黒電話で話す
黒電話、再び。
あれは、2022年の12月だったと思う。
年の瀬。散らかり放題の我が家においても、大掃除だ。
当時、1階リビングの一角に兄弟の小さな学習机を並べていた。宿題を目が届く場所でやらせたい、という考えからだったが、リビングが散らかる元凶だ。子供らの生活はほぼリビングに入りびたりで、2階の子供部屋から何でも持ってくる。
兄ももう中学生、そろそろ自分の部屋を持つべきか。ついでに弟も。リビングの平安のために、兄弟の机は2階のそれぞれの部屋に移動することにした。
そこで、ふと、気づいてしまった。机の上に鎮座する黒電話。
いままではすぐ隣で「電話ごっこ」に使っていたわけだが。
では、せっかくだから、1階と2階でインターホンとして実用に供しようではないか。そんなこともあろうかと通話機能も備えているのだ。
しかし、兄部屋・弟部屋・リビングの3か所を繋がねばならぬ。黒電話は今のところ2台。 あっ。想定外。
「ちょっと待ってね~」スマホで検索する妻。
まて。
『クリスマスにアマゾンからでかい段ボールが届いた…』(デジャブ)
まてまて。そういうことじゃない。
なんとかしますから!なんか考えますからっ!3台目は、いらないって!!
簡易な電話機を作ろう!
要は黒電話と通話できる電話機をもう一個作ればいいのだ。
通話機能だけでいい。ベルはいらない。
そもそも先に作った「交換機」は昔の手動交換の時代を模擬しようとしていた。端末の方(一般家庭とか)から電話局の交換手に「もしもーし、東京の〇番につないでくれ」って言うやつね。だから、本来、交換機に通話機能があるべきだ。本物の手動交換機は、端末側で受話器を上げると、交換台のランプが光って交換手に知らせるそうだ。そして交換手が呼び出してきた端末に回線を接続して通話者と会話する。次に電話をつなぐ相手の端末のベルを交換手が鳴らし、相手が出たら回線を接続する。そんな仕組み。
我の交換機も受話器が上がってるかどうかわかるランプはある。だが、それを凝視してるわけにはいかん。(交換手とちがって仕事じゃないんで)
用途的には、交換機側(リビング)から端末(子供部屋の黒電話)を呼び出し、通話するというのがほとんであろう。(例:「ごはんだよ~降りといで~」)もし、黒電話側から呼び出したいことがあれば、交換機側の受話器をスピーカにして、大きな音で鳴ればいい。黒電話から「おーい!」って言えばそれがリビングに大音声で轟くようにすればいいのだ。(交換機の電源を入れっぱなしにしておかなければいけないが。)
子供部屋同士で電話で話す必要はない、いうことで交換機能も無しでいいだろう。(と、割り切る。)
ついでに、ベルを鳴らすのを兄黒電話、弟黒電話と選択する機能も省略。どっちも同時に鳴らしてしまい、みんなで通話すればいい。(と、割り切る。)
と、考えると、我が交換機において、親機側にスピーカホンの電話機(新造)、子機側に並列に黒電話を2台接続すればよい。電話線分岐するやつ、売ってるよね。モジュラージャックにしておいてよかった。
黒電話2台のベルを同時に鳴らすパワーがあるか、我の交換機に分岐するアレを差し込んで、並列につないで実験してみると、うまくいった。また黒電話同士で会話もできる。
これは幸先よろしいですぞ!
(書きかけ 更新2024.06.23)
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