TsukiHiに行ってきました。
先週末、今年後半に温めている企画の打ち合わせとブレストを兼ねて、某氏と若林のTsukiHiでおでん会して来ました。おでんの大根に昆布が乗っているのも、春菊にとろろを合せて食べるのも初体験（美味しかった）。
ちょっと前に某SNSで誰かがおでんのことを呟いていて、そこから「ちくわぶ問題」※1に発展したり、「なぜ関西ではおでんを関東炊き（かんとだき）と言うのか問題」※2や、投稿者の出身地ではこうだったああだったと、TLがバーッとおでんでいっぱいになり湯気が立ち上るほど盛り上がるおでん。
さて、関東暮らしも長くなった下越出身の店主のおでんはどんなかいな、と思って楽しみにしていたのでした。結果最高。
また、店主と私は歳は離れているのだけどもう20年以上になる付き合いで（って、ここでその付き合いの内容を書こうと思ったけどアホなことしかしてないので割愛）、2020年のスナック社会科vol.2「在日は誰だ！〜Who Makes The Wall」、vol.3「沖縄から問いを立て直す」にスタッフとして参加していただき、前々から「いつかお店（気のおけない地場スナックのような）持ちたいね〜」と2人で話していて、その後私はスナック社会科を始めて、店主は2に参加したあと、小さいお店で飲みながらディスカッションする空気やそこで繰り広げられたことに刺激を受けたらしく、自分でも「場作り」を考えるようになったと言っていて、その後3が終わったあとには「私やるわ」になっていて、その後時間をかけて賃労働の合間に調査したり、勉強したり、レシピの試作を続けたりして、コロナ禍も日常になり息絶える商売が増えてきた2022年11月にOPENさせ（すごい）、そして、昨年11月に初の周年を迎えたのでした（さらにすごい）。
私は店主の起業やその後の経営になんの協力も手伝いもしていないし（店にも2回しか行っていない）、やっていたことが結果的にきっかけの何分の1かになっただけに過ぎないんだけど、スナック社会科を開催するのも「誰かのなにかのフックになればいいな」というのが1番の目的なので、とても嬉しく思う。
で、今年また蔡さんをお呼びして開催することになって※3、当日スタッフに入ってくれた店主含む2名に即連絡したのだけど、2人とも喜んでくれて日程が合えばまたスタッフに入るよ！と言ってくれて、4年前も今も時間を飛び越えてこうして声を掛け合えることもとても嬉しく思ったのでした。もうひとりのスタッフは大学生だったのが一端のITエンジニアになり（泣）。あ、そのもうひとりの方はネイキッドロフト横浜に会場を移してからのvol.5「オールド ロング ステイ上映会」にスタッフ参加してくれました。
そしておでんをつつきながらあれやこれや話していて、大半は企画には関係のない互いの育ちの話や最近の仕事の話だったりしたのだけど（企画の話もちゃんとしましたけれども！）、信頼できる人とおいしくて温かいものを食べてると何話しても面白いし、記憶の蓋もバンバン開くので、「この小宇宙さいこう！」ってなったのでした。で、おでんおでん言ってたらこんな素敵なイベントを発見し、
「最高」と呟いていたら、ライトハウス店主にまさかのお誘いを受けたので、スナック社会科おでん会at書店ライトハウス幕張支店をやるかもしれません。何この展開超おもろい。
こうして、しんどい毎日ながらも点を打ちながら歩いていると、その点が繋がって線になったり絵になったり誰かのなにかになったり、自分のなにかになったりするのでやめられないですね。
半月近く経って能登の公助は全然追いついていなくて命がせっかく助かった人まで命を落とすことにもなっていて、ガザでは毎日人が殺され続けているし、それらに対して正当化するような人までたくさんいるし、くそみたいな状況の中、「楽しかった！」ということを投稿するのもどうかなと思いもする。
願わくば誰にもおでんを囲んで頭の蓋が開いてヒャッハーなるみたいなささやかで豊かな時間があってほしい。頑張ろう。
※1「ちくわぶ問題」
「ちくわぶ関東来て初めて知った」とか「うちの方は〇〇だけどあったorなかった」等の分布エリアの話から、「そもそもあれっている？」「あの食感どうなの？」等のちくわぶ要不要論まで、ひとたび「ちくわぶ」が投入されると物議を醸すことが多すぎる問題をさしたもの。
※2「関東炊き」
関東大震災のあとの炊き出しが都内ではおでんが多かったらしく（昔は河岸が東京のあちこちにあったからだと思われる）、関西から来ていた人たちの間で「おでん=かんとだき」となったとの説がある。
※3「今年また蔡さんをお呼びすることになって…」下記リンク参照。みんな来てね！
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