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【Gwent 大会配信観戦】《イェネファーの祈祷》が単なる4点ユニットに劣ることもある

トッププレイヤーである Mya-Mon さんの配信枠で Gwent Open 予選を観戦していたところ、本当に感銘を受けた試合がありそれについて書きます。

(決定打となる場面へのリンクをツイートしてくださっていた方がいらっしゃるのでありがたく引用)

《カンタレラ》→《ロデリック》→《とどめの一撃》からの《ヨアキム》で一挙に相手盤面を埋め、そしてピッタリとピースがはまったかのような最後のポイント捲り。

配信枠は "no way"(「ありえん」)というコメントを皮切りに、驚きと賞賛の声で溢れました。本当に魅せる試合でした。

え、そっち返すの?!

決定打のプレイもさることながら、観戦していてハッとなったのはマリガンです。

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最終ラウンドのマリガン、上記画像の場面で Mya-Mon 選手は《イェネファーの祈祷》を返しました。ちなみに、右下の《猟犬の群れ》は片割れが2ラウンド目で切られています。つまり、単なる4点ユニットをキープし、《祈祷》を戻したということになります。

「え、そっち返すの?!」

思わず声が出ました。相手デッキの【アラキススウォーム】はスウォームデッキながらユニットの背はそれなりに高くなり、少なくとも5点が出ないことはまずありません。実際、今回の対戦でも撃てば9点になる対象が出ていました。単純に考えれば、《祈祷》が単なる4点ユニットにバリューで劣ることはないはずです。

なぜ返したのか。結果を見たあとなら簡単で、盤面を埋めるプランに合わなかったため、ということでしょう。

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(上記画像は当該マリガン時のデッキ内。結果的に《簒奪者》、《メノ》、《とどめの一撃》、《ゴルサー・グヴィード》は埋まった)

ロングラウンドでの【アラキススウォーム】は盤面が埋まりやすい、というのは基本的な部類の認識ではあります。ではその延長線上で今回のマリガンが基本的な読み筋になるかというと、実際はなかなか出ないように思います。

Gwent は点数を競うゲームで、あるカードが何点相当か計算し、その比較でバリュー判断をしがちです。けれども、それだけで考えてしまうと《祈祷》が単なる4点ユニットに劣っていることに、限られた時間のなかで行き着きません。個々のカードを見るだけでなくプランベースで考えることが大切、ということのお手本のような対戦でした。


大会全体としては残念ながら敗退ということでしたが、また凄い試合を見せてほしい、これからも応援したい、と感じた配信でした。

いや本当にいいものを見た……


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