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MSさんとオンラインセッションをさせていただきました

岩手県にお住まいのMさんは、20代後半のとても愛らしい笑顔をされた美人さん。
二人のお子さんを育てるワーキングママでもあり、このたび「転職を考えているのだけど、時期はどうでしょうか」とのご相談をいただきました。

なるほど、実は、20代後半~30代前半というのは、「自分の人生このままでいいのか」と考える方が、とても多いです。
それは、ご自身の経験や世間的な体感として、「うん、確かにこれぐらいの年齢ってそういうこと考える人って多いよね」と当たり前のように感じておられる方も多いかもしれませんが、
ホロスコープにおいては、その理由がハッキリと示されています。

まず、26歳頃から「太陽の年齢域」に入ること。
誰でもこの頃から、太陽が示す「自分が決めてきた今回の人生の目的」に自然と意識が向かい始めます。

また、サターンリターンといって、公転周期が29年である土星が、この頃出生時の位置に戻ってくること。
土星は「社会における到達点」のイメージを表しており、このサターンリターンの時期には、そのイメージを修正したり上書きしたい衝動が訪れます。

誰かから与えられたゴールではなく、「自分らしいゴール」を自分自身で設定する…、真の意味で「自立」をする、たましいの成人式を迎えるような時期なんですね。

例えば、それまでは漠然と「いい会社に入って、結婚して、子どもを持つ」ことを目指していたけど、「あれ?自分は本当にそれを望んでいるのかな?私らしい人生とは何だろう?」と考え始めたり。

子どもの頃から「宇宙飛行士になりたい!」と思ってまっすぐに頑張ってきたけど、「あれ?これはどうも無理そうだぞ」と気づき、本当の自分の夢とはなんなのか考え直し始めたり。

今まで何の疑問もなく歩いていた道から目を逸らさせようとする衝動なので、そのきっかけとなる現実は、往々にしてショッキングだったり苦しい思いをするようなことが起こりがちです。

例えば、思ったように「いい会社に入れない、結婚できない、子どもを持てない」という現実がきっかけとなり、「そもそも自分は本当にそれを望んでいるのか」と考え始めるとか、
宇宙飛行士のための勉強をしてもしても採用されなかったり、人から「バッカじゃない」なんてけなされたり、それがきっかけで自分の夢と改めて向き合うとか…。

私もそうでした。その頃勤めていた会社で、頑張っても頑張っても認められない…、とても苦しい現実があり、でも、そのおかげで自分の人生について真剣に考え、会社をやめたことが、今の私を作ってくれています。
振り返ってみると、そのころまでの私は「一つの会社に長く勤めて出世すること」が、あるべき人生だと思っていたのかな…。なぜなら、自分の父もそうだったし、世の中にはそういう人が多かったから。
今になってみると、「一つの会社にずっと勤める」なんて、「私にはないないないない…!」と笑っちゃうんですけどね。

ですから、現在20代後半のMさんが今の時期に、これまで10年も続けてこられた仕事にふと疑問を感じ、「何かもっと私に合った他の仕事があるのではないか」と思われているのは、とても自然なことであり、
そして、Mさんの場合は、私とは逆で、むしろ評価されてしまって、期待されてしまって、苦しくなっておられるようでした。

…というのも、Mさんの土星は9ハウス。土星が9ハウスにある方は、「冒険」や「チャレンジ」といった自分の理想の世界を広げる経験、親しみのある場所から離れる未知の経験を、特にお若いうちはとても怖がってしまう傾向があるのです。
それは、よく言えば「安定を大切にする責任感が強い性格」、職場などで信頼を得る力となるんですけどね。

また、Mさんは、加えて太陽も月も水星も「おうし座」。
おうし座の強い方は、これまたどっしりと一つの環境に安住することに心地よさを感じる性格で、例えば、一度お気に入りのインテリアに整えたら、その後ずーっと同じインテリアの部屋で暮らすようなところがあります。

きっと、Mさんにとっては、今の慣れ親しんだ暮らしも、それはそれで快適なのでしょう。このままの生活が続いたとしても、周りからの信頼を得、それなりに幸せに生きていける方だと思います。

でも、サターンリターンが、冒険心をくすぐり始めた…。
土星というのは「苦手なんだけど、でもやってみたい」、むしろ「一番才能がある」分野を示します。
つまり、Mさんは「本当は冒険したい」方なんですね。

