理的に制御することはできない。したがって、物理療法は官能基ではなく骨格構造に作用して、タンパク質分子の機能を間接的に制御していることになる。タンパク質分子は生体分子機械といわれるが、機能を有するだけでは機械として使い物にはならない、機能を制御できる機構があってこそ機械といえるのである。

骨格構造では、C-CO-NH-C という原子配列が繰り返されているので、骨格構造は結晶構造といえる。結晶構造では大きさにかかわらず物性は同じであるから、大きさが異なっても同じ方法で制御できることになる。骨格構造は長大な極性高分子であるので、構造が変化すると極性が変化することになる。この極性変化が官能基における化学反応の反応速度に影響して、化学反応が低下したり亢進したりすることになる。              これならば薬物を使わなくても治療が可能となり副作用は起きない、タンパク質分子の構造変化は瞬間的に起きるので、即効的治癒が期待できることになる。物理的現象はデタラメに起きることはないので、確実な治療法となる。つまり、官能基ではなく骨格構造の構造異常が病気の本質ということである。詳細な説明は量子力学や物性物理学が必要となるが、これが科学的に正しい治療理論であり、薬物療法は天動説のように論証の仕方を間違った治療理論ということである。病気を治したいという患者たちであるが、薬物を使わず治療が可能であり、即効的に完治することを理解できず、ただバカにするばかりである。これを解明した人物がいたら必ずやノーベル賞を受賞する、それほど重要な理論であるのに。

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