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雑日記:『舞台上における絵作りについて』

ものすごく雑に書きます。支離滅裂御免。

今日『もののけ姫』を見てきた。実はDVDで一度見たきりあまり記憶がなかったのもあって、劇場でちゃんとした音響・演出意図を感じながら見れたのはとてもよかった。先週は『千と千尋の神隠し』も見た。これはリアルタイムで劇場でもみてて、ジブリの中でも1、2位を争う好きな作品。トップシーンのピアノ音から「あ、これ好きな作品はじまるな〜」って感じれる。6番目の駅が好きな曲で、電車のシーンに使われてる記憶はあったんだけど、その前にももう1シーン千尋が雑魚寝している部屋から海を見つめるところで使われてて、気づけてよかった。千と千尋の好きなところってやっぱり絵作り。引き絵がすごく多いのが好みなんだけど、他にも最初の階段が人間より大きいとか細やかな差異を出すところ。違和感を押し付けてこない。日常生活の中で手に入れた皮膚感がちゃんと映像から伝わってきて、解像度が高い作品だなあってずっとワクワクしながら見れちゃう。

このジブリの話から強引に絵作りの話にもっていくぞ。僕は演出をやるとき、絵作りにこだわってると思っている。この絵作りっていうのは、見た目のかっこよさもあるけど、レイアウトにちゃんと意味付けしていくってこと。僕は基本センターありの舞台を作ってるんだけど、それはセンターを画面の中心に捉えて、左右を振り分けることで絵を変えていきやすいからなんだよね。上手と下手がはっきりするので、エリアを広げる・絞るにもメリハリが聞くし、視覚的にも遊ばせやすい。舞台は定点視点だから、カメラワーク的な効果を得る(お客さんに注目して見てもらう)って、工夫がいる。視点を集めるのに、左右に振るはほんとわかりやすくて、やりやすい。これにセリフを持っている人を動かしちゃえば、みんなそこを追ってみていくよね。視点を集めている間に色々次の仕込みができたりもする。

結構脱線しちゃったんだけど、実は語りたいのは情報量をどこにおくかとか視点の話ではないんだよね。場面を切り替えていく、わかりやすく説明するっていうのは、まあ基本だけど、それだけだと面白くないでしょ?ダラダラ書いてても言いたいこと伝わらない気がしてきたので、ここでスマホにあった自分の芝居の動画から抜粋する。

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これはセンターを挟んで二人が会話をしている。上手気味からソースフォーで真ん中エリアが狙われていて、下手側にすこし影が出ている状態。このシーンで上手側の役は陽の属性、下手側の役は陰の属性を持っている。陽の役がパニック状態になって陰の役に助けを求める会話。

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上手側の役を下手側の役が受け止める。これが影に引き込むような構図になっている。破滅的な印象が強くなるような絵になっているはずだ。それに動きとしてみても、演出意図が明確。これは照明さんの作り方がとても素敵だったから生まれたものでもあるけど、配置を気にして作っていたから生まれたシーンであった。

とまあ大したことないことを大げさっぽく語っている気がしているが、許して欲しい。なにせ雑に書いている。こういうシーンをいっぱいみたいんですよってことが言いたかった。演出家の人はおそらく実際の現場を想定しながら稽古場で作っていると思う。立体感・熱量も大事。だけど、こういう絵の演出意図がもっとあったら、最高だし、みんなもっとやってほしい。そういう舞台をみてニヤニヤしたい。僕の個人的な妄想。

演出意図が入っててかっこいい構図の絵を普段から映画・アニメ・漫画・絵画などから摂取してる。最近はカメラやビデオで街中を撮影して考える。無限に楽しい。もう趣味だけど、止まらないし、やっぱり絵作りっていいよね。何書いているか自分でもわかんなくなってきたところで、おしまい!

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