見出し画像

スナック社会科横浜映画祭#2「特集:飯山由貴」に向けて①

 次のスナック社会科は2年ぶり2回めの「スナック社会科横浜映画祭」です。

※開場・開演時間を間違えていたので修正しました(7/21)
■イベント概要
日時 8/17(土) 開場 17:00/開演 18:00/終了 21:30
会場 ネイキッドロフト横浜

料金 会場 ¥1,800
  (困窮割・学割¥1,000、応援チケット¥3,000、¥5,000、¥7,000)
   配信 ¥1,500
  (困窮割・学割¥500、応援チケット¥3,000、¥5,000、¥7,000)
   会場+配信セット券 ¥2,300
※会場参加はドリンク代別途要
※障害のある人は介助者1名無料

■上映作品
・hidden names(2014,2021年/25:40)
・In-Mates(2021年/26:50)
・家父長制を食べる(2022年/13:10)
・あなたの本当の家を探しにいく(2013年/33:53)
・海の観音さまに会いにいく(2014年/21:17)
 
■アフタートーク
出演 飯山由貴(アーティスト)
聞き手 サトマキ(スナック社会科)
 
急遽決まった経緯はこのような感じでした。

東京都知事選、現職の続投が彰かになった7月7日の午後20時すぎに、スナック社会科のサトマキさんからこの上映会の依頼がありました。「このタイミングでこんなこと言われたら断れるわけないじゃーん」と思いながらお引き受けしたイベントです。

私自身、小池百合子都知事の続投が判明したときに、具合が悪くなる程度には落ち込みました。「もしも」はないですが、彼女が都知事の立場にいなかったら、東京都人権部の上映中止・検閲事件は起きなかったのではないかと私は考えています。自分が生きている社会で、政治的な理由で上映中止・検閲を受けるということは、作者と作品にとって一体なんなのか、そこを(いろいろな方の有形無形の協力を得ながら)なかったことにせずに、そこにふみとどまったまま2年が経って、思うこと、考えること、感じることが少しずつ変わってきたようにも思います。変わってきたというか、今まで、それが考えられなかった、そこへの感受性を麻痺させてきたということかもしれませんが。

スナック社会科はアルコールやソフトドリンク、食べ物を楽しみながら、ゲストのお話や上映を楽しめるのが最高の場所です。
なので、一緒にゆったりと作品上映を楽しんでいただけるとうれしいです。

飯山由貴さんのフェイスブックより

 7月7日20時に小池百合子ゼロ打ちが出て、もう巨悪が強すぎて笑ってしまったのですが、むしろ何でもやったれという気持ちにもなり、これからも続く地獄に、ガッチリ固められた構造に、抗うためには何が必要か考えたら飯山由貴作品が必要だと思い、その勢いのままご連絡させていただいたのでした。即応答いただいて誠に感謝しております(圧が強かったかもしれませんが)。この2年間に起きたことや変化を当日お聞きしたいと思います。
 では何で飯山由貴作品が必要かと言ったら、これはもうすぐ公開される店舗ホームページの告知文にも書いたのですが、

それは、今まで聴かれてこなかった声、押し潰されて来た声、死者の声に誠実に耳を傾け、自身も葛藤しながら作品に作り上げて行くもので、観るものにも負担や消耗を生じさせるものであったりもするけれど、人と人とが同じ社会で関わり合って何の摩擦も負担もないことや、生き死にを外側に置いてしまうことの方が本来ありえないことだと思い出させてくれるものでもあります。

店舗ホームページ告知文より

 こんな感じです。日ごろの忙しさに押される生活やドブ川のようなSNSから心身を引き剝がして、飯山さんの作品を通して、こういうことに向き合う時間と場所を作りたいと思いました。
 さっそく昨日、打ち合わせをしてきたのですが、久しぶりに(実に2年近くぶり)お会いしていろいろとお話をしながら、問題意識も同じ方向を向いていたりして、なんとなく当日こんな話ができたらいいなぁというイメージも膨らみました。
 フェミニズムやシスターフッドがなんかキラキラしたものとか、ホワイトフェミニズムになっていないかって話をしていて、岡真理さんの話(『彼女の「正しい」名前とは何か』)や石原真衣さんの話(ベル・フックスをどの位置から読むか)ができたのも嬉しかった。

 もうすぐ終わってしまうけど、今日は店舗ホームページの公開とチケット発売日でもあり、私が告知文などを送るのが遅かったため今日中に出せるのかヒヤヒヤしながら待っているサスペンスな状態であり、気をもんでじっとしているのも何なので、当日に向けたことでも書くかなと思った次第です。
 
 あー、日付が変わってしまった。小柳氏がんばれ。
ともあれ、一挙に飯山作品を見れるのはなかなか無い機会だと思いますし(特に配信で!)、本当に今回開催できることを嬉しく思っています。ここ数年の飯山さんは、東京都人権部の検閲問題(その前に国際交流基金の展示中止問題もあった)、群馬の森追悼碑撤去の抗議活動、国立西洋美術館でのアクション、といった抗議活動の側面が取り上げられることが多いけれども(もちろん重要なことなのですが)、やはり作品の話ももっとしたいし、In-Mates以外の作品も、もっと広く知られてほしい。きっとどこかの誰かの力や救いになる。

 では、公開され次第、お知らせいたしますね。どうぞよろしくお願いいたします。

※7/20 追記
チケット発売開始しました!
会場チケットはこちら↓

配信チケットはこちら↓

宜しくお願いいたします!

いただいたサポートはスナック社会科運営資金として大切に使わせていただきます🍺 いつか乾杯しましょう!