また、Mさんの太陽、人生の目的である「おうし座」も、誰でもできるような仕事というよりは、「自分の生まれ持つ美的才能で生きていく」ことを好む性質。

また、八字で見た時の、Mさんの性質は「壬」。これは大きな川や海🌊を表しており、そもそもMさんは「流れ」「動いている」方が自然な方。

「しがらみから自由になって冒険したい…。もっと自分の生まれ持つ才能を活かして生きてみたい…。でも勇気が出ない…」
きっとそれが、今のMさんのお心の内であり、
それを裏付けるかのように、Mさんがこの日最初に選ばれたカラーカードは、赤。
「仕事をやめるエネルギーがほしい」と仰っていました。

辞めたい気持ちは固まっておられるんですね。
「必要なのは、勇気だけ…」とも言えますが、
それがMさんにとっては、そんなに簡単なことではないんですよね。
自分のたましいの課題とも言うべき、大きな転換点を迎えておられるのです。

9ハウスの土星がもたらす「冒険」「チャレンジ」というのは、そもそもはたましいの部分での話なので、必ずしも職を変えないと冒険できないわけでもありません。
ただ、職場を変えるにしろ、変えないにしろ、精神面での「えいっ!」という冒険による成長を、今Mさんのたましいは求めておられるのでしょう。
その冒険をすることが、Mさんのたましいの真の自立、真の幸福に繋がっているということです。

また、Mさんが転職を躊躇するもう一つの大きな根拠として、「太陽がノーアスペクト」であることも挙げさせていただきました。

ホロスコープにおける天体というのは、たいていの場合、他の天体と意味のある角度をいくつか形成します。
通常使う天体が10個、10個もあれば、どれかとは何らかの関係ができるもので、その関係がもたらす刺激によって、私たちは自分の持つ天体の特徴を認識することができるのです。
例えば、誰かから「あなたって優しいよね」と言われることによって、「あ、私って優しいのかな」と認識するようなものです。

そんな中、ノーアスペクトというのは、他のどの天体とも意味のある角度をもたず、ポツンと孤立しているような状態。
そのため、ノーアスペクトの天体は、自分で認識することがとても難しいと言われます。
Mさんのように、それが太陽の場合は、「自分の人生の目的」を自分で意識することがとても難しい。

「私は一体何をやりたいんだろう?」と、いつもどこかハッキリしない。
私のゴールだけ、霧に包まれている…。
「この扉だ!」と思ったけど、開けてみたら違ったみたい。

一体私はどこへ向かっているのか…、
いつも不安な気持ちを抱えているような…、
いつも間違った道を歩いているような…。
そんなご心境にもなりやすいです。
それで、自分自身の選択になかなか自信がもてない、だから勇気を出せないということも、Mさんにはあるように感じました。

こう聞くと、「ノーアスペクトの太陽って、なんか不幸なの??」と思ってしまうかもしれませんが、もちろん、違います。
それもまた、素敵な成長へと繋がる登り方の一つ…。

ゴールが見えないと、ウロウロしますよね。

そう、つまり、太陽がノーアスペクトの方は「ウロウロしたい」、
「ウロウロすることで、成長したい」方なんですね♪

例えば、それは迷路に似ているかなと思います。

いつだったか、私は家族4人で「巨大迷路」に挑戦したことがありました。
4人それぞれにスタート!
私と次男は割と早めにゴールできたのですが、まさかの夫と長男が、迷いに迷ってしまいまして…。
いつもは割とこういうの得意な二人なんですけどね、何か呪われたかのごとくwいつまでもいつまでも迷っていて、私と次男はいい加減待ちくたびれ…。
そしてやっと、夫がゴールしました!

その巨大迷路は、クリアした人は少し高いところから中を見物できるのですが、あと迷路に残っているのは、長男一人。
泣きそうになりながらウロウロと行ったり来たりしている長男に、私はもう「ガンバレ~!」しか言えないわけですが、
なんと夫はですね、
自分も散々迷って何度も何度も行ったり来たりを繰り返したおかげで、どうやら道を覚えてしまったようで、上から長男に「そこ右だったと思う!次、左!」と指示を与え、すると長男もやっとゴール…!

