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【Gwent 振り返り】シーズン・ラブ

振り返り記事。

使用リストについては文中にリンクを貼ります。

勢力(逆有力順)

モンスター

【吸血鬼】や【遺存種】などの定評あるデッキタイプはある勢力であり、かなりMMRを伸ばしていた人もわずかながらいたようです。
ただ、それらが広く使われていたデッキに過酷な相性がつくこともあり(例えば遺存種に対するNG【同化】・NR【魔術師】など)、全体としてはあまり使われておらず、自分も採用勢力とはしませんでした。

期間中の公式予選大会でも使用率が堂々のゼロでしたが、デッキパワーというよりかは勝てないマッチアップが容易に発生する相性感が嫌われたものと考えています。

スコイア=テル

スコイアは調整でバフをもらってはいましたが、むしろ周りのデッキの変化というかたちで変化があった勢力なのではないかと思います。
デッキとしては【ゲリ戦罠】・【贈り物】・【ゲリ戦アルズール】あたりですが、全体の使用率としてはMO同様に極端に低迷していました。

自分も使っていませんでしたが、シェアの大きいデッキに対し有利が取れる相性感もあり、悪くない勢力だった可能性もあります。
MOと異なり公式予選でもわずかながら使用され、勝っていたことは、その表れかもしれません。

スケリッジ

【熊儀式自傷】(実際には自傷というよりかは「メルシーヌシグヴァルド」というような呼び方が実情に合う。次同じ)、【戦いの熱狂自傷】、【戦いの熱狂錬金術】、【猛攻撃海賊】が主で、加えて【栄光戦士】や【雨】なども使われていました。

選択肢が多いですが、言い換えれば「何を握っても何とも言えない」の裏返しみたいな部分もあります。
TOP100プレイ率を見てみるとスケリッジが一番高く、これは通常(有力か否かがあまり関係なく)ニルフガードが最もプレイされるので珍しいと言えます。この要因として、スケリッジを伸ばしあぐねて対戦数がかさんだプレイヤーが多かったからではないかと考えています。

珍しいプレイ率(NGがトップなことが多い)

さて、とはいえシーズン終盤と言えるような時期には、【熊儀式自傷】または【戦いの熱狂自傷】つまりは「メルシーヌシグヴァルド」が多く使われていた印象です。
ハメ性能と地力を併せ持つ強力なデッキでしたがヘイトを集め、このデッキに負けたくないとばかりに浄化&口輪&トールパニッシュ採用といったデッキも散見されました。

自分はコントロールに寄せた【猛攻撃海賊】(リスト)を使っていました。
これはNR【魔術師】やメルシーヌシグヴァルドを考えての運用でしたが、振り返ればあまり良くなかったです。特定のデッキに激しく寄せるほど環境が酷く偏っていたとは言えませんでした。反省。

シンジケート

調整において《物乞いの王》の戦力値デバフがあったものの、王者は結局シンジケートだろ? といった見方は少なくありませんでした。
しかし終わってみれば、長らく続いていた不動の Tier 1 という位置はついに失われたシーズンといってよいと思います。

盤石も穿たれ続けるとヒビが入ると教えてくれた

使われていたデッキとしては ジャックポット/横領 -ミッドレンジ/懸賞金 の組合せの 2x2 とおりのデッキが主で、終盤で多かったのは【横領ミッドレンジ】だったと感じました。
リダアビについては長らくジャックポットが単独で抜けているとされていましたが、このシーズンはそれがついに崩れた格好です。

自分は【横領懸賞金】(リスト)を使っていました。
いわゆる64予選でTLGの Pajabol / Kerpeten が使っていたリストを参考にしています。オリジナル版は圧縮と言える要素が《勅令》のみであり、あまりに引けないと感じたために《キュロット》を差していました。
終盤ではミッドレンジ型が多く懸賞金型に対してマークが薄めだったような感触があり、単にそれだけで少し得をしていた感じがします。

北方諸国

調整において、《攻城団長》が圧縮・テンポ・自陣点補強・乗組員キーワードの補助と多面に活躍する4コストユニットになりました。
圧縮に不安があった【魔術師】はこれを出張採用し、【攻城兵器】ではさらに補給キーワードリワークをはじめとする総合的なバフにより、勢力全体として一貫性・パワーが向上しました。
魔術師が単身奮闘していた昨シーズンまでに対して、勢力単位で勢いがあったシーズンと言えると思います。

攻城兵器カテゴリバフの一環ながら、出張が容易すぎて魔術師をも支えた

【激情魔術師】はもっとも有力な選択肢で、各種メタレポートでも Tier 1 とみなされていました。ただ、昨シーズンまでと同様にメタ的な標的となっていたきらいはあります。
【激情/貯蔵 攻城兵器】は立ち位置としては次善なものの、実際には相性面で固有の強さ(それこそ魔術師に好相性など)があり、魔術師を差し置いて積極的に採用する理由があったと言えます。事実、自分の感覚としては魔術師よりマッチすると感じた期間がありました。

自分は【激情魔術師】で《勅令》・《レティシア》・《屍術》・《呪い師》あたりを採用するバリエーションを使っていました(リスト)。
かなり強いデッキタイプなのですが、相性不利とされる相手への動きを確立できていなかった部分があり、振り返ると伸ばしあぐねました。上手いプレイヤーは魔術師を持って相性差を平気で貫通するのですが、腕の差を痛感させられる点のひとつです。

ニルフガード

調整ではデザイナーズデッキとしていわゆる「状態ニルフ」が提示されましたが、引き続き勢力を代表したのは【懐柔同化】でした。
また、シェアに大きく隔たりはあるものの【ハイパーシン】も使われていたデッキのひとつです。

「状態ニルフ」は台頭できなかった

もともと有力だった勢力ですが、シンジケートが存在感を落とした影響で今シーズンは第一勢力であったと感じます。
同化に対してしっかりした勝ち展開があるデッキが各勢力内で評価されていた(ST罠、SKメルシーヌシグヴァルド、NR攻城兵器など)のはその位置付けの投影と言えるように思います。

自分は、NGはここ2シーズンほどオフメタデッキを使っていたのですが、それは勝てる期間が過ぎたと考えて、このシーズンは【懐柔同化】(リスト)を使用しました。
《口輪》採用バリエーションでしたが、テンポ・コントロール・密偵フラグと3得ツールだったと感じます。

まとめ

勢力単位で考えれば4勢力に偏った争いとなってしまっていましたが、デッキ単位で考えれば各勢力が複数の有力デッキを擁していたことや、シンジケートに翳りがあったりなどの要因から、群雄割拠と言っていい様相でした。
個人的には「メルシーヌシグヴァルド」が各種の歪みを生んでいて問題児だったと感じていましたが、結果だけみれば不健全なほど勝っていたわけではなさそうで、これについては好みの問題な部分でしょうか。
総じて考えれば、楽しくカードゲームできたシーズンでした。

それじゃ、今シーズンもグウェントでもやらない?

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