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【Gwent 大会配信観戦】「あんなの見せられたら Mya-Mon を応援せずにはいられないでしょ」

you can't not root for myamon after seeing that
(あんなの見せられたら Mya-Mon を応援せずにはいられないでしょ)

5月18日未明、Aretuza World Cup の日本-ドイツ戦が行われました。

冒頭の言葉は 、今もっとも優れたプレイヤーのひとり(直近の Gwent Open 16 Qualifier を無敗通過)である Redrame が、Mya-Mon 選手が戦った次鋒戦で公式配信のチャット欄に書き込んだものです。

これに表されるように、場は Mya-Mon 選手に魅せられていました。

全世界驚愕のハイパーテンポプレイ

公開されたデッキリストのなかでひときわ異彩を放っていた、Mya-Mon 選手持ち込みの【父殺しアイストリッピーハイランダー】。

そのお目見えは Damorquis 選手とのスケリッジミラーでした。

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《レイデヤ》→《アイスト》という2手43点のハイパーテンポプレイ

衝撃的な幕開けです。公式配信では「This is so amazing!」と頭を抱えながらの感嘆の叫びがあがり、日本語コメンタリー配信では「これ……これいいんか、これ? 大丈夫か?」とあまりに常軌を逸した動きに正気を疑われ、Redrame や ドイツ代表大将戦選手の Gravesh といった観戦していたトッププレイヤーもチャットで「OMEGALUL(大草原)」と抱腹 ―― 観戦者を驚嘆の渦に叩き込みました。言うなればホールは総立ち状態。

ただ、このあと先手はテンポパスを行うのですが、後手はきれいに凌ぐことに成功します。鮮烈なプレイによる凄まじいテンポパスを放つ先手、そしてそれに思考を停止せず冷静な点数計算でR1を取りに行く後手というハイレベルな攻防は、これぞ世界戦と思わずにはいられません。結果として、この試合では Damorquis 選手が勝利します。

この緒戦に鮮烈な印象を刻まれたのは自分だけではないでしょう。冒頭の言葉に続いて Redrame の言を借りれば、「that has to be the best r1 I've ever seen」(見てきたなかで最高のラウンド1であることは間違いない)。同様の感慨を抱いた人も少なくなかったのではないでしょうか。

勝っても魅せる

さて、形式はBO3。負けたデッキはまだ使えます。後手となった次戦を別デッキで勝利し、再び握った先手で【闇討ちハイランダーエルフ】を迎え撃ちます。奇しくもハイランダーミラー(!)となりました。

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テンポパスの後、後手は今回、《レイデヤ》、シナリオ、《エリレン》といったカードのコミットを強いられました。

こういったパスには、手札差イーブンでパスし返すのも有力です。しかし、Damorquis 選手は直前の対戦で手札差イーブンに起因する苛烈なブリーディングを受けていました。

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直前の対戦は、先手 Damorquis 選手のスコイア v.s. 後手 Mya-Mon 選手のシンジケート。先手は、後手が1R早々に《プロフェッサー》や《ホアソン・ジュニア》といった強力なカードを切ったのを見て手札差イーブンでパス。この判断により、2Rで上の画像のように激しいブリーディングを受けました。後手のブロンズ3枚と《ボリス》に対して、先手が吐かされたのは《シアラン》、《レイデヤ》、シナリオ、《アイセングリム》 …… 後手の最低限で先手は絞られるだけ絞られた格好です。

―― この直前の対戦が影響したのか、あるいは冷静に判断した結果なのか、とにかく、後手スコイアはR1で強いカードを複数使わざるを得ませんでした。驚愕の先手戦術の成果を、観戦者が目撃することになったわけです。

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そして最終局面。相手手札に控える切り札、《巨大オーク樹》を看破し、リーダーアビリティでの列埋めや、最終手の《銛撃ち》空撃ちで勝利。華のある結びです。

素晴らしい試合でした。

ドイツ戦全体では残念ながら敗戦とはなりましたが、他の試合も含め、見てよかったと思わされる時間でした。次も楽しみ。というか、ドイツ戦だけでも満足感が凄くて、今は「まだ他にもあるの?!」という感じです。

見ていない人は……

今すぐ下記アーカイブをチェック!

・日本語コメンタリー

・公式

なお

このデッキ、プロランク未到達のプレイヤーに参加を限定したコミュニティ大会「サファりカップ」参加者のデッキに触発されたものということです。

国内コミュニティ大会のテーマデッキを煮詰めて国別対抗戦に持ち込み、世界を沸かせてくるという背景。これもまた魅せプ。

こんなの見せられたら応援せずにはいられないでしょ。

いや本当にいいものを見た……

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