人生も、そうなんですよね。
まっすぐにゴールに着く人生、もちろんそれも素敵です♪
でも、人よりもたくさんたくさん歩いて、色々な道を見て、色々な経験をしてから、ゴールをした方というのは…、
ゴールに時間はかかりますが、とても有用な人物となります。
「うんうん、あそこの道、こうだったよね」「そうそう、あの道の先が行き止まりで絶望したよね~」と、多くの人の気持ちに寄り添える人格者となることも多いです。
大器は、その大きな器を満たすために時間がかかるので、いつも晩成なのですね。

会社などでも、最速最短で出世する方も、もちろんカッコいいですが、
なかなか認められなくて、失敗もしたりして、色んな部署に回され、色んな経験をして、そうやって出世された方の方が、人一倍の人脈を持っていたり、人の気持ちが分ったり、会社のことなら何でも知っているような方になったりするでしょう。

それが「ノーアスペクトの太陽」がもたらす幸せ、たましいの成長の仕方であり、
つまり、こういう方というのは、あれこれ考えて立ち止まっている時間が一番もったいない、
それよりも「なんでもやってみた方が良い」人生、なんですね。

Mさんは割とせっかちな面もあると推測しますが、そのせっかちさは実は自分を助けてくれている才能。
今のMさんなら、例えばまず「会社を辞めたい」と言ってみること。
すると、自分にも周りにも色々な動きが生まれるでしょう。
そうしたら、その動きに合わせて、また自分も動く。

「まずゴールを決めて、そこへ向かって動く」のではなく、
「動いているうちに、ゴールが見えてくる」…、
きっとそれが、Mさんらしい人生なんですね♪

大丈夫、人生という山登りは、決して下ることはありません。
上り続けていくようにできています。

どんなに下っているように見えても、それは錯覚で、
どなたの人生も、いつも必ず上り続けており、いずれ必ず頂上に着くようになっています。

行き止まりだったら、引き返せばいいだけ。
たましいの視点では、その引き返す道さえ、上っています。

つまり、人生には無駄な経験なんて、何一つありません。

それに、実は私みたいに、迷路ではすべての行き止まりを見てみたい、好奇心の強いタイプもいたりします。笑
私は、昔から寄り道大好き、時間がかかってもすべての道を歩いてみたい人で、最短ルートを行くことを「つまんない」と思ってしまうタイプ。
Mさんは、ゴールが見えていることは、確かに言われてみると「なんだか怖い」と仰っていましたね。
こんな人たちもいます。笑

だからご自分を信頼して…、
ゴールに着くまでに、まだまだどんな景色を見れるのか、
自分の心が導いてくれる未来にワクワクしながら、これからもMさんだけのMさんらしい人生を楽しんでいただきたいです。

この日Mさんが選ばれた4色です
エネルギーが欲しい時はぜひ赤をおそばに…

色とりどりのお花に囲まれた「春の小川」のような、人を惹きつける愛らしくて瑞々しい魅力をお持ちのMさん。
いずれ無償の愛にも到達されるであろう優しさとあったかさを備え、面倒見もとても良い方だろうと思います。
でも、本当の愛とは、まず自分自身を満たしてなお溢れるもの。
生き延びていくためにはまず自分の分の食べ物を確保しなくてはならないのも厳然たる事実であり、Mさんの中に同時にある、いい意味での欲張りさとわがままさを、まずは大切にしてほしいなと思いました。

Mさんの人生の目的を表す太陽のキーワードは、「花に水をやる女」。
特に35歳頃までの太陽期の間は、人との付き合いよりも、自分の趣味や好きなことを優先したくなるかもしれません。
好きなもの、美しいものに囲まれた暮らしが、五感や美的センスをさらに磨き、人生を発展させます。
八字を見ると、何かを学ぶこと、何らかの資格を取ることなども、さらなる幸福への道のようです。
出費もかさむかもしれませんが、「使えるお金がある」ことの豊かさと感謝を味わいながら、これからも自分の幸福を追求し続けてくださいね♪

まだまだどのように大きな人物になっていかれるのか、お年を召されていくのが、とても楽しみな方です。
実はMさんのお母様のRさんとも長くお付き合いをさせていただいているので、Rさんと一緒に、これからもMさんの人生をあたたかく応援させていただきたいなと思いました。

旦那様との関係にも、様々な気づきと成長が隠されているような気がいたしましたが、時間が足りなかったので、またの機会がありましたらぜひ。笑

「最短ルートを歩むことだけが人生の幸福ではない」…、そんなあたたかで尊い真理を改めて分かち合ってくださったMさん、
おっとりと優しく、そしてとても誠実なMさんとのひとときに、私もとても癒されました。

このたびは、本当にありがとうございました♡

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