キャリアへの一時的な迷いと、5月15日。

今日は珍しく午前中に目が覚めた。
予定があったからだ。

タバコをふかしながら手帳に予定を書いて、身支度を整える。

今日は依頼されたデザインの仕事を、依頼主本人とヒアリングしながら作業する日だった。
無糖の紅茶をすすりながら、仕事を進める。
いい感じに作業は前進したが、素材写真がいまいちイケていないということで、撮り直しになった。これは僕の仕事じゃないので、ここまでで今日の仕事終了。

昼食にどんぶりを食べて帰路。

まっすぐ帰るにはまだ早い時間だったので、本屋に立ち寄った。

感染症流行の影響で短縮営業。閉店1時間前。
ひどい混雑だった。

入り口の平置きと文庫本をなんとなく立ち読んで、今度こそ帰宅。


帰宅してから、日記を読み返した。
月に何度か、読み物を眺めるようにそれを見返すことがある。
今日がその日だった。

そのあとはネットサーフィン。
街の本屋がどういう状況なのか気になって調べた。
お気に入りの古書店は今月末まで営業自粛。

早く本を漁りたい。

いっそ、自分で本屋をやってみては......おっと、この話はまた今度。


それから、昨日の夜見ていた映画の続きを見た。

スティーヴン・キング原作の『シャイニング』を観た。
この前は、『スタンド・バイ・ミー』を観た。

少年ダニーの愛くるしさ以外、何も残らない映画だった。
夕飯を何にするか考えながら鑑賞していたから、そう感じたのかもしれない。

世間の評価の裏には何かあるに違いない、何度か見返そうと思った。

豆腐サラダレモンバタースパゲティを作って食べた。
我ながらうまくできたと思った。
得意のレシピに加えてやらないでもない、とも思った。

食休みしてから、英語で文章を書いたり本を読んだりした。

カミュの『異邦人』とチャンドラーの『大いなる眠り』を読んだ。

どちらも大して進まなかった。
特に、チャンドラーは原文に挑戦したが、眠気を誘うだけだった。

灰皿の中で、鉛筆の削りかすが赤く燃え移り、白い煙をあげていた。

少しベッドで横になってから、デザイン制作をした。
が、スケッチをしただけでやめてしまった。
アーティストなのかデザイナーなのかイラストレーターなのか、
最近、自分のやっていることとやりたいことがわからなくなってしまっている。
そのせいだ。
また朝になったら気分も変わるだろうと思い、タバコを買いに外へ出た。

そうしてのち、ガールフレンドから電話がかかってきた。お互いが観た映画について、ああでもないこうでもないと議論を交わした。

1時間ほど通話して、寝ると言って電話は切れた。

シャワーを浴びてから、少しだけ仕事をして、それから寝ようと思った。


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